出所:理論中国網 | | 発表時間:2025-06-19
中共中央党史・文献研究院が編集した、習近平総書記著『人類運命共同体の構築について』には、総書記による二〇一三年一月から二〇一八年六月までの人類運命共同体の構築に関する重要原稿八十五篇が収録されている。以下はこの特別テーマ文集にある主要文章の概要である。
●「国内と国際という二つの大局をよりよく統一的に考慮し、平和的発展の道を歩む上での基盤をうち固める」は二〇一三年一月二十八日、習近平同志が中国共産党第十八期中央政治局第三回グループ学習会を主宰した際の講話の要旨である。演説は平和的発展の道を歩むことを堅持する問題を深く述べた。その中で、総書記は次のように指摘している。
国内と国際という二つの大局をよりよく統一的に考慮し、開放を通じた発展、協力を通じた発展、ウィンウィンを通じた発展を堅持し、平和な国際環境の追求を通じて自国を発展させ、かつ自国の発展によって世界の平和を維持・促進する。中国人民が恐れているのは混乱であり、求めているのは安定であり、望んでいるのは天下太平である。われわれは、あくまでも平和的発展の道を歩まなければならないが、決してわれわれの正当な権益を放棄したり、国の核心的利益を犠牲にしたりしてはならない。
●「時代の流れに沿い、世界の平和と発展を促す」は二〇一三年三月二十三日、習近平同志がモスクワ国際関係大学で行った演説である。今回のロシア訪問は、習近平同志が中国の国家主席に就任してから初めての外遊である。講演は現在の世界情勢に対する中国の見解、国際関係に対する立場と主張を深く述べた。その中で、総書記は次のように指摘している。
この世界では、持ちつ持たれつの運命共同体化、平和・発展・協力・ウィンウィンが時代の流れとなった。時代の前進の歩みに追いつくには、「からだ」がすでに二十一世紀に入っているのに、「あたま」が過去に留まっていてはいけない、植民地拡張の旧時代に留まっていてはいけない、冷戦思考やゼロサムゲームの古い枠内に留まっていてはいけないのである。国際情勢が大きく変化する中で客観的にみて世界各国の同舟共済が不可欠な状況下、各国は協力・ウィンウィンを核心とする新型国際関係の構築を共同で推進すべきであるし、各国の人々は「世界の平和の擁護と共同発展の促進」に一緒に取り組むべきである。
●「頼りになる友人、誠実なパートナーであり続ける」は二〇一三年三月二十五日、習近平同志がタンザニアのジュリウス・ニエレレ国際コンベンションセンターで行った演説である。演説では、中国とアフリカの友好関係発展の歴史的経験をまとめ、新時代に平和をともに求め、発展をともに促進するという政策提案を全面的に述べた。その中で、総書記は次のように指摘している。
アフリカの友人と接する上で、私たちは「真」を重んじる。対アフリカ協力を進める上で、私たちは、「実」を重んじる。アフリカとの友好を強化する上で、私たちは「親」を重んじる。協力における問題を解決する上で、私たちは「誠」を重んじる。
●「アジアと世界の明るい未来を共創する」は二〇一三年四月七日、習近平同志が博鰲アジアフォーラム二〇一三年年次総会で行った基調講演である。その中で、総書記は次のように指摘している。
平和は、空気や陽光に似ていて、普段はその恩恵に気づかないが、なくなると生きていけない。平和がなければ、発展はそもそも不可能なのである。私たちは、同じ地球村で暮らしているのであるから、運命共同体意識をしっかりと確立し、時代の流れに沿い、正しい方向を把握し、同舟共済を堅持し、アジアと世界の発展を絶えず新たなステージへと高めていくべきである。
●「開放型世界経済を共同で守り、発展させる」は二〇一三年九月五日、習近平同志がロシア・サンクトペテルブルク開催のG20サミットの第一セッションで行った世界経済情勢に関する発言である。その中で、総書記は次のように指摘している。
長期的な視点を持ち、各国の発展が革新され、成長が連動し、利益が融合する世界経済の構築に努め、開放型世界経済を断固として守り、発展させかければならない。各国の経済は、互いに開かれればともに発展し、互いに閉ざされればともに衰退する。私たちは、時代の流れに沿い、さまざまな形の保護主義に反対し、自由で、開かれた、無差別な多角的貿易体制を維持しなければならない。
●「「シルクロード経済ベルト」を共同で建設する」は二〇一三年九月七日、習近平同志がカザフスタンのナザルバエフ大学で行った演説の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
ユーラシア各国の経済的つながりをいっそう緊密にし、相互協力をいっそう深め、発展の余地をいっそう広げるために、革新的な協力モデルを用いて「シルクロード経済ベルト」を共同で建設することができる。これは、沿線各国の人々に幸福をもたらす大事業である。
●「二十一世紀の「海のシルクロード」を共同で建設する」は二〇一三年十月三日、習近平同志がインドネシア国民議会で行った演説の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
中国は、インドネシアをはじめとするASEAN諸国とともに努力し、より緊密な中国・ASEAN運命共同体を手を携えて構築し、二十一世紀の「海のシルクロード」を共同で建設する。
●「アジア太平洋運命共同体意識をしっかりと確立する」は二〇一三年十月七日、習近平同志がインドネシアのバリ島で開かれたAPEC・CEOサミットにおいて行った演説の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
中国の発展はアジア太平洋と切り離しては考えられないし、アジア太平洋の繁栄も中国と切り離しては考えられない。アジア太平洋運命共同体意識をしっかりと確立し、自国の発展によって他国の発展を促し、協調・連動によってそれぞれの強みを最大限に発展させ、各経済体が互いに促進し合い協調して発展する構図を整え、世界をリードし、各国に利益をもたらし、未来の世代の幸福を実現する素晴らしいアジア太平洋地域を共創する。
●「親睦・誠実・互恵・包摂という周辺外交の理念を堅持する」は二〇一三年十月二十四日、周辺外交工作座談会における習近平同志の講話の要旨である。講話は、今後五~十年の周辺に対する外交活動の戦略目標、基本方針、全体的配置を確定し、周辺外交が直面する重要問題解決のための活動の思考経路および実施方策を明確にすることである。その中で、総書記は次のように指摘している。
周辺外交活動を首尾よく進めることは、「二つの百周年」の奮闘目標を達成し、中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現する上で必要なことである。いっそう意欲的に周辺外交を推し進め、わが国の発展のために良好な周辺環境をつくり出し、わが国の発展が周辺諸国により多くの利益をもたらすようにし、共同発展を実現しなければならない。わが国の周辺外交の基本方針は、「隣と善をなし、隣を伴となす」原則を堅持し、善隣・安隣・富隣を堅持して、親睦・誠実・互恵・包摂の理念を前面に押し出し体現する、というものである。正しい義利観(道義と利益の関係についての考え方)を堅持し、原則を持ち、情誼を重んじ、道義を重んじ、発展途上国を力の及ぶ限りたくさん支援しなければならない。
●「国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部における演説」は二〇一四年三月二十七日、習近平同志が行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
文明間の交流・学び合いは、人類文明の進歩と世界の平和・発展を促進する重要な原動力である。異文化間の相互尊重・調和的共存を促進し、文明間の交流・学び合いを、各国の人々の友情を深めるかけ橋、人類社会の進歩を促す原動力、世界の平和を守る絆とすべきである。中国人民は、時代の新たな進歩に合わせて、中華文明の創造的転化と革新的発展を促し、中華文明が世界各国の人々の創造した豊富多彩な文明とともに人類を精神的に正しく導き、精神的に力強く後押しするようにしていく。
●「中国の夢は、平和を追求し、幸福を追求し、世界に貢献する夢である」は二〇一四年三月二十七日、習近平同志がフランス・パリで開かれた中仏国交樹立五〇周年記念大会で行った演説の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
中国の夢は、平和を追求し、幸福を追求し、世界に貢献する夢である。中国の夢の実現が世界にもたらすのは、脅威ではなくチャンス、混乱ではなく平和、後退ではなく進歩である。
●「ドイツのケルバー財団における演説」は二〇一四年三月二十八日、習近平同志が中国の平和的発展の道の堅持をテーマに行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
平和的発展の道を歩むことは、中国の発展の動向を注視している国際社会に対する中国の回答であり、自国の発展目標達成への中国人民の自信と自覚を示している。この自信と自覚は、中華文明の豊かな源泉から生まれ、中国の発展目標達成への条件に対する認識から生まれ、世界の発展の大勢に対する理解から生まれている。中国人民は、平和的発展の道を歩むことを自らの経験に基づいて自覚的に選んだ。私たちは、世界各国が平和的発展の道を歩んでいくことを心から望んでいる。中国は、揺るぐことなく自らの主権・安全・発展の利益を守っていく。いかなる国も、私たちが中国の主権・安全・発展の利益の損なわれる苦い結果に甘んじるだろうなどと期待すべきではない。
●「ブルッヘの欧州大学院大学における演説」は二〇一四年四月一日、習近平同志が行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
中国・EU関係を前へ推し進めるために、中国はヨーロッパに対する理解を深める必要があるし、EUも中国に対する理解を深める必要がある。独特な文化伝統、独特な歴史的な運命、独特な国情が、中国が自らの特徴に合った発展の道を歩むことの必然性を生んでいるのである。中国・EUは、ともに努力して、平和、成長、改革、文明の四つの橋を架け、グローバルな影響力が一段と備わった中国・EU包括的・戦略的パートナーシップを築く必要がある。
●「中国人民は「国強必霸」の理論を受け入れない」は二〇一四年五月十五日、中国国際友好大会・中国人民対外友好協会設立六〇周年記念行事における習近平同志の演説の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
中華民族は昔から、平和を愛する民族であり、平和・融和・調和の確固たる理念をずっと追求・伝承し続けている。中華民族の血液には、他国を侵略し、世界に覇を唱える遺伝子は入っていない。中国人民は、「国強必霸」の理論を受け入れない。世界各国の人々と融和的に共存し、調和的に発展し、ともに平和を追求し、平和を守り、平和を共有したいと考えている。
●「アジア安全保障観を積極的に確立し、安全保障協力の新局面を共創する」は二〇一四年五月二十一日、習近平同志が上海で開かれたアジア相互協力信頼醸成措置会議第四回サミットで行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
共通・総合・協調・持続可能を旨とするアジア安全保障観を積極的に提唱し、安全保障理念を革新し、地域の安全保障と協力の新たな枠組みをつくり、共同建設・共同享受・ウィンウィンのアジア安全保障の道の開拓に努めるべきである。すべての国の安全保障を尊重し、伝統的分野と非伝統的分野の安全保障を統一的に守り、対話・協力を通じて各国およびアジア地域の安全保障を促進し、発展と安全保障をともに重視することによって永続的な安全保障を実現することである。
●「シルクロード精神を発揚し、中国・アラブ協力を深める」は二〇一四年六月五日、習近平同志が北京で開かれた中国・アラブ諸国協力フォーラム第六回閣僚会議の開幕式で行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
シルクロードによって育まれた平和・協力、開放・包摂、学び合い、互恵ウィンウィンの精神は、幾時代にもわたり伝わり続けている。私たちは、シルクロード精神を発揚して、発展の原動力を増大し、協力に活力を与え、包括的協力、共同発展を旨とする中国・アラブ戦略的協力関係を絶えず深めていく必要がある。
●「平和五原則を発揚し、協力・ウィンウィンの素晴らしい世界を築く」は二〇一四年六月二十八日、習近平同志が北京で開かれた平和五原則発表六〇周年記念大会で行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
平和五原則は、開放的・包摂的な国際法の原則として、主権・正義・民主・法治の価値観を集中的に示し、すでに国際関係の基本準則、国際法の基本原則になり、多くの発展途上国の権益を力強く守り、より公正で合理的な国際政治・経済秩序の構築促進に積極的な役割を果たす。新たな情勢下においてどのようにこの五原則をよりよく発揚し、新型国際関係の構築を促進し、協力・ウィンウィンの素晴らしい世界を共同で築いていけばよいのか、検討するためである。
●「手を携えてともに進む運命共同体」の構築に努める」は二〇一四年七月十七日、習近平同志がブラジル・ブラジリアで開かれた中国=ラテンアメリカ・カリブ諸国首脳会議で行った基調演説である。演説では、次のように提案している。
平等互恵・共同発展に基づく中国・中南米包括的協力パートナーシップの確立を共同で宣言しよう。そして、①政治面の誠実・相互信頼、②経済・貿易面の協力・ウィンウィン、③人材・文化面の学び合い、④国際的な取り組みでの緊密な協力、⑤全体協力と二者間関係の相互促進からなる中国・中南米関係の五位一体の新たな形の構築に努め、手を携えてともに進む運命共同体の構築に努める。
●「中国の発展の列車への各国の乗車を歓迎する」は二〇一四年八月二十二日、習近平同志がモンゴル国の国家大会議で行った演説の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
中国は、モンゴル国をはじめとする周辺諸国に共同発展のチャンスと空間を提供したいと考えおり、中国の発展の列車への各国の乗車を歓迎する。急行への乗車も、フリーライドも、歓迎する。まさに「早く行きたいなら、一人で行きなさい。遠くへ行きたいなら、みんなで行きなさい」と言われる通りである。中国は、発展途上国への協力の展開において、正しい義利観を堅持し、ゼロサムゲームをやらない。中国人は、「言は必ず信あり、行いは必ず果たす」という教えを重んじる。中国は、言ったこと、約束したことは、必ずやり、必ず果たす。
●「連結によって発展をリードし、パートナーとして協力を傾注する」は二〇一四年十一月八日、習近平同志が北京で開かれた「相互連結パートナーシップ強化」ホスト国・パートナー対話会で行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
私たちが整備すべき相互連結は、インフラ、制度・ルール、人的交流の三位一体であり、政策面の意思疎通、インフラの相互連結、貿易の円滑性、資金の融通、民心の相互疎通の五大分野の同時改善である。「一帯一路」と相互連結は、渾然一体となり、相互に補完し合う。相互連結パートナーシップを深め、アジアの地域協力をよりよいものにし、開発共同体・運命共同体を共同で建設する。
●「永続的発展を追求し、アジア太平洋の夢をともに築く」は二〇一四年十一月九日、習近平同志が北京で開かれたAPEC・CEOサミットの開幕式で行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
私たちは、この地域の人々のために、アジア太平洋の夢を創造して実現する責任がある。この夢は、◇アジア太平洋は大家族であるという意識と運命共同体意識を堅持し、平和・発展・協力・ウィンウィンという時代の流れに沿い、アジア太平洋の繁栄と進歩に共同で取り組むことにほかならない。◇引き続き世界の発展の大勢をリードし、人類の福祉により大きく貢献することにほかならない。◇経済をいっそう活性化し、貿易をいっそう自由化し、投資をいっそう円滑化し、道路をいっそう整備し、人と人の交流をいっそう緊密にすることにほかならない。◇人々が穏やかで満ち足りた暮らしを送れるようにし、子どもたちがよりよく成長し、よりよい仕事とよりよい生活を得られるようにすることにほかならない。
●「アジア太平洋パートナーシップを通じた未来の形成に努める」は二〇一四年十一月十一日、北京で開かれたAPEC第二十二回非公式首脳会議における習近平同志の開幕の辞である。その中で、総書記は次のように指摘している。
新たな情勢に対処すべく、アジア太平洋の経済体は、地域経済統合をいっそう推し進め、発展が革新され、成長が連動し、利益が融合する開かれたアジア太平洋経済を形づくり、相互信頼・包摂・協力・ウィンウィンに基づくアジア太平洋パートナーシップを共同で構築し、アジア太平洋地域と世界の経済発展に原動力を追加する必要がある。
●「中国はどのように発展するのか、中国は発展したらどのような国になるのか」は二〇一四年十一月十七日、習近平同志がオーストラリア連邦議会で行った演説の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
中国は、一三億以上の人口を有する大国である。例えて言えば、人込みの中の大男である。周囲の人たちは当然気にするだろう。この大男がどっちに行くのか、どう動くのか。自分とぶつからないか、自分の道をふさがないか、自分の場所を横取りしないか、と。中国は平和的発展を堅持し、その決意は揺るぎない。中国は共同発展を堅持し、その理念は揺るぎない。中国はアジア太平洋協力の発展の促進を堅持し、その政策は揺るぎない。
●「中国には自らの特色ある大国外交が不可欠である」は二〇一四年十一月二十八日、中央外事工作会議における習近平同志の講話の要旨である。その中で、総書記は次のように指摘している。
われわれは、実践の経験を総括した上で、対外活動の理念を充実・発展させ、わが国の対外活動に鮮明な中国の特色、中国のスタイル、中国の流儀を持たせる必要がある。平和・発展・協力・ウィンウィンの旗印を高く掲げ、国内と国際という二つの大局を統一的に考慮し、発展と安全という二つの大事を統一的に考慮し、平和的発展にいっそう有利な国際環境を築き、わが国の発展の重要な戦略的なチャンスを維持・延長し、「二つの百周年」の奮闘目標の達成、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現を力強く保障する必要がある。
●「バンドン精神を発揚し、協力・ウィンウィンを推進する」は二〇一五年四月二十二日、習近平同志がインドネシア・ジャカルタで開かれたアジア・アフリカ首脳会議で行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
バンドン会議はアジア・アフリカの人々の連帯・協力の一里塚となっている。バンドン精神を大いに発揚し、バンドン精神に時代に合った新たな内容を絶えず補充し、協力・ウィンウィンを核心とする新型国際関係の構築を促し、国際秩序と国際体制がより公正で合理的な方向に発展するよう促し、人類運命共同体の構築を促し、アジア・アフリカの人々とその他の地域の人々によりよく幸福をもたらす必要がある。
●「ワシントン州政府と米国友好団体共同の歓迎レセプションにおけるスピーチ」は二〇一五年九月二十二日、習近平同志が行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
中米新型大国関係の構築は、双方が歴史的経験を総括した上で、両国の国情と世界の大勢に立脚して、共同で下した重要な戦略的選択である。双方は、互いの戦略的意図を正しく判断し、揺るぐことなく協力・ウィンウィンを推進し、適切かつ効果的に対立を制御し、国民間の友情を広く育て、中米関係のいっそう明るい未来を切り開くべきである。中国は、現行の国際体制の参与者・建設者・貢献者である。私たちは、国連憲章の趣旨と原則を核心とする国際秩序と国際体制を断固として守る。
●「ホワイトハウスのサウスローンで開かれた歓迎式典における挨拶」は二〇一五年九月二十五日、習近平同志が行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
協力・ウィンウィンは、中米関係の発展に向けた唯一の正しい選択である。中米両国が手を携えて協力すれば、一足す一が二以上の力を生むことが可能である。中米は、新型大国関係の構築という正しい方向を堅持し、戦略的相互信頼の増進を堅持し、互恵ウィンウィンの協力理念を堅持し、国民間の友情の増進を堅持し、世界の平和と発展の促進を堅持する必要がある。
●「共同の永続的発展をはかり、協力・ウィンウィンのパートナーとなる」は二〇一五年九月二十六日、習近平同志がアメリカ合衆国・ニューヨークの国連本部で開かれた国連持続可能な開発サミットで行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
平和と発展は依然として現代の二大テーマである。数々の試練と難関に立ち向かう上で、私たちは発展というカギをしっかりと握らなければならない。発展だけが、衝突を根源から解消できる。発展だけが、人々の基本的権利を保証できる。発展だけが、人々の素晴らしい生活への切なる憧れをかなえることができる。国際社会は、国連のポスト二〇一五年開発アジェンダを新たな起点として、公平な、開かれた、包括的な、革新的な発展の道を共同で切り開き、各国の共同発展の実現に努めるべきである。
●「手を携えて協力・ウィンウィンの新たなパートナーシップを構築し、心を一つにして人類運命共同体を築く」は二〇一五年九月二十八日、習近平同志がアメリカ合衆国・ニューヨークの国連本部で開かれた第七〇回国連総会一般討論で行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
平和・発展・公平・正義・民主・自由は、全人類共通の価値であり、国連の崇高な目標でもある。今日の世界では、各国は相互に依存し、苦楽をともにしている。私たちは、国連憲章の趣旨と原則を継承して発揚し、協力・ウィンウィンを核心とする新型国際関係を構築し、人類運命共同体を築く必要がある。中国は、常に世界平和の建設者、グローバル発展の貢献者、国際秩序の擁護者であり続ける。
●「共同協議・共同建設・共同享受のグローバル・ガバナンス理念を発揚する」は二〇一五年十月十二日、習近平同志が中国共産党第十八期中央政治局第二十七回グループ学習会を主宰した際の講話の要旨である。その中で、総書記は次のように指摘している。
時勢を勘案し、全力でチャンスをつかみ、適切に課題に対応し、国内と国際という二つの大局を統一的に考慮し、グローバル・ガバナンス体制がより公正で合理的な方向に発展するよう促し、わが国の発展と世界の平和にいっそう有利な条件を整える必要がある。グローバル・ガバナンスの変革には、理念による先導が不可欠である。グローバル・ガバナンス理念の革新・発展を促し、引き続き人類運命共同体の構築などの出張を拡充し、共同協議・共同建設・共同享受のグローバル・ガバナンス理念を発揚する必要がある。
●「手を携えて貧困を撲滅し、共同発展を促進する」は二〇一五年十月十六日、習近平同志が北京で開かれた二〇一五貧困削減・開発ハイレベルフォーラムで行った基調講演である。その中で、総書記は次のように指摘している。
貧困の撲滅は、依然として今日の世界が直面している最大の地球規模の課題である。私たちは、共通認識を形成し、同舟共済し、難関を攻略し、グローバルな貧困削減プロセスの加速、貧困削減・開発協力の強化、多元的・自主的・持続可能な発展の実現、国際的な発展環境の改善に力を入れ、貧困のない、共同発展する人類運命共同体を共同で築き、手を携えてたゆまず奮闘していく必要がある。
●「協力・ウィンウィンに基づく、公平で合理的な気候変動ガバナンスの仕組みを手を携えて構築する」は二〇一五年十一月三十日、習近平同志がフランス・パリで開かれた国連気候変動枠組条約会議の開幕式で行ったスピーチである。その中で、総書記は次のように指摘している。
パリ協定は、気候変動枠組条約の目的の達成、グリーン発展のリードに資するものであるべきである。パリ協定は、全世界の力の結集、幅広い参加の促進に資するものであるべきである。パリ協定は、投入の拡大、行動の保障の強化に資するものであるべきである。パリ協定は、各国の国情への配慮、実効性の重視に資するものであるべきである。気候変動対策のグローバルな努力は、私たちが未来のグローバル・ガバナンスのあり方を考え、模索し、人類運命共同体の構築を推し進める上で、貴重な示唆を与えてくれる。私たちは、それぞれがベストを尽くす、協力・ウィンウィン、法の支配がきちんと行われ、公平と正義が重んじられる、包摂・学び合い、共同は点の未来を創造すべきである。
●「AIIB開業式典における挨拶」は二〇一六年一月十六日、習近平同志が行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
AIIBの正式な発足・開業は、グローバル経済ガバナンス体系の改革・改善に重要な意義を持つ。各加盟国が手を携えて努力する中で、AIIBは必ずや、専門的で高効率かつクリーンな二十一世紀の新しいタイプの国際開発金融機関となり、人類運命共同体の構築のための新たなプラットフォームとなり、アジアと世界の発展・繁栄の促進に新たな貢献をする。
●「「一帯一路」建設を推進し、改革・発展の新たな領域の開拓に努める」は二〇一六年四月二十九日、習近平同志が中国共産党第十八期中央政治局第三十一回グループ学習会を主宰した際の講話の要旨である。その中で、総書記は次のように指摘している。
「一帯一路」建設は、わが国が新たな歴史的条件の下で全方位対外開放を実行するための重大措置であり、互恵ウィンウィンを押し広めるための重要プラットフォームである。われわれは、より高い立脚点、より広い視野から、歴史的経験の吸収・活用を基礎に、革新的理念や革新的思考を持って、諸般の取り組みを着実に完遂し、沿線諸国の人々に「一帯一路」がもたらすメリットをしっかりと実感してもらわなければならない。
●「「一帯一路」建設によって沿線諸国の人々に幸福をもたらす」は二〇一六年八月十七日、「一帯一路」建設推進活動座談会における習近平同志の講話の要旨である。その中で、総書記は次のように指摘している。
経験を総括し、自信を固め、着実に推進し、政策面の意思疎通、インフラの相互連結、貿易の円滑性、資金の融通、民心の相互疎通にフォーカスし、互恵協力ネットワーク、新型協力モデル、多元的協力プラットフォームの構築にフォーカスし、グリーンシルクロード、健康シルクロード、知力シルクロード、平和シルクロードの共同建設にフォーカスし、「釘打ちの精神(いったん始めたらとことんやり続ける心構え)」で取り組み、「一帯一路」建設を一歩一歩前へ推し進め、「一帯一路」建設によって沿線諸国の人々に幸福をもたらす。
●「中国の発展の新たな起点、世界の成長の新たな青写真」は二〇一六年九月三日、習近平同志が杭州で開かれたG20ビジネスサミットの開幕式で行った基調講演である。その中で、総書記は次のように指摘している。
中国の発展は国際社会から恩を受けているから、中国は国際社会により多くの公共財を提供したいと考えている。中国が提唱している新たなメカニズムや新たなイニシアティブは、新規まき直しをするためのものでも、どこかの国に矛先を向けるためのものでもない。既存の国際メカニズムを効果的に補い、改善するものであり、協力・ウィンウィン、共同発展の実現を目標としている。中国の対外開放は、一人芝居をしようとするものではなく、各国の共同参加を歓迎するものである。勢力圏をつくろうとするものではなく、各国の共同発展を支援するものである。自らの裏庭をつくろうとするものではなく、各国の共同庭園を造成するものである。
●「革新的で、活力に富み、相互に連結され、包摂的な世界経済を構築する」は二〇一六年九月四日、G20杭州サミットにおける習近平同志の開会の辞である。開会の辞では、杭州サミットがこれまでの取り組みを基礎に世界経済に処方箋―対症療法と根治療法をもとに重視し、総合的に策を講じるもの―を出し、世界経済を強固で持続可能な均衡ある包摂的な成長の軌道に乗せることを期待する。その中で、総書記は次のように指摘している。
現下の課題に対応する上で、G20は時代に適応し、知行合一を貫き、共同建設・共同享受・同舟共済し、世界経済の繁栄と安定に向けた大きな方向をしっかりと定め、グローバル経済の強固で持続可能な均衡ある包摂的な成長の実現を促す必要がある。
●「わが国のグローバル・ガバナンスに参与する能力を高める」は二〇一六年九月二十七日、習近平同志が中国共産党第十八期中央政治局第三十五回グループ学習会を主宰した際の講話の要旨である。その中で、総書記は次のように指摘している。
国際的な力関係の変動・変化や地球規模の課題の絶え間ない増加に伴い、グローバル・ガバナンスの強化、グローバル・ガバナンス体系の変革推進が大勢の赴くところとなっている。グローバル・ガバナンス構造は国際的な力関係によって決まり、グローバル・ガバナンス体系の変革は国際的な力関係の変化によってもたらされる。われわれは、経済発展を中心とすることを堅持し、力を集中して自国のことにしっかりと取り組み、国際社会におけるわれわれの発言力・作業力を不断に高めていく必要がある。われわれは、グローバル・ガバナンスに積極的に参与し、国際的な責任を進んで担う必要があるが、その際にはできることを全力でしっかりと行う必要がある。
●「ともに時代の責任を担い、ともにグローバル発展を促す」は二〇一七年一月十七日、習近平同志がスイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラム二〇一七年年次総会の開幕式で行った基調講演である。講演では、経済のグローバル化を糸口に、世界経済に対する理解が語られた。その中で、総書記は次のように指摘している。
経済のグローバル化を推進し、経済のグローバル化の方向をしっかりと導き、活力あふれる成長モデル、開放・ウィンウィンの協力モデル、公正で合理的なガバナンスモデル、均衡・互恵に基づく発展モデルを構築し、人類運命共同体意識をしっかりと確立し、ともに責任を担い、同舟共済し、ともにグローバル発展を促す必要がある。
●「人類運命共同体を共同で構築する」は二〇一七年一月十八日、習近平同志が国連ジュネーブ事務局で行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
世界はどうしたのか、私たちはどうしたらいいのか。これは、世界全体が考えている問題である。中国の案は、人類運命共同体を構築し、ウィンウィン・共有を実現することである。対話・協議を堅持し、恒久平和の世界を建設しよう。共同建設・共同享受を堅持し、普通的に安全な世界を構築しよう。協力・ウィンウィンを堅持し、共同繁栄の世界を構築しよう。交流・学び合いを堅持し、開放的・包摂的な世界を構築しよう。グリーン・低炭素を堅持し、清く美しい世界を構築しよう。中国は、広範な加盟国、国際機関・機構とともに、人類運命共同体構築の偉大なプロセスを推し進めていきたいと考えている。
●「「一帯一路」建設を手を携えて推進する」は二〇一七年五月十四日、北京で開かれた「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの開幕式で習近平同志が行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
「一帯一路」建設はシルクロードの歴史的土壌に根差し、ユーラシア・アフリカ大陸に重点を置きつつ、すべての友人のみなさんに開放する。私たちは勢いに乗って進み、情勢に即して行動し、「一帯一路」を平和の道、繁栄の道、開放の道、革新の道、文明の道に築き上げ、「一帯一路」建設が安定的かつ長期的な成長し、いっそう明るい未来に向けて邁進するよう推し進めるべきである。
●「協力の新たな起点を切り開き、発展の新たな原動力を求める」は二〇一七年五月十五日、北京で開かれた「一帯一路」国際協力サミットフォーラム円卓サミットで習近平同志が行った開幕の辞である。その中で、総書記は次のように指摘している。
「一帯一路」建設の核心的内容は、インフラ整備と相互連結を促進し、各国の政策・発展戦略をすり合わせ、実務協力を深め、協調発展・連動発展を促進し、共同繁栄を実現することである。中国は、今回のサミットフォーラムの開催を提案した。その目的は、まさに協力のグランドデザインをともに協議し、協力のプラットフォームをともに構築し、協力の成果を共有し、「一帯一路」建設が各国の人々によりよく幸福をもたらすようにすることにある。
●「BRICS協力第二の「黄金の一〇年」をともに切り開く」は二〇一七年九月三日、福建省厦門で開かれたBRICS・CEOフォーラムの開幕式で習近平同志が行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
対等に付き合い、小異を残して大同に就くこと、実務・革新、協力・ウィンウィンをはかること、世界を念願に置き、自国と他国の発展を両立させることは、すべてBRICS精神が具現化されたものであり、私たち五カ国が一〇年間の協力を経て凝縮した共通の価値目標である。BRICS協力がまさに承前啓後の正念場にある。BRICSは、BRICS協力第二の「黄金の一〇年」をともに切り開く必要がある。BRICS協力を深化させ、BRICSの責任を果敢に担い、BRICSの役割を果たし、BRICSの影響力を拡大し、BRICSの協力の成果の恩恵が五カ国の人々に、世界の平和と発展の福祉が各国の人々に行き渡るようにしようではないか。
●「BRICSパートナーシップを深化させ、いっそう明るい未来を切り開く」は二〇一七年九月四日、BRICS首脳厦門会議本会議で習近平同志が行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
BRICS協力はすでに一〇年の輝かしい道のりをたどってきた。私たちはいっそう努力し、経済の実務協力の推進、発展戦略のすり合わせの強化、国際秩序のより公正で合理的な方向への発展推進、民間の人的・文化的交流の促進に力を注ぎ、BRICSパートナーシップを全面的に深化させ、BRICS協力第二の「黄金の一〇年」のスタートを切るべきである。
●「平和的発展の道を堅持し、人類運命共同体の構築を促す」は二〇一七年十月十八日、習近平同志が中国共産党第十九回全国代表大会で行った報告の一部である。大会は、中国の特色ある大国外交が新型国際関係の構築と人類運命共同体の構築を推進すべきことを明らかにし、人類運命共同体構築の推進を、新時代の中国の特色ある社会主義を堅持し発展させるための十四の基本戦略の一つとするものである。その中で、総書記は次のように指摘している。
中国共産党は中国人民の幸福を追求する政党であり、人類進歩の事業のために奮闘する政党でもある。中国は平和・発展・協力・ウィンウィンの旗印を高く掲げ、「世界の平和の擁護と共同発展の促進」という外交政策の趣旨を厳守し、揺るぎなく平和五原則に基づいて各国との友好協力を発展させ、相互尊重、公平・正義、協力・ウィンウィンを旨とする新型国際関係の構築を推進していく。われわれはここに、各国の人々が一致協力して、人類運命共同体を築き、恒久的に平和で、普通的に安全で、共同繫栄する、開放的・包摂的な、清く美しい世界を建設するよう呼びかける。中国は引き続き責任ある大国としての役割を果たし、グローバル・ガバナンス体系の改革と建設に積極的に参与し、中国の知恵と力で絶えず貢献していく。
●「手を携えていっそう素晴らしい世界を築く」は二〇一七年十二月一日、習近平同志が北京で開かれた中国共産党・世界政党ハイレベル対話会で行った基調講演である。その中で、総書記は次のように指摘している。
人類運命共同体は文字通り、各民族・各国の前途と運命がしっかりと一つに結びつくものである。私たちは、風雨同舟し、栄辱をともにし、力を入れて生まれ育ったこの地球を睦まじい大家族に築き上げ、世界各国の人々の素晴らしい生活への憧れを叶えるべきである。世界各国の人々は「天下一家」の理念を貫き、心を開いて理解し合い、恐怖から遠ざけ、普通的に安全な世界の構築、貧困から遠ざけ、共同繁栄する世界の構築、閉鎖から遠ざけ、開放的・包摂的な世界の構築、山紫水明で、清く美しい世界の構築に努めなければならない。
●「開放で繁栄を共創し、革新で未来をリードする」は二〇一八年四月十日、習近平同志が博鰲アジアフォーラム二〇一八年年次総会で行った基調講演である。その中で、総書記は次のように指摘している。
今日の世界は、平和と協力、開放と融通、変革と革新という流れがぐんぐん進んでいる。各国の人々が一致協力し、手を携えて前進し、努めて人類運命共同体を構築し、平和・安寧・繁栄・開放の美しいアジアと世界をともに築くことを望んでいる。中国の特色ある社会主義が新時代に入ったことは、中華民族の偉大な復興を実現する新たな一章を刻み、中国と世界との融合発展を強化する新たな絵巻を開いた。中国の開放の扉が閉ざされることはない。それはますます大きく開かれていくだけである。これは、中国が発展のニーズに基づいて下した戦略的選択であると同時に、経済のグローバル化が世界各国の人々に幸せをもたらすよう実際の行動で促すものでもある。
●「党中央の外事活動に対する集中的・統一的指導を強化し、中国の特色ある大国外交の新たな局面の創出に努力する」は二〇一八年五月十五日、中央外事工作委員会第一回会議における習近平同志の講話の要旨である。その中で、総書記は次のように指摘している。
第十八回党大会以降、党中央の力強い指導の下、中国の特色ある大国外交の新たな道を切り開き、歴史的成功を収めた。党中央の外事活動に対する集中的・統一的指導を強化し、当面の国際情勢の発展と変化を正確に把握し、鋭意進取し、開拓・革新し、中国の特色ある大国外交の新たな局面の創出に努力し、「二つの百周年」の奮闘目標の達成と中華民族偉大な復興という中国の夢の実現により大きく貢献しなければならない。
●「「上海精神」を高揚し、運命共同体を構築する」は二〇一八年六月十日、習近平同志が山東省青島で開かれた上海協力機構加盟国元首理事会第十八回会議で行った演説である。その中で、総書記は次のように指摘している。
上海協力機構が常に旺盛な生命力と協力の強い原動力を維持できる根本的原因は、「上海精神」を創造的にうち出して終始実践し、相互信頼・互恵・平等・協力、多様な文明の尊重、共同発展の追求を主張していることにある。「上海精神」をいっそう高揚し、革新、調和、グリーン、開放、共有という発展観を提唱し、共通・総合・協力・持続可能を旨とする安全保障観を実践し、開放・融通・互恵・ウィンウィンの協力観を堅持し、平等・学び合い・対話・包摂の文明観を樹立し、共同協議・共同建設・共同享受のグローバル・ガバナンス観を堅持し、一丸となって上海協力機構運命共同体を築く必要がある。
●「あくまでも新時代の中国の特色ある社会主義外交思想を導きとし、中国の特色ある大国外交の新たな局面を懸命に切り開く」は二〇一八年六月二十二日、中央外事工作会議における習近平同志の講話の要旨である。講話は、第十八回党大会以降の党の外交活動の成果と経験を総合的にまとめ、新時代の中国の特色ある社会主義外交の思想を十の側面から概説したものである。その中で、総書記は次のように指摘している。
わが国の対外活動に当たって、新時代の中国の特色ある社会主義外交思想を導きとすることを堅持し、国内と国際という二つの大局を統一的に考慮し、民族の復興に奉仕して人類の進歩を促すという主軸をしっかりと把握し、人類運命共同体の構築を推進し、国家の主権・安全・発展の利益を断固として守り、グローバル・ガバナンス体系の改革に積極的に参与し、それをリードし、より整えたグローバル・パートナーシップのネットワークを築き、中国の特色ある大国外交の新たな局面の打開に努め、小康社会の全面的完成、さらに社会主義現代化強国の全面的建設に有利な条件を整え、しかるべき貢献をしなければならない。
(出典:「人民日報」2018年10月15日2面)
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