エネルギーモデル転換が持続的に推進され、省エネ・消費削減の効果が顕著になった

——中国共産党第18回全国代表大会以来経済社会発展成果シリーズ報告の14

| | 発表時間:2023-02-08

中国共産党第18回全国代表大会以来、エネルギー供給構造の新たな変化、国際エネルギー発展の新たな趨勢に直面し、習近平同志を核心とする中共中央は「4つの革命、1つの協力」というエネルギー安全保障新戦略を提出し、新時代のエネルギーの質の高い発展のために方向を示した。エネルギー供給側構造改革が持続的に推進され、エネルギー安全保障能力が絶えず増強され、多輪駆動の供給体系が基本的に構築され、エネルギーのグリーン・低炭素モデル転換のペースが加速し、エネルギー効率レベルが着実に向上し、省エネ・消費削減の効果が顕著になり、エネルギー事業が新たな進展を遂げた。

一、エネルギー供給保障能力が持続的に増強され、クリーンエネルギーの占める割合が絶えず向上した

18回党大会以来、中国は積極的にエネルギー供給革命を推し進め、国内の多元的供給に立脚することを堅持し、エネルギー供給側構造改革をを深め、優先的に再生可能エネルギーを発展し、石炭のクリーンかつ効率的な開発・利用を推進し、石油・ガスの探査と開発力を拡大し、供給保障能力を絶えず向上させ、エネルギー生産のクリーン化プロセスを加速させた。2021[1]、全国の一次エネルギー生産総量は標準石炭換算で433千万トンで、2012年より23.2%増加し、年平均成長率が2.3%となった。

(一)石炭の生産能力構造が大幅に最適化され、供給保障能力が増強された

2021年末までに、全国の炭鉱数[2]4500ヵ所以内に減少し、年産120万トン以上の大型炭鉱の生産量が約85%を占め、石炭生産の中心が山西・陜西・内モンゴル・新疆及び良質企業への集中を加速した。原炭の生産は2017年から5年連続で増加し、2021年の生産量は過去最高だった2013年の397千万トンを上回り、413千万トンに達した。

(二)石油・天然ガスの開発力が絶えず向上し、備蓄・生産量拡大が持続的に推進された

石油・天然ガス業界の備蓄・生産量拡大の「7カ年行動計画」の制定と実施に伴い、2019年から2021年までの原油生産は連続的に回復し、生産量が着実に2億トン近くまで上昇した。天然ガス、特に非在来型天然ガスの探査・開発は絶えず突破を遂げ、2017年から2021年までの間、天然ガスの増産は5年連続で百億立方メートルを超え、2021年の生産量は2076億立方メートルに達し、2012年より87.7%増加し、年平均成長率が7.2%となった。

(三)電力供給能力が持続的に増強され、電力生産が急成長した

2021年末までに、全国の発電設備容量[3]238千万キロワットで、2012年より1.1倍増加し、年平均成長率が8.4%となった。2021年の発電量は85千億キロワット時で、2012年より71.1%増加し、年平均成長率が6.1%となった。そのうち、火力発電は2012年より49.1%増加し、年平均成長率が4.5%となった。水力発電は53.5%増加し、年平均成長率が4.9%となった。原子力発電は3.2倍増加し、年平均成長率が17.2%となった。風力発電は5.8倍増加し、年平均成長率が23.8%となった。太陽光発電は2014年の251億キロワット時から2021年の3258億キロワット時に向上し、12.0倍増加し、年平均成長率が44.2%となった。新エネルギー(風力発電、太陽光発電及びその他の新エネルギー)発電は6.8倍増加し、年平均成長率が25.7%となり、発電量全体に占める割合が11.5%に達し、2012年より9.0ポイント向上した。

(四)エネルギー生産構造が加速して転換し、クリーンエネルギーの割合が持続的に向上した

2021年の非化石エネルギー発電設備容量が初めて石炭発電を超え、設備容量は112千万キロワットに達し、発電総設備容量に占める割合が47.0%となった。水力発電、風力発電、太陽光発電の設備容量はいずれも3億キロワットを超え、長年連続で世界一をキープした。そのうち、水力発電は39094万キロワットで、2012年より56.7%増加し、年平均成長率が5.1%となった。系統連係風力発電は32871万キロワットで、4.4倍に増加し、年平均成長率が20.5%となった。系統連係太陽光発電3654万キロワットで、88.9倍に増加し、年平均成長率が64.8%となった。天然ガス、水力発電、原子力発電、新エネルギー発電などのクリーンエネルギーはエネルギー生産構造に占める割合が上昇し続いた。2021年、天然ガスが一次エネルギー生産総量に占める割合は6.1%に達し、2012年より2.0ポイント向上し、一次電力及びその他のエネルギーの割合が20.3%までに上昇し、9.1ポイント向上した。一方、原炭の割合は67.0%で、2012年より9.2ポイント低下した。原油の割合は6.6%で、1.9ポイント低下した。

二、エネルギー輸入が多元的で安定し、国際協力が絶えず深化された

18回党大会以来、中国は全方位的にエネルギーの国際協力を強化し、国際資源を効果的に利用し、エネルギーインフラの相互接続を推進してきた。中央アジア・ロシア、中東、アフリカ、アメリカ大陸とアジア太平洋の5大石油・天然ガス協力区の開発・建設が持続的に推進され、西北・東北・西南・海上4大石油・天然ガス輸入の戦略ルートが基本的に形成され、エネルギー輸入の多元化が持続的に強化され、輸入規模が絶えず拡大し、開放条件の下でエネルギー安全を実現するために堅固な基礎を固めた。

(一)エネルギー輸入が着実に増加した

2021年、全国のエネルギー純輸入総量[4]は、標準石炭換算で112千万トンで、2012年より83.2%増加し、年平均成長率が7.0%となった。原炭の純輸入は2016年から6年連続で着実に上昇し、2021年の純輸入は32千万トンで、ここ数年で最高を記録し、2012年より14.9%増加し、年平均成長率が1.6%となった。原油の純輸入は、2019年に5億トンを突破してから持続的に高いレベルを維持し、2021年には51千万トンに達し、2012年より90.0%増加し、年平均成長率が7.4%となった。天然ガスの純輸入は急速に増加し、2021年には1620億立方メートルに達し、2012年より3.1倍増加し、年平均成長率が17.1%となった。

(二)エネルギーの国際協力は積極的な効果を収めた

2021年、中国のエネルギー対外依存度は20.6%で、2012年より5.7ポイント向上した。「一帯一路」エネルギー協力の実務的な推進に伴い、中国は相次いで多くの国・地域と政府間エネルギー協力メカニズムを構築し、複数のエネルギー類国際機関や多国間メカニズムと協力関係を構築し、エネルギー分野の国際協力は絶えず新たな突破を成し遂げた。

三、エネルギー消費が安定的に増加し、グリーン・低炭素へのモデル転換が加速された

18回党大会以来、中国はエネルギー消費革命を踏み込んで推進し、エネルギー使用方式の転換を加速した。重点地域の石炭消費の減量代替事業を着実に展開し、都市ガス・工業燃料・ガス発電・交通運輸などの分野における天然ガスの大規模・効率的・科学的利用の推進を加速し、非化石エネルギーの発展に力を入れた。エネルギー消費構造の最適化の効果が明らかで、エネルギーのグリーン・低炭素モデル転換のペースが加速した。

(一)エネルギー消費が安定的に増加した

2021年、全国のエネルギー消費総量は標準石炭換算で524千万トンで、2012年より30.4%増加し、3.0%のエネルギー消費の年平均成長率は6.6%の国内総生産(GDP)の年平均成長率を支えた。品目別に見ると、石炭、石油などの化石エネルギー消費の成長率は緩やかで、石炭消費の年平均成長率が0.3%、石油消費の年平均成長率が3.9%となった。天然ガス、水力発電、原子力発電、新エネルギー発電などのクリーンエネルギーの消費が急速に増加し、天然ガス消費の年平均成長率が10.5%、一次電力及びその他のエネルギー消費の年平均成長率が9.3%となった。

(二)エネルギー消費のクリーン・低炭素化が加速して推進された

2021年、石炭がエネルギー消費総量に占める割合は2012年の68.5%から56.0%に低下し、12.5ポイント低下した。石油の割合は17.0%から18.5%に上昇し、1.5ポイント向上した。天然ガス、水力発電、原子力発電、新エネルギー発電などのクリーンエネルギーの割合は大幅に向上し、天然ガスの割合が4.8%から8.9%に上昇し、4.1ポイント向上した。一次電力及びその他のエネルギーの割合は9.7%から16.6%に上昇し、6.9ポイント向上した。

(三)一人当たりのエネルギー使用レベルが絶えず向上した

2020年、中国の一人当たりのエネルギー消費量は標準石炭換算で3531キログラムとなり、2012年より18.9%増加し、年平均成長率が2.2%となった。民生用エネルギーが力強く保障された。2020年、中国の一人当たりの生活用エネルギーは標準石炭換算で456キログラムとなり、2012年より46.2%増加し、年平均成長率が4.9%となった。一人当たりの生活電力消費量の年平均成長率が7.3%、一人当たりの生活液化石油ガス消費量の年平均成長率が6.7%、一人当たりの生活天然ガス消費量の年平均成長率が8.1%となった。

四、エネルギー効率レベルが着実に向上し、省エネ・消費削減の効果が著しかった

18回党大会以来、中国は省エネ優先方針を断固として実施し、エネルギー消費総量と強度のダブルコントロールを実行し、生態文明・グリーン発展などの業績評価指標体系に省エネ指標を組み入れ、省エネ法規・基準を健全化し続け、省エネ政策メカニズムを完備し、立ち遅れた生産能力の淘汰を続け、伝統産業のグレードアップ・改造と新たな原動力の育成を加速し、工業・建築・交通などの重点分野における省エネ・排出削減を着実に推進して、省エネ・消費削減は顕著な成果を収めた。

(一)単位製品当たりのエネルギー消費が大幅に低下した

技術のアップグレードの推進、エネルギー使用設備の更新・改造により、立ち遅れた生産能力の淘汰が加速され、高効率・省エネ技術の普及が進まれ、単位製品当たりの総合エネルギー消費が絶えず低下した。2021年、統計された重点エネルギー消費工業企業の39項目の単位製品当たりの生産総合エネルギー消費量のうち、9割近くが2012年より低下した。そのうち、1トン当たりの鉄鋼総合エネルギー消費量は9.8%低下し、火力発電の石炭消費量は5.8%低下し、苛性ソーダ、機械で漉いた紙及びボール紙、板ガラス、カーバイド、合成アンモニア生産の単位当たりの消費量はそれぞれ17.2%16.8%13.8%13.3%7.1%低下した。

(二)エネルギー加工・転換効率が全体的に向上した

2021年は2012年と比べ、一定規模以上である工業企業のエネルギー加工・転換効率は1.8ポイント向上した。そのうち、火力発電は2.3ポイント、熱供給は4.8ポイント、原炭洗鉱は3.2ポイント、コークス製造は1.5ポイント向上した。

(三)単位GDP当たりのエネルギー消費量は低下し続いた

2021年、中国の単位GDP当たりのエネルギー消費量は2012年より累計で26.4%低下し、年平均で3.3%低下し、標準石炭換算で約14.0億トンのエネルギーを節約・使用削減することに相当する。そのうち、一定規模以上である工業機関の付加価値額のエネルギー消費量は累計で36.2%低下し、年平均で4.9%低下し、それぞれ単位GDP当たりのエネルギー消費量の累計と年平均の低下幅より9.81.6ポイント増加し、工業の省エネ効果が顕著になった。

ここ数年、国際環境と世界のエネルギー構造に深刻な変革が発生し、新型コロナウイルスのパンデミック、地政学などといった要素の影響を受けて、国際エネルギー市場の不確実性と不安定性が増加し、国内エネルギー市場の構造的矛盾は依然として存在し、エネルギー安全保障は新たな挑戦に直面している。それと同時に、人民の素晴らしい生活への日々に増大する需要はエネルギー消費の剛性成長を牽引し、省エネ・消費削減は新たな試練に直面している。「第14次五ヵ年計画」時期は、社会主義現代化国家の全面的建設という新たな道のりへと足を踏み出し、第2の百年奮闘目標に向けて邁進する最初の五年であり、二酸化炭素排出量ピークアウトを達成するための重要期と窓口期でもある。我々は習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想を指針として堅持し、習近平によるエコ文明思想を深く徹底し、安定を維持しながら前進するという全体の取り組む基調を堅持し、新たな発展段階に立脚して、新たな発展理念を徹底し、新たな発展構造を構築し、質の高い発展を推進し、「4つの革命、1つの協力」エネルギー安全新戦略を揺るぎなく徹底して実行し、エネルギー安全とグリーン・低炭素へのモデル転換を統合的に計画を立てて、クリーン・低炭素、安全・高効率なエネルギー体系の構築を加速し、二酸化炭素排出量ピークアウト・カーボンニュートラル目標の期限通りの達成を科学的かつ秩序正しく推進するために力強い保障を提供しなければならない。

注:

[1]本文中の2021年のデータは、初期的な計算数である。

[2]データは中国石炭工業協会による。

[3]データは中国電力企業連合会による。

[4]本文中の2021年の品目別エネルギー純輸入データは、税関速報数である。

出所:国家統計局


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