中国2021年の穀物生産量が再び記録更新

——国家統計局農村部副部長の王明華氏が穀物生産の状況を説明する

| | 発表時間:2021-12-28

 中国国家統計局が発表した全国穀物生産データを見ると、2021年の全国穀物総生産量は前年比1336万トン/2.0%増の約6億8285万トンに達し、通年の穀物生産量が再び過去最高を更新するとともに、7年連続で6億5千万トン以上の水準を維持した。このうち秋に収穫された穀物の生産量は同955万トン/1.9%増の5億890万トンだった。

 一、穀物の播種面積は1295万ムー/0.7%増

 2021年には、すべての地域が、それぞれ食料生産の責任を押し下げ、最も厳格な耕地保護システムを実施し、耕地の「非農業化」を断固として抑制し、「非食料化」を防ぎ、食料生産への支援をさらに増やし、耕作放棄地の再生を支援し、冬の遊休農地を開発し、農民の耕作の意欲性を高めていた。全国の穀物の播種面積は17億6,400万ムーで、前年比1,295万ムー/0.7%増の2年連続の増加となった。

 (一)トウモロコシと小麦の播種面積は増加し、米はやや減少した。2021年には、全国の穀物播種面積は15億300万ムーとなり、前年比3320万ムー/2.3%の増加となった。昨年来、トウモロコシの価格が高騰し、作付けの効率が向上したことで、農家のトウモロコシ作付け意欲が高まり、全国のトウモロコシ作付け面積は6億5,000万ムーに達し、前年比3,090万ムー/5.0%増となった。播種期間中の適切な土壌水分条件と良好な作付け効率などの好条件に恵まれ、小麦の播種面積は3億5,400万ムーとなり、前年比283万ムー/0.8%の増加となり、4年連続の減少から回復しつつある。米の播種面積は4億4,900万ムーで、前年比231万ムー/0.5%の減少となった。

 (二)豆の面積は減少し、ジャガイモの面積は着実に増加しつつある。2021年には、豆の播種面積は全国で1億5,200万ムー、前年比2,209万ムー/12.7%の減少となった。そのうち、大豆の播種面積は1億2,600万ムーで、前年比2,200万ムー/14.8%減少となった。これは主に、トウモロコシに比べて大豆の収益性が低いことと、農家の作付け意欲が弱まることによるものであった。全国のジャガイモの播種面積は1億1,000万ムーで、前年比184万ムー/1.7%の増加となった。

 二、穀物収量は4.8kg/1.2%の増加

 2021年は、河南省などで極端な豪雨により洪水が発生したほか、北西部の陝西省、甘粛省、寧夏省などで局地的な干ばつが発生し、秋の収穫期には中国北部や黄淮海地域で雨天が続き、一部の地域で秋の穀物に影響が出たものの、国内の主要な農業地域では光、温度、水がよく調和し、気象条件は穀物の生長・発育や収量形成に概ね良好であったという。同時に、高収量作物であるトウモロコシの播種面積が拡大し、穀物作物に占める割合が高まり、穀物収量の増加に貢献した。実際に刈り取って計測した穀物の収量をサンプル調査したところ、2021年、全国の穀物収量は387kg/ムーで、前年比4.8kg/ 1.2%の増加となった。

 (一)小麦と米の収量は増加したが、トウモロコシはわずかに減少した。2021年には、全国の穀物収量は421kg/ムーで、前年比1.4kg/ムーの0.3%増加となった。そのうち、米の収量は474kg/ムーで、前年比4.6kg/ムーの1.0%増加となった。小麦の収量は387kg/ムーで、前年比4.6kgムーの1.2%増加となった。河南省をはじめとする黄海・淮海地域での洪水の影響を受け、全国のトウモロコシの収量は419kg/ムーで、前年比1.7kg/ムーの0.4%減少となった。

(二)豆の収量は減少したが、ジャガイモはわずかに増加した。2021年には、豆の収量は129kg/ムーで、前年比2.1kg/ムーの1.6%減少となった。そのうち、大豆の収量は130kg/ムーで、前年比2.3kg/ムーの1.8%減少となった。ジャガイモの全国収量は277kg/ムーで、前年比0.5kg/ムーの0.2%増加となった。

 三、穀物の総生産量は267億斤/2.0%の増加

 2021年には、夏季穀物生産量は2,919億斤、早期米生産量は560億斤で、それぞれ前年比62億斤、14億斤の増加となった。秋季穀物生産量は10178億斤で、前年比191億斤の増加となった。年間の穀物総生産量は13657億斤で、前年比267億斤/2.0%の増加となった。

 (一)米、小麦、トウモロコシの生産量は共に増加していた。2021年には、全国穀物生産量は12655億斤で、前年比320億斤/2.6%の増加となった。そのうち、米の生産量は4,257億斤で、前年比20億斤/0.5%の増加となった。小麦の生産量は2,739億斤で、前年比54億斤/2.0%の増加となった。トウモロコシの生産量は5,451億斤で、前年比238億斤/4.6%の増加となった。

 (二)豆の生産量は大幅に減少し、ジャガイモの生産量は増加した。2021年には、 豆の全国生産量は393億斤で、前年比64億斤/14.1%の減少となった。そのうち、大豆の生産量は328億斤で、前年比64億斤/16.4%の減少となった。全国のジャガイモ生産量は609億斤で、前年比11億斤/1.9%の増加となった。

 (三)東北3省と内モンゴル自治区の生W産量増加への貢献度が高かった。全国31省(区・市)のうち、27省が穀物生産量を増加させた。そのうち、東北三省と内蒙古自治区の生産量は188億斤増加し、全国の穀物生産量増加の70.3%を占めている。新疆ウイグル自治区、安徽省、湖南省、四川省、山東省はいずれも10億斤以上の生産増となった。極端な豪雨の影響を受けた河南省は、56億斤の生産量が減少するという深刻な事態に陥った。

 2021年には、今年も豊作を達成し、穀物生産量は7年連続で1兆3,000億斤以上で安定しており、国の食糧安全保障の確保、複雑で不安定な国内外の情勢への対応、様々なリスクや課題の克服に強力なサポートを提供し、「第14次5カ年計画」に良いスタートを切り、質の高い経済社会の発展を促進し、新たな発展の構造を構築した。

 注:全国の夏季穀物データは、甘粛省、寧夏省、新疆ウイグル自治区など一部地域の小麦生産量の実績に基づいて修正されていた。

 出処:国家統計局ホームページ2021-12-06


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