改革開放の歴史的必然性と実践的価値を深く認識する

出所:「光明日報」(2018年8月13日) | 著者:劉同舫 | 発表時間:2018-09-21

  1978年開かれた党の第11期第3回中央委員会全会は、階級闘争をカナメとすることから経済建設を中心とする偉大な歴史的転換を実現し、改革開放の歴史的新しい時期がスタートした。40年もの間風櫛雨沐(様々な苦労)して、粘り強く模索し、改革開放の偉大な「2次革命」が、現代中国の運命を改めただけでなく、世界歴史の発展した過程にも影響を及ぼした。新時代のスタートラインで今日を見つめ過去を振り返って、未来を展望するには、必ず改革開放の歴史的必然性と実践的価値を深く認識しなければならず、改革開放実行の決意を固め、改革開放の偉大な事業を徹底的に行うべきである。 

  改革開放の歴史的必然性 

  改革開放は現代中国の運命運命を決定づける切り札である。改革開放の実施は中国共産党が国内外の発展の大勢を観察し、社会主義建設の経験と教訓を総括して、その中の法則の発見を踏まえて、科学的研究と判断および政策決定を打ち出したのであり、深い歴史的の必然性がある。 

  改革開放は歴史の発展の法則にしたがって、基本的な社会矛盾を解消するという必然的な要求である。マルクス主義は、生産力と生産関係の間の基本的な矛盾は社会発展の根本的な原動力として、歴史の発展の終始を貫くと考えている。生産力は生産関係を決定し、生産関係は必ず生産力の発展の要求に合わなければならず、これは歴史の発展の客観的な法則である。毛沢東同志は次のように明確に指摘し、「社会主義社会においても、基本的な矛盾は、やはり生産関係と生産力とのあいだの矛盾、上部構造と経済的土台とのあいだの矛盾である」。これは社会主義社会が同様に歴史の発展の客観的な法則に従うことを意味し、生産力と生産関係の間の矛盾を解消しなければならない。社会主義初級段階での生産力と生産関係の間の矛盾、改革開放まで経済分野で計画経済体制が生産力の発展に対する束縛として表れた。改革開放の実施は中国の共産党員が社会の基本的な矛盾を把握した基礎の上で、社会主義の生産関係に対して大胆に調整し重大な変革を行ったのである。社会主義市場経済の導入は生産力の発展に適応しない生産関係を取り除き、生産力の潜在的なエネルギーを解き放ち、社会主義の生産力を解放し発展させる必然的な要求である。 

  改革開放は人々の心に順応して、社会主義を強化し発展させる必然的な要求である。党の第8回代表大会で打ち出した国内の主要な矛盾はすでに先進的な工業国を確立する人民の要求と立ち後れた農業国の現実との間の矛盾で、すでに経済文化の迅速な発展という人民の需要と現在の経済文化が人民の需要を満たせない状況の間の矛盾の重大な判断であり、そして力を集中して我が国を立ち後れた農業国から先進的な工業国に変えるという中心的任務を定めた。しかし、その時国内階級闘争の情勢に対する誤った判断のため、社会主義建設は生産力の発展の主軸をからそれた。生活水準を改善し高めるようとすることは全国各民族人民の共通願いとなり、人民大衆の改革の叫び声は日増しに高まった。こうした歴史背景の下で開催された党の第11期第3回中央委員会全会は、思想の上での混乱収拾を完成するだけでなく、科学的発展の綱領を確立しなければならない。鄧小平同志は特に強調し、「もしも今また改革を実行しないで、われわれの現代化の事業は社会主義の事業を葬り去られ」、「社会主義を堅持せず、改革開放を行わず、経済を発展させず、人民の生活を改善しなければ袋小路に陥るだけである」。改革開放は民心の向背にかかわり、政権党および社会主義中国の存亡にかかわる重大な問題であり、改革開放の実行は中国共産党と社会主義事業を救う肝心な選択となる。 

  改革開放は時代の発展の流れを追いかける必然的な要求である。20世紀60年代、第3回目の科学技術革命と経済グローバル化の波に乗って、西側資本主義国および我が国の周辺国と地域は迅速に台頭した。世界の各国が経済分野で大に活躍し、追いかけたり、追いかけられたりした時、中国の経済建設は二の足を踏だりしていた。資本主義国からの先進技術と発展のノウハウを排斥した結果、社会主義建設を孤立無援な発展の「孤島」にとり残されて、経済発展の最も良い時期を誤って失い、長期にわたり停滞したり低迷した状態にとどまった。国内の経済の困窮・陰りは世界各国の経済の盛んな発展と鮮明な対比を形成し、中国はすでにはるかに時代の発展に遅れていた。事実が立証したように、門戸を閉ざして建設するのはだめで、中国の発展は世界から離れられない。社会主義は資本主義と横に比較する中で優位を得て、中華民族は時代の発展する流れを追いかけるように、必ず改革開放を実行し、資本主義の先進的な科学技術と人類社会の創造したすべての優れた文明の成果を大胆に吸収し、参考にして、社会主義事業の発展のために尽きることのない資源と原動力を提供しなければならない。 

  改革開放を全面的に深めることは新時代の必然的な要求である 

  党の第19回代表大会の報告は次のように指摘し、中国の特色ある社会主義は新時代に入った。これはわが国の発展の新たな歴史的位置づけである。新時代は小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、社会主義現代化強国を全面的に建設し、中華民族の偉大な復興の歴史的使命を実現する段階である。新時代の改革開放の全面的に深化するのは、新時代の主要な社会矛盾を解消し、新時代の歴史的使命を引き受け、世界の平和と発展を推進する必然的な要求である。 

  改革開放を全面的に深化すことが当面の改革の難題を解消し、新時代の歴史的使命を担う必然的な要求である。新時代にわが党は小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、社会主義現代化強国を全面的に建設し、さらに中華民族の偉大な復興を実現するの重大な歴史的使命を担っている。習近平総書記は指摘したように、中華民族の偉大な復興を実現するには、必ず時代の流れにあって、人民の願いに順応し、勇敢に改革開放し、党と人民の事業がいつでも勇往邁進の強大な原動力に満ち溢れるようにしなければならない。新しい歴史的条件の下で、この歴史的使命を担うにあたって改革の現実的な難題に直面している。現在、我が国の改革はすでに堅塁攻略期と深水区に入って、改革しやすい問題はすべてすで改革済みで、残ったのはすべてかじりにくい硬い骨である。発展の問題は発展を通じて解決し、改革の問題は改革を通じて解消しなければならない。現在の改革は、必ず「逃げ場のない狭路で二者が真っ向勝負したら、勇ましい方が勝つ」堅塁攻略戦で、壮士が腕を断ち切って治療するような勇気と勇往邁進する決意で、改革を徹底的に行って、真に改革の深水区を歩みだすことができ、時代に与えられた歴史的使命を完成することができる。 

  改革開放の全面的深化が世界の平和と発展を推し進め、人類運命共同体を構築するの必然的な要求である。現在国際情勢は引き続き深く変化しており、南北の格差は日増しに大きくなり、世界経済が著しくてバランスが失われている。保護主義、孤立主義、ポピューリズムなどの思潮は絶えず頭をもたげ、地域的衝突が激化され、伝統型は安全なと非伝統的安全問題は織り込んでいる。冷戦思考と「ゼロサム」型の思考を捨てて、協力ウィンウィン・共同発展と人類運命共同体構築の叫び声がますます強くなる。改革開放の初期、われわれは中国の発展が世界を離れられないことを強調したが、新時代の条件の下で、更に見てとるべきは、世界の発展は同様に中国を離れられない。改革開放以来、中国の経済の急速な発展と同時に長期にわたり世界の平和安定と共同発展に力を尽くし、世界の経済発展を牽引する新しいエンジン、世界平和を維持する大黒柱となった。複雑に錯綜した国際情勢に直面して、中国は世界の平和と発展の中でより大きな役割を発揮するには、平和な国際環境を獲得して自ら発展するとともに、更に改革開放を深め、自らの発展を通じて世界平和を擁護し促進する。 

  改革開放の実践的価値を深く認識する 

  改革開放以来の成果は論議の余地なく次のことを立証し、改革開放は中国を発展させ、社会主義を発展させ、マルクス主義を発展させることしかできない。改革開放の偉大な実践は、中国の社会の様相と中国の人々の精神状態を深く変え、中国の特色ある社会主義の道を切り開いて、中国の特色ある社会主義の理論体系を形成して、巨大な実践的価値が生みだされた。 

  改革開放は中国の社会の様相と中国の人々の精神状態を変え、社会主義現代化強国建設の基礎を打ち立てた。改革開放で解き放れた巨大なエネルギーにより、中国の社会の様相は天地がひっくり返るような変化が生じた。特に党の第18回代表大会以来、習近平同志を核心とする党中央の強靱な指導の下で、改革開放の全面的深化は重大なブレークスルーを遂げた。社会主義市場経済体制は不断に整え、民主法治制度は不断に充実化し、文化分野の体制仕組みは次第に改善され、民生分野の制度建設は絶えず進めて、生態環境保護の制度の骨組みが基本的で形成され、人類運命共同体建設の成果は喜ばしいものである。改革開放の収めた巨大な成果は、世界に中華民族の勤勉、勇敢、知恵と革新などの優れた品質を示し、中国の特色ある社会主義の道の正しさ、理論の科学性、制度の優位性、文化の先進性を示し、道理論制度と文化の上でいっそう自信を持つ中国人は、中国共産党の指導を堅持し、改革開放を堅持し、中国の特色ある社会主義の発展の道を堅持しさえすれば、社会主義建設の最終勝利を奪い取ることができると確信する理由が十分にある。 

  改革開放は中国の特色ある社会主義の道を切り開いて、現代化目指す発展の道を広く切り開いた。改革開放の中で、中国共産党員は創意的に市場経済と社会主義制度を結合し、社会主義市場経済の確立を突破口にし、政治、社会、文化、軍事、外交などの各方面の全面的な革新を促して、中国の国情に適い、鮮明な中国の特色ある社会主義の発展の道を切り開いた。改革開放で模索してきた中国の特色ある社会主義の現代化の道を通じて、社会主義の基本的制度の堅持と市場経済の発展を結合し、経済的土台の変革の推進と上部構造の改革を結合し、国内市場の開発と国外の資源の利用を結合して、資本主義の現代化過程での血生臭い略奪と対外戦争がいらないだけでなく、西洋列強にも頼って国家の主権と民族の独立の犠牲と引き換えに現代化の成功を手に入れる必要がない。改革開放の成功の経験は、世界の各国、特にまだ現代化する過程にある国家が中国の発展の道と発展の展望に焦点を合わせている。中国の特色ある社会主義の道の成功は、経済文化の比較的たち後れた国家がどのように現代化を実現するかというこのが普遍的な意味を持つ世界的難題に答え、西側世界で長期にわたり広く宣伝する現代化発展の「一元論」の神話を打ち破り、発展途上国の現代化への道を広くきり開き、発展の加速だけでなく自らの独立性の維持も望む国々と民族に全く新しい選択肢を提供し、人類の問題の解決のために中国の知恵、中国の案を出していることを意味する。 

  改革開放は中国の特色ある社会主義の理論の体系を形成して、マルクス主義の理論の宝庫を豊かにした。時代は思想の母であり、実践は理論の源である。40年来、中国共産党は中国大地に根を下ろして、マルクス主義の基本的な原理を現代中国の具体的実践と結合し、高い理論の自覚で創意的に時代と実践の発展に打ち出された新しい課題に答えた。共産党員は実践しながら、考え、総括することを堅持し、実践の結果を系統的理論の綱領に向上させ、中国の特色ある社会主義の理論体系を形成した。中国の特色ある社会主義理論体系の重要な構成部分として、習近平新時代中国の特色ある社会主義思想は中国共産党の改革開放の実践における重大な理論的革新であり、マルクス主義の基本的な原理と中国の具体的実際の結合を実現したまた一つの飛躍である。習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想は新時代に中国の特色ある社会主義を堅持・発展する総目標、総任務、全体の配置、戦略的配置と発展方向、発展の方法、発展の原動力、戦略の段取り、外部の条件、政治の保証などの基本的な問題をカバーし、中国の特色ある社会主義の時代的な問いかけに答えて、改革の認識論と方法論を極めて大きく豊かにし発展させ、われわれが小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、中華民族の偉大な復興を実現するために科学的な理論的指導と行動指針を提供した。 

  (作者、劉同舫、浙江省中国の特色ある社会主義理論体系研究センター浙江大学研究基地の首席専門家) 

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