中共中央党史・文献研究院:国民の健康を増進し、「健康中国」を構築する

| | 発表時間:2025-10-15

中共中央党史・文献研究院:国民の健康を増進し、「健康中国」を構築する

——「健康中国に関する習近平氏の論述ダイジェスト版」を学ぶ

人々の健康は社会主義現代化の重要な指標である。中国共産党第18回全国代表大会以来、習近平氏を核心とする党中央は常に人民至上と生命至上を堅持し、人々の健康の保障を優先的発展の戦略的地位に据え、「健康中国」の構築を全面的に推進し、世界最大規模の医療衛生システムを完成させ、都市部と農村部にあまねく及ぶ公共衛生サービスシステムを整備し、中国国民の健康水準は著しく高まった。最近、出版された「健康中国」に関する習近平氏の論述ダイジェスト版(以下、「論述ダイジェスト版」という)」は習近平総書記の関連する重要文献から抜粋した計292段落の論述を、10つのテーマに分けて収録している。これらの重要な論述を真剣に学ぶことは、新時代の中国における衛生と健康事業の発展を推進し、国民の健康増進のために絶えず新たな貢献をし、そして「健康中国」構築のために新たな章を記す上で、極めて重要な意義を持つ。

一、党による衛生・健康事業への指導を強化し、「健康中国」構築を全面的に推進する

習近平総書記は、国民の健康は社会の文明的進歩の基礎であり、民族の繁栄と国家の富強の重要な象徴であり、また広範な人民大衆の共通の追求であると指摘した。「健康中国」構築を推進することは、われわれの党が人民に対して行った厳粛な約束である。各級の党委員会と政府は、この重大な民生プロジェクトを重要な議題に据え、責任感を強化し、その推進と実行に力を入れるべきである。「論述ダイジェスト版」の第12章は、習近平総書記の関連する精緻な論述を集中して反映している。

人民の生命の安全と身体の健康を確保することは、党が国家を治め、政治を行う上での重要な任務である。健康は、人間の全面的な発展を促す必然的な要請であり、経済・社会発展の基礎となる条件でもある。「二つの百年」という奮闘目標を実現する歴史の過程において、衛生健康事業の発展は常に基礎的な位置にあり、国家全体の戦略と密接に連携し、重要な支援的役割を果たす。習近平総書記はこの重大な問題について一連の重要な論述を発表し、国民の生命安全と身体の健康を守ることが党と国家の重要な任務であると強調する。国民全体の健康なくして、「小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な完成」なし。国民の身体的健康は小康社会の全面的な完成の重要な内包であり、一人ひとりの成長と幸福な生活を実現するための重要な基礎である。また、「健康中国」構築の最も根本的な目的は、国民の健康を保障することであると強調する。これは社会主義現代化国家を全面的に建設する上での重要な側面である。健康な国民を持つことは、より強力な総合国力と持続可能な発展能力を持つことを意味する。さらに、国民の健康は民生問題であると同時に、社会政治問題でもあると強調した。国民に対して満足のいく説明ができるかどうかは、われわれの党の統治能力に対する重大な試練であると述べる。長年の努力の結果、われわれは国民の健康水準を著しく向上させた。中国共産党第18回全国代表大会以来、習近平氏を核心とする党中央は、国民の健康維持をより際立った位置に置き、全国衛生健康大会を開催し、新時代の衛生健康活動方針を確立した。『「健康中国2030」計画綱要』を公布し、「健康中国」構築の号令を発した。「健康中国」構築の基本方針と行動綱領を明確にし、国民の健康状態と基本的な医療衛生サービスの公平性・アクセス可能性は持続的に改善されている。国民の身体的健康は、中華民族の未来に関わる。各級の党委員会と政府は、責任感と切迫感を高め、国民の健康を優先的に発展させる戦略的な位置に置き、健康な生活の普及、健康サービスの最適化、健康保障の充実、健康環境の建設、健康産業の発展を重点として、問題指向を堅持し、早急に不足を補い、迅速に「健康中国」構築を推進すべきである。全方位・全周期的に国民の健康を保障するよう努め、中華民族の偉大な復興という「中国の夢」の実現のために、堅固な健康の基盤を築く。

中国の特色ある衛生と健康の発展の道を堅持する。長年の努力を経て、われわれは中国の国情に合致した衛生・健康発展の道の開拓に成功した。習近平総書記は、衛生・健康事業は一人ひとりの生命安全と各家庭の幸福・安寧に関わり、極めて崇高かつ非常に特殊な事業であると指摘する。「健康中国」構築の過程において、私われわれは中国の特色ある衛生・健康発展の道を堅持しなければならない。基本的な医療衛生事業の公益性を堅持する。わが党は人民に全身全霊で奉仕する党であり、われわれの国は人民が主人公である社会主義国家である。このことが、われわれが基本的な医療衛生事業の公益性を堅持しなければならないことを決定づける。社会がどのような段階まで発展しようとも、揺るぐことなく公益性を医療衛生事業の旗印として掲げ、全面的な市場化・商業化の道を歩んではならない。医療衛生サービスの質と水準の向上を堅持する。基本的な医療衛生サービスとは、医療衛生サービスの中で最も基礎的かつ核心的な部分を指し、主に政府がその保障を担当し、全国民が公平に享受すべきである。基本と非基本の境界は相対的であり、経済発展、政府の保障能力の強化、医療技術の絶え間ない向上に伴い、基本的な医療衛生サービスの範囲は徐々に拡大し、サービス水準も徐々に向上させることができる。同時に、基本的な医療保健サービスの発展は、中国の国情と発展段階に適応する必要がある。重要なのは、人民大衆が基本的な医療保健サービスを受ける機会を保障することであり、単純な平均化ではない。政府と市場の関係を正しく処理し、政府と市場の境界を科学的に区別することを堅持する。基本的な医療衛生サービス分野において、政府はなすべきことをなし、政府主導を堅持し、指導責任、保障責任、管理責任、監督責任を遂行し、様々な方法を通じて人民に基本的な医療サービスを提供し、基礎医学研究を支援しなければならない。同時に、適切に競争メカニズムを導入し、社会の力が非営利の医療機関を設立することを奨励する。非基本的な医療衛生サービス分野において、市場は活力を持ち、社会の力がサービスを提供し、人民大衆の多様化、差異化、個性的な健康ニーズを満たすことを奨励する。政府は規範的な管理を強化し、不法な医療行為などの行為を法に基づいて取り締まり、人民の健康権益を保障しなければならない。

新時代の衛生・健康活動方針を確立する。衛生・健康活動方針は全体を統括するものであり、一定の時期における人民の健康ニーズに適応し、その時期の衛生・健康事業発展における突出した矛盾や問題に対応すべきである。新中国成立以来、中国共産党が打ち出してきた衛生活動方針は、異なる時期において中国の衛生・健康事業の発展を推進する上で重要な指導的役割を果たしてきた。中国共産党第18回全国代表大会以来、中国の衛生・健康事業発展の大きな流れを深く分析した上で、中国共産党は新情勢下における中国の衛生・健康活動方針を打ち出した。すなわち、「末端を重点とし、改革と革新を動力とし、予防を主とし、中医学と西洋医学を並重し、健康を全ての政策に融合させ、人民が共に築き共に享受する」である。「末端を重点とする」とは、都市と農村の区域発展と都市化建設の全体的な計画の必要性に基づき、農村を重点とすることから都市と農村全体の末端へと拡大し、末端の疾病予防・治療能力を強化することである。「改革と革新を動力とする」とは、医薬衛生体制改革を深化させ、衛生・健康分野における理論革新、制度革新、管理革新、技術革新を全力で推進することである。「予防を主とし、中医学と西洋医学を並重する」とは、長年の実践で有効性が証明されてきたやり方を堅持し、継承し、発展させることである。「健康を全ての政策に融合させ、人民が共に築き共に享受する」とは、健康に影響を与える要因の広範性、社会性、全体性から出発し、政府の全体的な調整責任をより強調し、人民に依拠し、社会全体の積極性、主体性、創造性を引き出すことをより際立たせることである。この方針の根本的な点は、人民を中心とする発展思想を堅持し、人民の健康に奉仕することである。これは中国の衛生・健康事業が終始一貫して堅持しなければならない基本的な要請である。

党委員会の統一指導、党と政府による協同的な取り組みの体制を確立・整備する。健康問題は広範にわたり、マクロ経済、交通、農業、教育、住宅、雇用などの部門が策定する政策は、すべて人民の健康に深刻な影響を及ぼす。習近平総書記は、人民の健康保障はシステムプロジェクトであり、長期間にわたる継続的な努力が必要であると強調する。各地域・各部門は、「健康中国」構築を推進する上での重要な位置と役割を十分に認識し、党委員会の統一的な指導と、党と政府が共に管理する業務体制を確立・整備しなければならない。党中央の重大な意思決定と配置に基づき、当該地域・当該部門における具体的な実施案と措置を提案し、推進のための調整メカニズムを確立・整備し、問題志向を堅持し、段階的に組織・実施すべきである。人民の健康保障を経済・社会政策の重要な目標とし、実行可能で操作性の高い関連政策を研究・策定すべきである。健康影響評価制度を全面的に確立し、各種の経済・社会発展計画や政策、重大な工程プロジェクトが健康に与える影響を系統的に評価しなければならない。常態的かつ日常的な監督検査・評価メカニズムを確立し、インセンティブと説明責任を強化すべきである。人口健康情報サービスシステムの構築を改善し、相互接続された人口健康情報プラットフォームを確立し、健康医療ビッグデータの応用を推進しなければならない。宣伝・世論誘導の取り組みを重視し、適切に行い、社会全体で共に「健康中国」構築に向けて努力する良好な雰囲気を積極的に醸成すべきである。法治的思考と法治的手段を巧みに活用して、「健康中国」構築を推進し、衛生・健康分野の総合的な監督・法執行を強化し、集中的、統一的、専門的、効率的な監督管理システムを確立し、政府による監督、業界による自主規制、社会による監督を組み合わせたガバナンスの枠組みを形成し、法治をもって人民大衆の生命安全と身体の健康をしっかりと守るべきである。

二、人民至上、生命至上を堅持し、人民の健康保障を優先的に発展させる戦略的位置に置く

習近平総書記は、人にとって最も貴重なのは生命であると強調する。「人民至上、生命至上(人民こそ最も重要であり、生命こそ最も重要である)」という理念のもと、人民の生命安全と身体の健康を守るためには、いかなる犠牲も厭わない。健康は「1」であり、その他はすべてその後に続く「0」である。「1」がなければ、すべてが無に帰す。全党、全社会は、「人民至上、生命至上」の理念をしっかりと確立し、人民大衆の生命安全と身体の健康を最優先に位置づけ、健康優先という発展戦略を実施し、人民大衆に全方位、全周期の健康サービスを提供しなければならない。「論述ダイジェスト版」の第34章は、習近平総書記の精緻な論述が収録されている。

全方位・全周期で人民の健康を保障する。経済・社会の発展水準と人民の生活水準が絶えず向上するにつれて、人民大衆は生命の質と健康安全をより重視するようになっている。習近平総書記は、現代化の最も重要な指標はやはり人民の健康であり、これは人民の幸福な生活の基礎であると指摘する。経済は発展させねばならず、健康も向上させなければならない。人民大衆の獲得感、幸福感、安全感はすべて健康から切り離せない。人民を中心とする発展思想を堅持し、健康事業を大いに発展させ、広範な庶民のために健康サービスを提供すべきである。習近平総書記は、「健康中国」構築は、医療衛生サービスの「小さな処方箋」に頼るだけでなく、社会全体が連携する「大きな処方箋」にこそ頼るべきであると強調する。大衛生、大健康の観念を確立し、疾病治療中心から人民健康中心へと転換し、生命の全周期、健康の全過程に注目すべきである。婦女・児童、高齢者、障害者、流動人口、低所得層などの重点層の健康を重視すべきである。「優生優育」(より良く産んで、より良く育てる)を提唱し、婦女・児童の健康を守るための保障ネットワークを強固に築く。医療と介護の結合を堅持し、高齢者には治療期入院、回復期看護、安定期生活介護、緩和ケアを一体化した健康介護サービスを提供すべきである。障害者の健康を重視し、障害者社会保障制度とケアサービス体系を改善し、障害者の「誰もがリハビリサービスを享受する」という目標の実現に努める。都市部で安定した雇用に就き、長期滞在する者、および新世代の農業からの移転人口を重点とし、流動人口の健康にも注目すべきである。

出産支援政策体系と奨励メカニズムを整備する。人口の発展は中華民族の偉大な復興に関わる大問題である。習近平総書記は、人口問題は常に中国が直面する全局的、長期的、戦略的な問題であると指摘する。中国共産党第18回全国代表大会以来、習近平氏を核心とする党中央は、中華民族の長期的発展という戦略的高みに立ち、出産政策を段階的に調整・改善し、人口の長期的均衡発展を促進するという重大な決定を下した。新時代の人口対策を適切に行うには、強国建設、民族復興の戦略的配置に着目し、新時代の人口発展戦略を整備し、人口発展の新たな常態を認識、適応、主導し、人口全体の素質向上に力を入れ、適度な出生水準と人口規模を維持するよう努めなければならない。そして、質の高い、十分な規模を持ち、構造が最適化され、分布が合理的な現代的人的資源を速やかに形成し、中国式現代化を人口の質の高い発展で支えていかなければならない。人口の質の高い発展を人民の質の高い生活と緊密に結びつけ、「物への投資」と「人への投資」を緊密に結びつけ、全人口、全ライフサイクルをカバーする人口サービス体系を確立・整備し、結婚、出産、育児、教育、就業、医療、住宅、老後などを一体的に考慮し、人の全面的な発展、全人民の共同富裕を力強く促進すべきである。人口発展の支援・サービス体系を健全化し、出産支援政策体系と奨励メカニズムを整備し、普恵的(あまねく恩恵が行き渡る)な育児サービスを大いに発展させなければならない。新たな婚姻・出産文化を積極的に育成し、若者の結婚観、出産観、家庭観への指導を強化し、出産友好型社会の構築を推進すべきである。

人口高齢化に積極的に対応する国家戦略を実施する。人口高齢化は世界的な問題である。中国の人口高齢化に効果的に対応することは、国家発展全体の局面に関わり、数億人の人々の福祉に関わる。習近平総書記は、社会が幸福かどうかは、高齢者が幸福かどうかを見ることが非常に重要であると指摘する。人口高齢化に効果的に対応することは、高齢者の生活と生命の質を向上させ、尊厳と権利を維持するだけでなく、経済発展を促進し、社会の調和を増進する。党委員会の指導、政府の主導、社会の参加、そして国民全体の行動を組み合わせることを堅持し、人口高齢化への対応と経済・社会発展の促進を組み合わせることを堅持し、高齢者のニーズを満たすことと人口高齢化問題の解決を組み合わせることを堅持し、高齢者の日増しに増加する物質文化的需求を満たすよう努力すべきである。社会全体が人口高齢化に積極的に対応する思想観念を強化することに力を入れ、民族的特色と時代的特徴を持つ親孝行・敬老の文化を構築する。高齢者政策制度の改善に力を入れ、政策制度の的確性、協調性、系統性を強化する。介護サービス業と高齢者産業の発展に注力し、シルバーエコノミーを大いに発展させる。高齢者の積極的な役割発揮に力を入れ、高齢者が役割を発揮できる条件を創造する。高齢者対策の体制・メカニズムの健全化に力を入れ、高齢者対策の大きな枠組みの形成を推進し、養老、孝老、敬老の政策体系と社会環境を構築し、高齢者が老いて養われ、老いてなすべきことをなし、老いて楽しむことを実現するよう努力すべきである。

三、医薬衛生体制改革を全面的に深化させる

「健康中国」構築を推進するには、医薬衛生体制改革を深化させ、医療、医療保険、医薬品の協調的な発展とガバナンスを促進しなければならない。中国共産党第18回全国代表大会以来、習近平氏を核心とする党中央は、全体的な視野に立ち、長期的視点から、直面する古い難題と新たな課題に焦点を当て、中国式の方法で医薬衛生体制改革という世界的な難題を解決することを堅持してきた。医薬衛生体制改革を全面的深化改革に組み入れ、同じように計画、要請、評価を行うことで、方向性は正しく、道筋は明確であり、措置は力強く、成果は顕著である。「論述ダイジェスト版」の第579章は、習近平総書記のこの重大な問題に対する系統的な計画を十分に反映している。

基本的な医療衛生事業の公益性を堅持し、質の高い医療資源を均衡的に配置する。医療衛生サービスは人民の身体の健康に直接関わる。公立病院への政府の投入政策を全面的に実行に移すべきである。基本的な医療衛生サービスに重点を置き、制度を絶えず改善し、サービスを拡充し、質を高め、広範な人民大衆が公平かつアクセス可能で、体系的かつ継続的な予防、治療、リハビリ、健康増進などの健康サービスを享受できるようにする。公益性を志向とする公立病院改革を深化させ、公平なアクセスと国民の恩恵を改革の出発点と立脚点とし、公益性を維持し、積極性を引き出し、持続可能性を保障する新たな運営メカニズムを確立すべきである。普恵的な(あまねく恩恵が行き渡る)公共科学技術の供給を強化し、低コストの疾病予防・管理および遠隔医療技術を発展させ、質の高い医療衛生資源の普恵的な共有を実現すべきである。習近平総書記は、医療衛生活動の重点を末端へ移行させ、資源を末端へ沈下させること、そして「健康の門番」制度を確立することが、人民大衆の受診ニーズを満たす根本的な解決策であると強調する。この制度は、既存の医療衛生サービスモデル、受診理念、受診秩序に対する深い調整であり、基礎的、長期的、系統的な制度設計である。重要なのは「四つの堅持」を達成することである。すなわち、住民の自発性、末端での初診、政策的誘導、メカニズムの革新を堅持することである。習近平総書記は、「健康中国」構築を推進する上で、基礎を固め、末端を強化する活動を高度に重視すべきであると指摘する。末端、特に貧困地域、農村、辺境地域などの末端の衛生・健康分野は、脆弱な部分である。医療衛生隊を育成・強化し、活動の重点を農村とコミュニティに置き、末端の衛生・健康水準を向上させるべきである。都市と農村の基本的な公共サービスの均等化を推進し、末端の疾病予防・治療および健康管理能力を高め、国民に安全で効果的、便利で安価な公共衛生と基本的な医療サービスを提供し、末端の国民が抱える「受診の困難さ」「受診費用の高さ」という問題を真に解決すべきである。

医薬衛生医療保険、医薬品の協調的な発展とガバナンスを促進しなければならない。習近平総書記は、医療、医療保険、医薬品の連携を実現することが、医薬衛生体制改革深化の重要な目標であると指摘する。分級診療体系、現代的な病院管理制度、国民皆保険制度、医薬品供給保障制度、総合監督管理制度の確立・整備において、ブレイクスルーを達成するよう努力すべきである。分級診療体系の構築を加速し、「軽症は末端で、重症は病院で、回復は末端へ」という合理的な受診秩序を実現する。現代的な病院管理制度の確立を加速し、病院の管理モデルと運営方式の転換を推進し、病院管理の科学化、精密化、情報化の水準を著しく向上させる。医療サービス価格改革を深化させ、合理的な補償メカニズムを確立し、価格調整の予測を安定させ、国民の負担が全体的に安定し、医療保険基金が耐えられ、公立医療機関が健全かつ持続的に発展できるように確保し、人民に奉仕する医療衛生の質と水準を高める。習近平総書記は、国民皆保険は中国の特色ある基本的な医療衛生制度の基礎であると強調する。国民皆保険制度の構築をしっかりと進め、都市と農村の基本的な医療保険の統合を加速させ、医療保険の資金調達と給付調整メカニズム、医療保険支払いメカニズム、医療保険運営メカニズムを健全化すべきである。医薬品の集中・大量購入を常態化・制度化して実施し、重病・重度疾病の医療保険および救済制度を健全化し、医療保険基金監督管理制度改革を深化させ、人民大衆の「命を守るお金」「命を救うお金」をしっかりと守るべきである。

中医学の伝承と革新的発展を促進する。中医学は、中華民族の数千年にわたる健康養生理念と実践経験を含み、中華民族の偉大な創造であり、中国古代科学の宝であるとともに、中華文明の宝庫を開くカギでもある。中医学と西洋医学の並重を堅持し、中医学と西洋医学が相互に補完し、協調して発展するよう推進することは、中国の衛生・健康事業の顕著な優位性である。習近平総書記は、われわれは祖先が残してくれた中医学の宝庫をしっかりと保護し、伝承し、発展させ、古きを今に活かすことを堅持し、中医学の健康養生文化の創造的な転化、革新的な発展を実現するよう努め、現代の健康理念と融合・相互理解を促し、人民の健康に奉仕すべきであると指摘する。中医学の古籍、伝統知識、診療技術の保護、救済、整理を強化すべきである。中医学の「守正創新(正しいものを守りながら革新する)」、「伝承発展」の取り組みを適切に行い、中医学の特性に合致するサービス体系、サービスモデル、管理モデル、人材育成モデルを確立し、中医学の産業化、現代化を推進すべきである。現代科学を用いて中医学の原理を解釈することに注目し、伝統的な中医学と現代科学の結合、相互促進を推進し、中医学と西洋医学が相互に補完し、協調して発展するよう推進すべきである。

広範な医療従事者の積極性を発揮することに注力し、人民の健康のために全力を尽くして奉仕する。大きな愛は国境を越え、医者は患者の心を思いやる。長年にわたり、中国の広範な医療従事者は党の呼びかけに応え、生命を敬い、傷病者を救い、献身をいとわず、愛に境がないという精神を発揚し、全身全霊で人民の健康に奉仕してきた。疾病の予防・治療、医学人材の育成、医学科学技術の発展などの面で重要な役割を果たし、豊かな成果を上げてきた。習近平総書記は、広範な医療従事者は人民の生命と健康を守る者であり、衛生・健康事業の発展を推進する重要な力であると指摘する。各級の党委員会と政府、そして社会全体は、医療従事者を気遣い大切にし、優れた業績を称え、業務研修を強化し、開拓と革新を支援し、困難の解決を助け、社会全体で医師を尊敬し衛生を重んじる良好な雰囲気を広く形成するよう推進すべきである。そうすることで、広範な医療従事者が安心して、心穏やかに、快適に、傷病者を救う神聖な事業に従事できるようにする。給与待遇、発展の機会、執務環境、社会的地位の向上から着手し、広範な医療従事者の積極性、主体性、創造性を引き出すべきである。医療現場での騒動や医療従事者への暴力行為を法に基づき厳しく取り締まり、医療従事者の安全を保護する。広範な医療従事者は、医の倫理、医の風、医の道を固く守り、医の徳を磨き、仁の術を行い、苦しみを救う心を持ち、民衆のために医者として尽力し、人民大衆により質の高く効率的な健康サービスを提供するよう努力すべきである。

四、公共衛生体系の構築を強化する

習近平総書記は、中国は14億人を超える人口を持つ大国であり、重大な感染症や重大な突発的公共衛生リスクの予防・解消は、常に一瞬たりとも緩めることのできない大問題であると強調する。予防を主とすることを堅持し、強大な公共衛生体系を構築し、人民の健康維持に確実に強力な保障を提供すべきである。「論述ダイジェスト版」の第68章は、習近平総書記の関連する重要な論述を集中的に反映している。

予防こそは、最も経済的で効果的な健康戦略である。上工は未病を治し、已病を治さず。習近平総書記は、重大な疾病の予防と管理を重視することが、人民の健康を保障する上でのカギとなる一環であると強調する。予防を主とする方針を断固として貫徹し、予防と治療の結合、共同予防・共同管理、集団予防・集団管理を堅持すべきである。重点層と重大な疾病に対する総合的な予防と管理を強化し、人々の罹患を最大限に減らし、人民大衆に全生命周期にわたる衛生・健康サービスを提供するよう努力すべきである。より精密かつ効果的に予防することに立脚し、常に準備を怠らず、予防の関門を前倒しで設置すべきである。疾病予防管理システムを改革・改善し、公共衛生における重大なリスク評価、分析判断、意思決定メカニズムを整備し、医療と予防の協同メカニズムを革新し、共同予防・共同管理メカニズムと重大な感染症治療メカニズムを健全化する。これにより、重大な疾病を発生源から予防・管理し、真に問題が萌芽のうちに、災害となる前に解決すべきである。習近平総書記は、愛国衛生運動はわが党が群衆路線を衛生・疾病予防活動に応用した成功例であると強調する。新時代に愛国衛生運動を展開するには、予防を主とすることを堅持し、愛国衛生活動の内容を豊かにし、方式方法を革新すべきである。環境衛生管理から全面的な社会健康管理へと転換を推進し、人民の健康に関わる全局的かつ長期的な問題を解決すべきである。

強固な公共衛生体系を構築する。公共衛生サービス体系の構築を強化し、重大な新規発生・突発性感染症にタイムリーかつ着実に処置を施すことは、国家ガバナンスのシステムと能力の現代化における重要な目標と任務である。中国の公共衛生サービス体系、医療サービス体系、医療保障体系、医薬品供給保障体系、および重大な感染症の予防・管理と緊急管理体系は、全体的に有効であるものの、一部に脆弱な部分も存在する。習近平総書記は、長期的視点に立ち、ガバナンスシステムの短所や弱点を速やかに補完し、人民の生命安全と身体の健康を保障するための制度的防衛線を強固にすべきであると強調する。トップレベルデザインから国家ガバナンスシステムにおける公共衛生体系の地位を高め、体制メカニズムの整理、機能の位置づけの明確化、専門能力の向上などの面で改革の力を強化すべきである。 重大な感染症予防・管理体制メカニズムを改善し、国家公共衛生緊急管理体系を健全化し、警報・対応メカニズムを健全化し、予防・管理と治療能力を全面的に向上させ、公共衛生の防御ネットワークを緻密に張り巡らせなければならない。公共衛生への投入を強化し、公共衛生サービス項目を改善し、中央、省、市、県レベルの公共衛生機関を充実させ、農村、コミュニティなどの末端の予防・管理能力構築を強化し、専門人材の育成とチーム構築を強化すべきである。医療資源の合理的な配置を最適化し、都市のコミュニティと農村の末端、国境の港湾都市、県立病院と中医医院を重点として、都市と農村の三級医療サービスネットワークを改善し、緊急医療救急の備蓄能力を向上させる。 等級別、段階別、分流化された感染症などの重大な感染症治療メカニズムを確立・健全化し、平時と戦時を組み合わせた疫病予防・管理と公共衛生科学研究・難関攻略体系を改善すべきである。体系が完備され、科学的かつ規範的で、効率的に運用される公共衛生法規体系の構築を加速させ、権限と責任が明確で、手続きが規範的で、実行力のある感染症予防・管理の法執行メカニズムを健全化し、法に基づいた予防・管理と法に基づいたガバナンス能力を全面的に向上させなければならない。

健康で文明的なライフスタイルを提唱し、全民フィットネスと全民健康の深い融合を推進する。健康は権利であると同時に責任でもある。習近平総書記は、人民の健康リテラシーを高めることが、国民全体の健康水準を向上させる最も根本的で、最も経済的で、最も効果的な方策の一つであると指摘する。最高の医者は自分自身である。人民大衆に正しい健康観を確立するよう教育し導き、「誰もが自身の健康の第一責任者である」という理念を提唱し、社会全体が健康に関心を持ち、健康を重視するように促し、国民全体の健康リテラシーを高め、人民大衆が健康な行動とライフスタイルを形成するよう促進すべきである。身体の健康と精神の健康は密接に関連している。心理的な健康と精神衛生を重視し、心理的健康問題の基礎研究を強化し、心理的健康知識と精神疾患の科学普及を適切に行い、心理療法、心理カウンセリングなどの心理的健康サービスを規範化して発展させるべきである。習近平総書記は、スポーツは人民の健康水準を向上させる重要な道であると強調する。全民フィットネスは、国民全体が体力を増強し、健康な生活を送るための基礎であり、保障である。全民フィットネス国家戦略を深く実施し、全民フィットネス運動を広範に展開し、重点層のスポーツ活動を促進し、全民フィットネスと全民健康の深い融合を推進すべきである。全民フィットネスの体制・メカニズムを革新し、全民フィットネス公共サービス体系を改善し、全民フィットネスの生活化を推進しなければならない。特に青少年は積極的にスポーツ活動に参加し、道徳、知性、体力、美意識、労働における全面的な発展を実現するよう努め、身体の健康、心理的な健康、心の健康を促進すべきである。

グリーンで安全な健康環境を創出する。良好な生態環境は人類の生存と健康の基盤であり、人と自然の関係をより良く均衡させ、生態系のバランスを保つことで初めて人類の健康を守ることができる。習近平総書記は、美しい中国とは、祖国の豊かな自然すべてを健康にし、中華民族が代々健康であるようにすることだと指摘する。環境保護と改善は、人々の健康を損なう顕著な環境問題を解決することに重点を置き、微小粒子状物質(PM2.5)、飲料水、土壌、重金属、化学物質などの問題に優先的に集中的に取り組むべきである。また、人々の「自宅の玄関先」における騒音、油煙、悪臭などの問題も大いに解決すべきである。居住環境を全面的に改善し、都市と農村の環境衛生清掃活動を継続的に実施し、健康都市と健康な村の構築を深く推進し、健康コミュニティ、健康な村、健康な職場、健康な学校、健康な家庭などの構築が広範に展開される良好な状況を形成すべきである。習近平総書記は、食品医薬品の安全は一人ひとりの身体の健康と生命の安全に関わるものだと強調する。最も厳格な基準、最も厳重な監督、最も厳しい処罰、最も厳粛な責任追及をもって、農地から食卓まで、研究室から病院までのあらゆる防衛線を厳しく管理し、人民大衆の「舌の先の安全」を確保すべきである。医薬品の安全の責任は泰山よりも重い。医薬品の安全保障は技術問題、管理業務であるとともに、道徳問題、民心プロジェクトでもある。医薬品の安全確保は各級の党委員会と政府の当然の責任であり、すべての製薬企業が真剣に履行しなければならない社会責任である。安全の最低線を断固として守り、すべての医薬品、すべての錠剤が安全で信頼でき、安心して使用できるものとし、人々の医薬品使用の安全を確保すべきである。

五、人類衛生健康共同体を構築する

習近平総書記は、人類は苦楽を共にする運命共同体であると強調する。われわれは「天下一家(世界は一つの家族)」の理念を堅持し、中国人民の生命安全と身体の健康に責任を負うだけでなく、世界の公共衛生事業にも責任を尽くし、人類衛生健康共同体の共同構築を推進する。「論述ダイジェスト版」の第10章は、習近平総書記の関連する重要な論述を集中的に反映している。

誰もが健康を享受することは、全人類共通の願いであり、人類運命共同体共同構築の重要な一部でもある。今日、人類の生活はかつてないほど関連し合っている。同時に、人類が直面する地球規模の問題は、その数、規模、深刻さにおいてかつてないものであり、様々な伝統的および非伝統的な安全保障問題が新たな試練をもたらし続けている。重大な感染症や気候変動といった非伝統的な安全保障上の脅威は拡大し続け、人々の生命の安全と身体の健康に深刻な脅威を与えている。習近平総書記は、地球規模の危機の荒波の中、各国は190隻以上の小舟に乗っているのではなく、運命を共に分かち合う一隻の大船に乗っているのだと指摘する。小舟は風浪に耐えることができず、大船こそが荒波に抗することができるのである。人類運命共同体の構築は、人類共通の課題に対処し、より繁栄し美しい世界を築くための正しい道である。誰もが健康を享受するという目標の実現は、われわれ共通の美しい願いである。各方面の力と共通認識を効果的に結集し、交流と相互学習を進め、世界の健康事業と健康産業の発展を推進し、衛生健康分野の国際協力を促進し、全人類の健康と福祉に貢献すべきである。中国は国際社会と共に、公衆衛生分野の交流と協力を密接にし、地球規模の脅威と課題に協力して対応し、人類衛生健康共同体の共同構築を推進し、各国人民の健康維持のためにより大きな貢献を果たすことを願っている。

グローバルヘルスガバナンス体制を整備し、公衆衛生の課題に連携して対応する。公衆衛生の安全は人類が直面する共通の課題であり、各国が協力して対応する必要がある。世界保健機関(WHO)は衛生分野で最も影響力のある国連専門機関であり、グローバルヘルスに関する事柄において主導的な役割を果たしている。その中で、各国は平等に意思決定に参加し、グローバルガバナンスを改善する上で重要な力となっている。中国の衛生事業の発展において、WHOは貴重な支援を提供してきた。中国もWHOが様々な課題に対応する努力に積極的に参加している。習近平総書記は、根本的な解決と対症療法を両立させ、国連とWHOの役割を強化し発揮させ、世界の疾病予防管理システムを整備すべきであると強調する。共に協議し、共に構築し、共に享受することを堅持し、発展途上国の意見を十分に聞き入れ、発展途上国の合理的な要求をより良く反映すべきである。BRICS諸国保健大臣会合兼伝統医学ハイレベル会議、ボアオ・アジア・フォーラム・グローバルヘルスフォーラム大会などの新しいメカニズムとプラットフォームを十分に活用し、衛生・健康分野の交流と協力を深化させ、公衆衛生の課題に協力して対応し、人民の健康保障に貢献すべきである。

全人類の健康福祉に中国の知恵、中国の解決策、中国の力を貢献する。人道主義は、異なる文明を一つにまとめることができる最大の共通認識である。中国は国際人道主義事業の積極的な支持者、参加者、貢献者である。半世紀以上にわたる継続的な努力の結果、2023年までに、中国はアフリカ諸国を含む76の国と地域に延べ3万人の医療チームを派遣し、延べ2.9億人の患者を診療した。これは、援助対象国の医療衛生事業の発展と人民の健康水準の向上を促進し、非常に素晴らしい成果である。人類の未来と運命に関わる世紀のパンデミックに直面し、中国は世界各国と手を携えて協力し、困難な時期を共に乗り越えてきた。公開、透明、責任ある態度を基本に、国際的義務を積極的に履行し、自国人民の生命の安全と身体の健康を保護するだけでなく、史上最大規模の地球規模の人道主義援助活動を展開した。 実際の行動で世界の数千万人もの命を救う助けとなり、信義を重んじ、情義を重んじ、正義を発揚し、道義を守る大国としてのイメージを十分に示した。 地球規模のパンデミック対策に知恵と力を貢献したのである。習近平総書記は、われわれは引き続き国際的義務を履行し、関連する国際標準、規範、ガイドラインの制定に全面的かつ深く参加し、グローバルヘルスガバナンス体制における中国の影響力と発言力を高め、人類の衛生健康共同体を共に構築すべきであると指摘する。

習近平総書記による「健康中国」に関する重要な論述は、その意図が高く、内容が豊かで、思想が深いものであり、「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」の重要部分を成している。われわれは「論述ダイジェスト版」の学習と結びつけ、中国共産党第20回全国代表大会と第20期中央委員会第3回全体会議の精神を深く貫徹・実行し、中国の特色ある衛生・健康発展の道を揺るぎなく進むべきである。そうすることで、人民の健康水準を絶えず高め、「健康中国」構築を全面的に推進し、中国の衛生健康事業の新たな局面を切り開くよう努力しなければならない。

(出典:「人民日報」20241126日 06)

 


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