国連の中国駐在調整官が語る「一帯一路」が世界にもたらすもの

　中国政府は2016年9月、国連開発計画と「一帯一路」共同建設に関する了解覚書に調印しました。これは中国政府が国際機関と調印した初めての「一帯一路」共同建設に関する政府間了解覚書でした。

　「一帯一路」共同建設の世界的意義について、国連駐中国調整官のシッダルタ・チャタルジー（Siddharth Chatterjee）氏は、「私はキャリアの半分をアフリカで過ごし、ケニアやソマリア、スーダン、エチオピア、南アフリカなど、訪れた多くのアフリカ地域で『一帯一路』共同建設が現地にもたらした変化をこの目で見てきた」と述べました。

　チャタルジー氏は「世界銀行が発表したデータによると、『一帯一路』の枠組みの下で関連プロジェクトがすべて実施されれば、世界150カ国以上で、760万人が極度の貧困から、3200万人が中度の貧困から脱却することになる。これは国連にとって非常に重要だ。国連の目標はまさに全人類の共同発展だからだ」と述べました。

　また、間もなく開催される第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムについて、「フォーラムが全面的な成功を収め、協力をより促進し、多国間主義を守り、2023年までに持続可能な開発目標が達成できるよう後押しすることを期待している」と述べました。