——中国共産党第18回全国代表大会以来経済社会発展成果シリーズ報告の16
| | 発表時間:2023-02-08
中国共産党第18回全国代表大会以来、習近平同志を核心とする中共中央は旗を掲げて方向を定め、計画を立て、新時代の中国と世界の発展の大勢を深く把握し、対外開放の理論と実践の革新を推し進めて、中国の対外開放レベルが未曽有の高さに達した。対外貿易は規模が安定している成長を見せ、構造が持続的に最適化され、貿易大国の地位がいっそう強固になった。双方向投資が協同して発展し、品質と効率が次第に向上し、国際的な影響力が明らかに増強した。
一、量が安定している同時に質が上昇し、貨物貿易が質の高い発展に向けて新たな一歩を踏み出した
第18回党大会以来、中国の対外貿易全体の規模は絶えず拡大し、貿易の質が着実に向上した。予想を上回る複雑な外部環境に直面し、中国の対外貿易は強大な強靭性と活力を示し、長期的に好転して発展する強固な基礎を示した。2021年、中国の輸出入が急成長し、国際市場のシェアが更に向上し、中国が世界市場に豊富な商品を提供するだけでなく、各国により広い中国市場の発展機会を提供したことを十分に体現した。
(一)貿易規模が新たな段階に上がった
2013年から2021年までの間、中国の貨物貿易輸出入総額は262兆3千億元で、年平均成長率が5.4%となった。そのうち、輸出は144兆7千億元で、年平均成長率が5.9%となった。輸入は117兆6千億元で、年平均成長率が4.7%となった。2013年に中国の貨物輸出入規模が初めて4兆ドルに達した後、2021年にはまた連続して5兆ドル、6兆ドルの2つの階段を乗り越え、史上最高点に達した。中国の貨物輸出入の国際市場シェアは2012年の10.4%から2021年の13.5%に向上し、2017年から2021年までに5年連続して世界貨物貿易第一大国の地位をキープした。
(二)貿易品質と効果・利益が着実に向上した
中国の貨物貿易の構造調整とモデル転換・アップグレードの推進に伴い、一般貿易方式の輸出入割合が絶えず向上した。2013年から2021年までの間、中国の一般貿易方式の累計輸出入額は149兆8千億元で、同期の累計貨物輸出入総額の57.1%を占めた。加工貿易の累計輸出入は72兆6千億元で、同期の累計貨物輸出入総額の27.7%を占めた。2021年、中国の一般貿易方式の輸出入は24兆1千億元で、輸出入総額に占める割合が61.6%で、2012年より9.6ポイント向上した。加工貿易の輸出入は8兆5千億元で、21.7%を占め、2012年より13.1ポイント低下した。
中国で市場調達、越境電子商取引などの対外貿易の新業態が台頭し、極めて速い発展速度、巨大な発展潜在力で対外貿易の成長を牽引する新たな原動力になった。中国では既に、全国市場調達貿易方式の試行スポットが31ヵ所、越境電子商取引総合試験エリアが132ヵ所設立され、対外貿易新業態の先行試行「試験畑」が絶えず拡大された。2021年、中国の市場調達の輸出は9303億9千万元、越境電子商取引の輸出入は1兆9800億元となった。
(三)貿易経営主体の活力が絶えず増強された
第18回党大会以来、中国企業が国際市場の競争に参加する積極性が更に向上した。2021年、中国の輸出入実績のある対外貿易企業数は56万7千社に達し、2012年より1.7倍増加した。特に生産経営がより柔軟な民間企業は、中国対外貿易の発展を牽引する重要な「エンジン」となった。2019年に民間企業の輸出入額が対外貿易総額に占める割合は、初めて外資企業を上回り、中国最大の対外貿易主体となった。2021年、中国民間企業の輸出入額は3兆ドルに達し、2012年より1.4倍増加し、年平均成長率が10.3%となった。対外貿易総額に占める割合は48.9%で、2012年より7.3ポイント向上した。また、中国の対外貿易企業は「中国製造(メイド・イン・チャイナ)」から「中国智造(クリエイト・イン・チャイナ)」へのモデル転換・アップグレードに努め、革新能力・ブランド建設・マーケティング能力を絶えず増強し、自己所有のブランド・自己所有の知的財産権・自己所有のマーケティングチャンネル及び高技術・高付加価値・高効率のある輸出商品の割合が絶えず向上した。
(四)貿易地域の発展がいっそう調和的になった
第18回党大会以来、中国東部地域の対外貿易は着実な成長を維持しており、中西部地域の対外開放が加速して推進された。ドル建てで計算すると、2021年、中国東部地域の対外貿易輸出入は4兆8千億ドルで、2012年より46.9%増加し、年平均成長率が4.4%となった。同期に、中国中西部地域の輸出入は2012年の2.5倍の1兆1千億ドルで、年平均成長率が10.7%となり、同期の中国の対外貿易全体の年平均成長率より5.6ポイント高く、同期の中国の対外貿易輸出入総額の17.7%を占め、2012年より6.6ポイント向上した。
省別から見ると、2013年から2021年までの間、東部地域の中で浙江は対外貿易の輸出入が最も速く成長した省で、年平均成長率が8.3%となった。その次は山東、福建、河北で、年平均成長率がそれぞれ7.1%、7.0%、5.6%となった。同期に、中西部地域の中で陝西の対外貿易輸出入の成長率が一番高く、年平均成長率が19.5%となった。その次は湖南、広西、安徽で、年平均成長率がそれぞれ17.4%、13.4%、11.8%となった。
(五)国際市場の配置が均衡的に発展した
2013年から2021年までの間、ASEAN、欧州連合(EU)、米国は一貫して中国にとってトップ3の貿易パートナーであった。2021年、中国がトップ3の貿易パートナーに対する輸出入額は15兆9千億元で、輸出入総額の40.7%を占め、その割合が2012年とほぼ同じだった。また、中国は「一帯一路」沿線国家に対する輸出入が急成長を維持し、2013年から2021年までの間、中国と「一帯一路」沿線国家の輸出入総額は6兆5千億元から11兆6千億元に増加し、年平均成長率が7.5%となり、同期の中国対外貿易総額に占める割合が25.0%から29.7%に向上した。中国とASEANの二国間貿易は良好な発展の勢いを保ち、2019年に米国を抜いて中国の2番目の貿易パートナーになってから、2020年に欧州連合(EU)を抜いて中国最大の貿易パートナーとなった。
二、革新的に発展し、サービス貿易により対外開放の新たな原動力が加えられた
第18回党大会以来、中国はサービス業の改革開放を踏み込んで推進し続け、サービス業の供給側構造改革の推進を加速し、サービス貿易の体制・仕組みを絶えず改善して、サービス貿易の発展レベルが絶えず向上した。海南自由貿易港の越境サービス貿易ネガティブリストから、全国版の越境サービス貿易ネガティブリストへ、国家サービス貿易革新発展試行から、国家サービス貿易革新発展モデル区の建設の模索へ、サービス貿易が対外貿易成長に対する寄与度が徐々に向上し、対外貿易のモデル転換・アップグレードの重要な支えとなった。
(一)サービス貿易総量が急速に拡大した
中国のサービス輸出入規模は拡大し続き、2014年から2021年までに8年連続で世界第2位をキープした。2013年から2021年までの間、中国の累計サービス輸出入総額は41兆1千億元で、年平均成長率が6.4%となり、貨物貿易の年平均成長率より1ポイント速かった。そのうち、サービス輸出は15兆1千億元で、年平均成長率が8%となった。輸入は25兆9千億元で、年平均成長率が5%となった。サービス輸出の競争力が絶えず成長し、サービス貿易の赤字が大幅に縮小された。2021年、サービス輸出の成長率は輸入より26.6ポイント速く、サービス貿易の赤字が前年同期比69.5%低下し、2011年以来の最低値を記録した。
(二)サービス貿易の構造が次第に最適化された
中国サービス業の開放分野の拡大に伴い、知識集約型などの新興サービス貿易の発展の勢いが強くなった。2013年から2021年までの間、中国の知識集約型サービス[1]の累計輸出入は2兆1千億ドルで、年平均成長率が9.3%となり、サービス貿易の輸出入総額に占める割合が2012年の33.6%から2021年の43.9%に向上した。そのうち、知識集約型サービスの輸出は1兆1千億ドルで、年平均成長率が11.5%となった。輸出の成長が比較的に速い分野は個人文化と娯楽サービス、知的財産権使用料、電信コンピューター、情報サービスで、それぞれ年平均成長率が34.7%、31%、19.3%となった。知識集約型サービスの輸入は1兆1千億ドルで、年平均成長率が7.1%となった。輸入の成長が比較的に速い分野は電信コンピューターと情報サービス、金融サービスで、それぞれの年平均成長率が24.7%と12%となった。
三、鳳凰を引き付けて巣を作り、外商投資が経済の新たな活力を放出した
第18回党大会で「外資利用の総合的優位性と全体的効果を高め、資本導入・技術導入・知恵導入の有機的な結合を推進する」が提出されたことから、第19回党大会で「ハイレベルの貿易や投資の自由化・利便化政策を実行し、参入許可前内国民待遇とネガティブリストによる管理制度を全面的に実行し、市場参入を大幅に緩和し、サービス業の対外開放を拡大し、外商投資の合法的権益を保護する」が提出されことへ、中国は外資利用に当たって構造のアップグレードと協調発展をいっそう重視し、世界の先進的経済貿易規則とドッキングする制度的開放が外資誘致の重要な優位性となった。
(一)外資利用大国の地位を固めた
2013年から2021年までの間、中国の非金融分野で利用した外商直接投資額は累計1兆2千億ドルで、2021年の外資利用額が2012年より55.3%増加し、年平均成長率が5%となった。外資利用の規模は長年連続して発展途上国の一位をキープした。外商投資企業の数が急速に増加し、市場主体の活力が絶えず増強された。2021年、中国で新たに設立された外商投資企業は4万8千社で、2012年より1倍近く増加した。
(二)外商投資産業の配置が最適化された
第18回党大会以来、中国の外資誘致は構造の最適化をより重視しており、投資がハイテク産業・戦略的新興産業・現代サービス業などの産業により多く傾くように絶えず誘導してきた。2017年から2020年までの間、全国及び自由貿易試験区の外商投資ネガティブリストを4年連続で縮減し、それぞれ93項目、122項目から33項目、30項目までに減らし、金融サービス・ハイエンド製造・電子情報等の分野の外資参入許可条件を更に緩和した。2021年、サービス業の実質外資利用額は9065億元で、その年の外資利用総額の78.9%を占め、2012年より30.7ポイント向上した。
(三)外資誘致能力が絶えず増強された
第18回党大会以来、中国は一連のハイレベルの投資自由化・利便化政策を打ち出し、外商投資の合法的権益を保護し、法治化された国際一流のビジネス環境を構築した。2020年に中国は『中華人民共和国外商投資法』を発行・実施し、外商投資の法律制度を革新し、外商投資に対して参入許可前内国民待遇とネガティブリストによる管理制度を実行し、ハイレベルの対外開放の重要な法治保障となった。世界銀行ランキングによると、中国は2年連続で世界で最も急速にビジネス環境を改善したトップ10の経済体に入った。
四、入念に耕作し、対外投資協力が新たな深度へ
第18回党大会以来、中国は開放型経済新体制の構築をめぐり、より積極的で主体的な開放戦略を実行し、対外直接投資管理モデルを認可制から報告制に転換し、国際経済協力を「二国間自由貿易協定」へ着実に推進し、「一帯一路」沿線国家のプロジェクト協力が絶えず展開され、多国籍企業の数が持続的に増えた。ここ10年来、中国の対外投資協力は量・質ともに向上し、互恵・ウィンウィンの促進、国際的な競争力の向上などの面で顕著な積極的役割を発揮してきた。
(一)対外投資の規模が持続的に拡大された
2013年から2021年までの間、中国の対外投資フローは世界のトップクラスをキープしており、対外直接投資フローが累計で1兆4千億ドルに達し、年平均成長率が8.2%となった。新型コロナウィルス感染症が爆発以来、中国は国外企業のプロジェクト従業員の感染症対策と対外投資の発展を総合的に配置し、2021年、中国の対外直接投資フローは1788億ドルで、前年同期比16.3%増加し、当期の世界対外直接投資フローの10.5%を占め、世界第2位にランクインした。2021年末までに、中国の対外直接投資ストックは2兆7851億ドルで、当期の世界ストックの6.7%を占め、2012年より4.4ポイント向上し、順位が第13位から第3位に上昇した。
(二)対外協力ルートが絶えず広がった
中国の対外投資範囲は世界189ヶ国(地域)に及び、設立された対外直接投資企業が4万5千社を超え、特に「一帯一路」沿線国家への投資が急速に成長した。2021年末、中国が「一帯一路」沿線国家に設立した国外企業は1万1千社を超え、展開した非金融類の直接投資は前年同期比14.1%増の203億ドルに達した。2013年から2021年までの間、中国は「一帯一路」沿線国家に対して累計1613億ドルを直接に投資し、ホストカントリーの経済発展を促進するために積極的に貢献した。
また、中国の対外投資分野が日増しに広くなり、構造が絶えず最適化された。中国の対外直接投資は国民経済の18の産業大分類をカバーした。2021年にリース・ビジネスサービス業、製造業、卸売・小売業に流れた投資はいずれも百億ドルを超えた。リース・ビジネスサービス業が第1位を維持し、製造業が第2位にランクインした。
五、自由貿易が恩恵を享受し、多国間経済貿易協力が新たな成果を収めた
第18回党大会以来、中国の自由貿易試験区は先行試行の役割を十分に果たし、ハイレベルの経済貿易規則を制定・実施・ドッキングし、自由貿易の「友達の輪」が絶えず拡大され、自由貿易協定の内容が日増しに豊富になり、多分野の開放レベルは既に中国が世界貿易機関に加入した時の承諾を超えた。
(一)自由貿易試験区の革新成果が豊富になった
2013年、中国は上海に初の自由貿易試験区を設立し、現在は既に21ヵ所に拡張していた。21ヵ所の自由貿易試験区は、それぞれ異なる立地の優位性を発揮し、制度的開放を絶えず推進し、革新模範の牽引作用を絶えず増強した。2021年までに、既に278項目の制度革新成果を全国に複製・普及し、輸出入総額は全国の17.3%を占め、受け入れた外資は全国の18.5%を占めた。2018年、海南自由貿易港の建設がスタートし、これまでに既に120項目余りの制度革新成果を打ち出した。2021年、中国が『海南自由貿易港越境サービス貿易特別管理措置(ネガティブリスト)(2021年版)』を通達し、中国の越境サービス貿易分野の初のネガティブリストであり、相応分野における最高対外開放レベルを代表した。
(二)自由貿易協定がより高い基準に向けて邁進した
第18回党大会以来、中国は周辺に立脚し、「一帯一路」を放射し、世界に向けた高基準の自由貿易区ネットワークを初歩的に構築してきた。過去10年間、中国が対外的に締結した自由貿易協定の数は10から19に増加し、自由貿易パートナーとの貿易額が中国の貿易総額に占める割合は2012年の17%から2021年の35%に向上した。自由貿易協定のレベルが更に向上し、2022年1月1日、東アジア地域包括的経済連携協定(RCEP)が正式に発効・実施され、世界で人口が最も多く、経済貿易規模が最も大きい自由貿易区が正式に着地した。中国はまた、積極的にデジタル経済・環境保護などの新しい議題の自由貿易交渉に参加し、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)と、デジタル経済パートナーシップ協定(DEPA)への加盟を推進し、高基準の自由貿易協定の目標に向けて新たな一歩を踏み出した。
未来を展望すると、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行により、世界百年未曽有の大変局が加速して進化し、世界経済の情勢は依然として厳しく複雑であり、回復が不安定・不均衡で、感染症の衝撃による様々な派生リスクは軽視できない。外部環境のより不安定・不確実性がもたらした挑戦に直面し、我々はより広い視野、より高い目標、より開放的な度量、より力強い措置で全方位的な開放、ハイレベルの開放を推進する必要があり、開放型経済新体制の構築を加速し、国際経済協力のペースをスピードアップし、より広い範囲とより高いレベルで国内と国際という2つの大局を統合的に計画するのに役に立ち、2つの市場・2種類の資源を利用し、改革と開放の相互促進を推進し、経済の持続的回復と質の高い発展のために長期的な原動力を注ぎ込まなればならない。
注:
[1]知識集約型サービス分野には、保険サービス、金融サービス、電信コンピューターと情報サービス、知的財産権使用料、個人文化娯楽サービス及びその他の商業サービスの6種類が含まれる。
出所:国家統計局
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