新型都市化建設が着実に推進され、都市発展の質が安定的に向上した

——中国共産党第18回全国代表大会以来経済社会発展成果シリーズ報告の12

| | 発表時間:2023-02-08

中国共産党第18回全国代表大会以来、習近平同志を核心とする中共中央は新型都市化の事業を非常に重視し、人間を中心とし、質の向上を見据えている新型都市化戦略を明確に提出して、新型都市化の事業に方向を示し、基本的に守らなければならないことを提供し、中国の都市化が質向上・効率増加の新たな段階に入るよう推進し、歴史的な成果を収めた。都市化レベルが着実に向上し、発展の活力が絶えず放出され、サービス機能が持続的に改善され、居住環境がいっそう美しくなり、都市発展の質が着実に高まった。

一、都市の発展構造が次第に最適化され、都市化レベルが着実に向上した

(一)都市の数が増加し続き、都市の規模・構造が持続的に改善された

18回党大会以来、都市の規模・構造が持続的に改善された。2021年末、全国の都市数は691都市で、2012年末より34都市増加した。そのうち、地級(省と県の中間にある行政単位)以上の都市が297都市で、8都市増加した。県級市(行政区画の単位で「県」と同じ区分にある市)が394都市で、26都市増加した。建制鎮は21322鎮で、2012年末より1441鎮増加した。都市の人口規模が絶えず拡大しており、2020年末[1]の戸籍人口規模別に分けると、100-200万、200-400万、400万以上の人口を持つ地級以上の都市はそれぞれ96都市、46都市、22都市で、2012年末よりそれぞれ14都市、15都市、8都市増加した。50万未満、50─100万の人口を持つ都市はそれぞれ47都市、86都市で、それぞれ7都市、22都市減少した。

(二)大中小都市が協調して発展し、都市クラスターの建設が安定的で速く進んでいる

18回党大会以来、都市化空間の配置が持続的に最適化され、大中小都市と小城鎮が協調して発展し、都市クラスターの一体化発展のレベルが明らかに向上した。直轄市・省都都市・計画単列市と重要なノード都市などの中心都市の放射機能が絶えず増強され、北京・上海・広州・深圳などの都市の先導的役割が更に発揮されて、所在地域の中小都市の発展・拡大を牽引した。また、県城の欠点補強・弱み強化プロジェクトが着実に推進され、「1+N+X」政策的文書体系がしっかりと実行され、120の県城建設モデル事業が着実に展開された。

都市クラスター建設の効果は著しかった。「19+2」都市クラスターの配置が全体的に確立され、京津冀の協同発展、粤港澳大湾区の建設、長江デルタの一体化発展が重大な進展を遂げ、成渝地区が急速に発展しており、長江中流・北部湾・関中平原などの都市クラスターの集積能力が着実に増強された。長江デルタは上海を中心に、南京・杭州・合肥・蘇錫常・寧波の5大都市圏の共同発展を牽引している。粤港澳大湾区は香港・マカオ・広州・深圳の4大中心都市をエンジンに、周辺地域を放射している。京津冀は北京・天津を中心都市に、河北省及び周辺の省・区の近隣都市を牽引し、中国北方の経済規模が最大で、最も活力のある経済圏となっている。成渝・長江中流・関中平原などの都市クラスターの省間協議・協調メカニズムが絶えず構築・健全化され、一体化発展のレベルが持続的に向上した。

(三)農民出稼ぎ労働者の市民化の質が向上し、都市と農村の融合発展が加速して推進された

18回党大会以来、中国は農業転移人口の市民化制度を基本的に確立し、市民化の質が着実に向上した。戸籍制度改革は歴史的な突破を遂げ、都市定住のハードルが大幅に引き下げられた。都市部の常住人口が300万人以下の都市では定住制限が基本的に撤廃され、都市部の常住人口が300万人以上の都市では定住条件が秩序正しく緩和された。2014年以降、全国で13千万の農業転移人口が都市部の住民となった。2021年末、常住人口の都市化率は64.7%に達し、2012年末より11.6ポイント向上し、年平均1.3ポイント向上した。都市の基本的公共サービスのカバー範囲が拡大し、農民出稼ぎ労働者が都市従業員基本医療と養老保険に加入した割合が高まった。親の仕事などが理由で戸籍がある場所以外に居住している子供が、常住地で義務教育を受ける要求が解決され、2021年には90.9%の義務教育段階の上述の子供たちが流入地の公立学校に在学するか、政府の学位購入サービスを受けることになった。

都市と農村の融合発展体制・メカニズムと政策体系が絶えず確立・健全化され、都市と農村の一体化プロセスが加速した。2019年、『中共中央・国務院の都市と農村の融合発展体制・メカニズム及び政策体系の確立・健全化に関する意見』が発行・実施され、都市・農村の一体化した基本公共サービス提供メカニズムが次第に構築され、11ヵ所の国の都市と農村の融合発展試験区に全て実施案が制定・配布され、各改革試験任務の推進が加速された。中国で都市と農村住民の所得格差が持続的に縮小され、2021年の農村部住民の一人当たり可処分所得は18931元で、前年同期比の実際成長率が9.7%となり、都市部住民の実質所得の成長率を2.6ポイント上回り、農村部住民の所得成長率は12年連続で都市部住民を上回った。都市と農村部住民の一人当たりの可処分所得の比率は2.50で、2012年より0.38ポイント低下した。

二、都市の経済実力が著しく向上し、発展の活力が絶えず放出されている

(一)経済総量が急速に増加し、財政の実力が著しく強化された

18回党大会以来、各地域は新発展理念を積極的に徹底・実行し、質の高い発展を推進し、経済総量が急速に増加した。2020年、地級以上の都市部総生産額が611713億元(現在価格、以下同様)となったが、2012年には327382億元にとどまった。GDP兆レベルの都市が絶えず増加し、2012年の中国における兆元レベルのGDP都市はわずか7都市しかなく、上海は初めてGDP2兆元を超えた都市となった。2021年に中国の兆元レベルのGDP都市は24都市に増加し、そのうち6都市のGDP2兆元を突破した。2020年の地級以上の都市工業企業の利益総額は39千億元で、2012年より32.8%増加した。財政の実力が明らかに増強された。2020年、地級以上の都市の地方一般公共予算収入は6739億元で、2012年より75.8%増加し、年平均成長率が7.3%となった。公共予算支出は94629億元で、2012年より111.9%増加し、年平均成長率が9.8%となった。

(二)科学技術革新は重大な成果を上げ、産業構造がアップグレード・最適化された

都市の発展が科学技術革新に豊かな土壌を提供し、北京・上海・深圳を代表とする中心都市は科学技術革新の主要な策源地となっている。2020年、地級以上の都市の科学技術支出は3848億元で、一般公共予算支出の4.1%を占めたが、2012年にはわずか1418億元で、3.2%を占めた。特許授権(市全体[2])は342万件であったが、2012年には113万件にとどまった。世界知的所有権機関(WIPO)のデータによると、中国の特許出願件数は11年連続で世界1位をキープした。

都市経済のモデル転換・アップグレード、伝統産業の改造がスピードアップし、サービス業の割合が向上し、産業構造がいっそう最適化された。2013年に地級以上の都市の第三次産業の付加価値額が占める割合は、初めて第二次産業を上回り、2014年には50%を超え、2020年には60.5%に達した。先進製造業の発展が好調で、工業は質の高い発展に向かって邁進した。2021年、ハイテク制造業の付加価値額は前年同期比18.2%増加し、成長率が一定規模以上である工業を8.6%上回り、一定規模以上である工業の付加価値額に占める割合は15.1%となった。2012年と比べ、ハイテク製造業の割合は5.7ポイント上昇した。

(三)都市部住民の所得が比較的に速く増加し、消費市場の注目点が次々と現れた

18回党大会以来、中国は雇用優先政策を全面的に実施し、就職規模が著しく拡大した。都市部の就業者は、2012年の37287万人から2021年には46773万人に増加し、累計で9486万人増加した。また、所得分配制度の改革を絶えず深化させ、精確な貧困扶助・精確な貧困脱却政策を踏み込んで推進し、住民所得は比較的に速い成長を実現し続いた。都市部住民の一人当たりの可処分所得は、2012年の24127元から2021年には47412元に増加し、年平均実質成長率が5.7%となった。

住民の生活の質が絶えず向上し、消費構造は明らかにグレードアップした。都市部住民の一人当たりの消費支出は、2012年の17107元から2021年には3307元に増加し、年平均実質成長率が4.4%となった。都市部住民世帯のエンゲル係数は28.6%で、2012年より3.4ポイント低下した。中心商圏、ビジネス街区を中心とし、コミュニティビジネスを基礎とするマルチレベルの都市流通ネットワークシステムが持続的に構築され、新製品・新サービス・新モデルが急速に登場し、消費需要が持続的に増加した。2020年、地級以上の都市の社会消費財小売総額は25280億元で、2012年より91.5%増、年平均成長率が8.5%となった。20217月、上海・北京・広州・天津・重慶は率先して国際消費中心都市の育成・建設を展開し、現在いずれも一連の着実で効果的な政策・措置を制定・通達した。

三、都市の保障能力が著しく強化され、公共サービスが持続的に改善された

(一)医療衛生サービスが大幅に改善され、社会保障制度がいっそう健全になった

18回党大会以来、習近平同志を核心とする中共中央は人民の健康を優先的発展の戦略的位置に据えている。2020年、地級以上の都市の医療衛生支出は8503億元で、2012年より2.2倍増加した。医療サービスの質は絶えず向上した。2020年末、地級以上の都市の医療衛生機関の病床数は476万床、医者数は233万人で、2012年よりそれぞれ79.8%75.4%増加した。医療資源の配置が更に最適化され、2020年、コミュニティ衛生サービスセンター(ステーション)は35千ヵ所までに増加し、全ての街道のフルカバーが基本的に実現された。

中共中央は社会保障体系の建設をより際立った位置に据えて、社会保障制度及び体系が日増しに完備され、社会保険のカバー範囲が持続的に拡大した。2020年、地級以上の都市は社会保障と雇用へ支出が11690億元で、2012年より149.3%増加した。住宅保障への支出が3399億元で、2012年より117%増加した。2020年末、地級以上の都市の都市従業員基本養老保険、都市住民基本医療保険と失業保険の加入者数はそれぞれ23749万人、28972万人、14010万人で、2012年よりそれぞれ46.2%14.1%41.6%増加した。

(二)教育事業が着実に進んでおり、文化建設は繁栄・興隆してきている

18回党大会以来、教育分野の総合改革が全面的に深化され、教育公共サービスのレベルとガバナンス能力が絶えず向上された。2020年、地級以上の都市は教育への支出が15081億元で、2012年より96.2%増加した。2020年末、地級以上の都市で普通高等学校(市全体)は2679校で、2012年末より291校増加した。一般中学校は24698校で、4940校増加した。一般小学校は45976校で、1206校増加した。2021年、高等教育の入学率は57.8%に達し、2012年より27.8ポイント増加した。

文化建設は百花斉放、活気に溢れた繁栄の光景を呈した。2020年、地級以上の都市は文化・スポーツとメディアへの支出が1853億元で、2012年より109.3%増加した。全国では文明都市の創建活動を手がかりに、精神文明建設を推進してきた。2021年末、全国の文明都市(区、県城)は既に305都市があり、2012年末より252都市増加した。文化事業と文化産業が繁栄して発展し、人民大衆の多様化、多層的、多面的な精神文化の需要を満たし続けた。2021年末、全国の公共図書館は3215館があり、2012年末より139館増加した。2021年、映画の総興行収入は473億元に達し、都市部の映画館への来場者数は延べ117千万人に達した。

(三)交通施設の建設が急速に発展し、住民の移動がいっそう便利になった

18回党大会以来、交通運輸の供給側構造改革が持続的に推進され、総合交通インフラネットワークが日増しに完備された。高速鉄道の距離、高速道路の距離、内陸河川航路の通航距離、都市軌道交通の運営距離、沿海港湾1万トン級以上のバース数、許可を受けた輸送空港、郵便路と宅配サービスネットワークの長さはいずれも世界の上位を位置していた。都市部の道路建設は急速に発展しており、2020年末、地級以上都市の境界内の等級道路距離(市全体)は437万キロ、境界内の高速道路距離(市全体)は14万キロ、実際の都市道路面積は72億平方メートルで、2012年よりそれぞれ24.6%60.5%54.6%増加した。マルチレベルの軌道交通ネットワークの形成が加速し、中国の鉄道網が人口20万以上の都市に対するカバー率は、2012年の94%から2021年の99%に拡大し、高速鉄道網が人口50万以上の都市に対するカバー率は2012年の28%から2021年の90%に拡大した。都市軌道交通のカバー範囲が次第に拡大し、2021年末までに、計51都市で275本の都市軌道交通路線が開通・運営されており、運営距離は8736キロに達した。交通運輸サービスのスマート化レベルが絶えず向上し、5G・ビッグデータ・人工知能などの新興技術と交通・運輸サービスの融合が加速した。ネット予約タクシーは300以上の都市をカバーし、インターネットレンタサイクルは360以上の都市で導入・運営され、住民の移動にいっそう多様的で個性的なサービスが提供されている。

四、都市の生態文明建設は顕著な成果を上げ、居住環境がいっそう美しくなった

(一)グリーン発展が深く推進され、都市生活の品質が明らかに向上した

18回党大会以来、習近平による生態文明の思想が人々の心に深く浸透するにつれ、「緑水青山は金山銀山である(豊かな自然は金銀ほどの価値がある)」が全党・全社会の行動の共通認識となり、美しい中国は新時代に向かって邁進した。各都市は生態文明建設を着実に推進した。2020年末、地級以上の都市の緑地面積は259万ヘクタールで、2012年末より38.2%増加した。そのうち、公園の緑地面積は64万ヘクタールで、48.6%増加した。都市部のグリーン建設が力強く推進されて、2020年に都市部の新築建築物のうちグリーン建築物の割合は68%に達し、再生可能エネルギーの消費比率が13.6%を超えた。都市廃棄物の回収と再生可能利用体系の確立が加速し、2020年末までに、46の重点都市で生活ゴミの分類処理システムがほぼ完成されて、住民団地のカバー率が96%に達した。各都市はシンプルで適度、グリーン・低炭素の生活方式を大いに提唱し、節約型機関、グリーン家庭、グリーン学校、グリーンコミュニティ、グリーン移動などの行動を展開している。都市の生活品質が全面的に向上し、河辺や湖畔の水が清らかで岸には緑色が溢れ、大通りや路地には花や樹木が繁茂し、コミュニティ周辺のポケット公園や小さな緑地が15分間で到着できる。住民団地には花が赤く草が緑で、きれいできちんとしており、人民大衆の生態環境の獲得感・幸福感・安全感は著しく増強された。

(二)汚染防止に入れる力が拡大され、環境の質が絶えず改善された

青空・澄んだ水・きれいな土の3大防衛戦の火ぶたを切って全面的に開始され、各政策・措置が着実に実施され、汚染対策が強力に推進され、生態環境の質が持続的に改善された。省エネ・環境保護への投入が大幅に増加し、2020年、地級以上の都市は省エネ・環境保護への支出が2830億元で、2012年より134%増加した。主要汚染物質の排出削減効果は明らかで、2020年、地級以上の都市で工業廃水の排出量(市全体)、工業用二酸化硫黄の排出量(市全体)は2012年よりそれぞれ48%87.9%減少した。大気の質・水の質が持続的に改善され、2021年、地級以上の都市で大気の質の優良日数の割合は87.5%で、前年より0.5ポイント上昇した。PM2.5の平均濃度は1立方メートル当たり30マイクログラムで、前年より9.1%低下した。3641カ所の国家地表水審査断面のうち、水質優良(I~III類)断面の割合は84.9%で、前年より1.5ポイント上昇した。

(三)都市更新のペースが加速し、美しいコミュニティーの地色が際立った

中国の都市化が着実に推進されるにつれ、都市の発展は大規模な増量建設から、ストックの質向上改造と増量構造の調整を両立するようになった。第19期第5回中央委員会全体会議では、都市更新行動の実施が明確に提出され、都市の居住環境の質や、人民の生活の質、都市競争力を絶えず向上させると。各地域は続々と都市更新政策・法規を通達し、制度メカニズムを完備し、多種類の実施モデルを模索し、それぞれ特色ある上海モデル、広州モデル、深圳モデルなどを樹立した。全国では一連の新たなモデル、新たな見本、新たなランドマークが形成された。北京首鋼園区は「冬季五輪」をきっかけで国際的な影響力を持つ「都市復興の新たなランドマーク」となり、広東省の「三旧」(旧都市、旧工場、旧村)改造はストックの効率の悪い建設用地を活性化し、福建省竜岩市の「紫金山モデル」は廃棄鉱山を緑豊かな山に変えた。都市部の老朽化した団地の改造は、「私は大衆のために口先だけでない事をする」という新たなスポットとなった。2019年から2021年までの間、全国で累計115000カ所の都市部の老朽化した団地の改造が着工され、2000万戸を超えた住民に恩恵を及んだ。老朽化した団地が改造された後、居住環境がより美しくなり、公共サービスがより完備し、コミュニティ関係がより調和し、美しいコミュニティの地色が際立った。

18回党大会以来、習近平同志を核心とする中共中央の強固な指導の下、中国の新型都市化建設は重大な成果を収め、都市の発展は新たな歴史的段階に上がった。社会主義現代化国家の全面的な建設を切り開き、第2の百年奮闘目標に向かって前進する新たな征途に立ち、我々は習近平同志を核心とする中共中央の周りにいっそう緊密に団結し、習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想を指針として堅持し、引き続き人間を核心とする新型都市化を深く推進し、民生福祉を絶えず増進し、社会主義現代化国家の全面的な建設にたゆまず奮闘しなければならない。

注:

[1]2021年の都市統計データがまだ報告されていないため、本文中のほとんどの指標は2020年のデータを採用している。指標の統計規格は市の管轄エリア(城区)で、特別に明記されているものを除く。

[2]市全体とは、都市の全ての行政区域を指し、城区と所轄の県(市)を含む。

出所:国家統計局


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