中国式現代化ももって中華民族の偉大な復興を全面的に推進する使命・任務を深く学習・理解する

| 著者:曲青山 | 発表時間:2022-11-30

 第20回党大会は、新時代の新征途における中国共産党の使命・任務を明確にした。新時代の新征途における党の使命・任務とは何だろうか。習近平総書記は第20回党大会報告で、「これからの中国共産党の中心的な任務は、全国各民族人民を団結させ率いて社会主義現代化強国の全面的完成という二つの百周年の奮闘目標を実現し、中国式現代化をもって中華民族の偉大な復興を全面的に推進することである。」と指摘した。

 中国式現代化は、人類文明の新たな形態を創造した。新中国が成立し、とくに改革開放以来の長い模索と実践を基礎とし、第18回党大会以降の理論・実践の革新・突破を経て、わが党は中国式現代化を成功裏に推進して発展させてきた。中国式現代化とは、中国共産党の指導する社会主義現代化であり、各国の現代化との共通点の上、中国の国情に基づいた特色をもつものである。

 中国式現代化には、五つの中国の特色がある。中国式現代化は人口規模の大きな現代化であり、全人民の共同福裕を目指す現代化であり、物質文明と精神文明のバランスがとれた現代化であり、人と自然の調和的共生を目指す現代化であり、平和的発展の道を歩む現代化である。わが国では14億余りの人口全体が現代化社会を目指してまい進しているが、この規模は現時点での先進諸国の人口総数を上回っているため、その困難さと複雑さはこれまでにないものであり、発展の道筋や推進方式にも必然的に独自性がある。共同富裕は中国の特色ある社会主義の本質的な要請であり、長い歴史的過程である。物の豊かさと心の豊かさは社会主義現代化の根本的な要請である。物質的な貧しさは社会主義ではなく、精神的な貧しさも社会主義ではない。人と自然は生命共同体である。われわれは持続可能な発展を堅持し、節約優先・保護優先・受動的再生を主軸とする方針を堅持し、目を守るように自然と生態環境を守り、揺るぐことなく生産の発展、生活のゆとり、環境の保全を旨とする文明的発展の道を歩み、中華民族の永続的発展を実現させる。われわれは、戦争や植民地支配、略奪などという広範な発展途上国の国民を不幸に陥れた、他国を犠牲にして自国の利益をはかる血なまぐさいかつての現代化の道は歩まない。われわれは歴史の正しい側と人類文明の進歩を目指す側にしっかりと立ち、平和・発展・協力・ウィンウィンの旗印を高く掲げ、世界の平和と発展を堅持する中で自国の発展をはかると同時に、自国の発展によって世界の平和と発展をよりよく守る。

 中国式現代化は自分の本質的な要請を持っている。この本質的な要請は次のとおりに九つの言葉と九つの方面がある。中国共産党の指導を堅持し、中国の特色ある社会主義を堅持し、質の高い発展を実現し、全過程の人民民主を発展させ、人民の内面世界を充実させ、全人民の共同富裕を実現し、人と自然の調和的共生を促進し、人類運命共同体の構築を推進し、人類文明の新形態を創造する、ということである。中国共産党の指導を堅持することは、中国式現代化の指導力に対する本質的な要請であり、これは最も根本的で最も重要な一つであり、指導の優位性を示し、政治的保障の役割を果たす。中国の特色ある社会主義を堅持することは、中国式現代化の社会制度に対する本質的な要請であり、制度の優位性を明確にし、方向性をリードする役割を果たす。質の高い発展を実現することは、中国式現代化の経済建設に対する本質的な要請である。全過程の人民民主を発展させることは、中国式現代化の政治的建設に対する本質的な要請である。人民の内面世界を充実させることは、中国式現代化の文化建設に対する本質的な要請である。全人民の共同富裕を実現することは、中国式現代化の社会建設に対する本質的な要請である。人間と自然の調和共生を促進することは、中国式現代化の生態文明建設に対する本質的な要請である。人類運命共同体の構築を推進することは、中国式現代化の対外交流に対する本質的な要請である。人類文明の新形態を創造することは、中国式現代化の文明形態に対する本質的な要請である。中国式現代化はその内容として、古いものではなく、新しいものであり、他人の真似、外国の真似、西洋の真似ではなく、中国が独自に発展させ開拓してきた国情に基づくものである。中国式現代化の本質的な要請は、指導力+社会制度+「五位一体」総体的配置の「五大建設」+対外交流+文明形態であり、わが国の社会主義現代化建設に対する長い模索と実践の科学的総括であり、党の現代化理論体系集成の重大な革新であり、世界現代化理論を重大に豊かにし発展させるのである。

 中国式現代化の目標は、社会主義現代化強国の全面的完成である。その戦略構想は全体で二段階に分かれている。すなわち、2020年から2035年までに社会主義現代化を基本的に実現し、2035年から今世紀半ばまでにわが国を富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国に築き上げる、ということである。

 今後5年は社会主義現代化国家の全面的建設をスタールさせる肝心な時期である。第20回党大会が確定した主な目標・任務は次のとおりである。経済の質の高い発展において新たな突破を遂げ、科学技術の自立自強能力を著しく向上させ、新たな発展の形と現代化経済体系の構築に重要な進展がみられるようにする。改革開放において新たな一歩を踏み出し、国家統治体系・統治能力の現代化を踏み込んで推進し、社会主義市場経済体制をより充実させ、よりハイレベルの開放型経済の新体制を基本的に構築する。全過程の人民民主の制度化・規範化・手続き化のレベルをさらに向上させ、中国の特色ある社会主義法治体制をより完全なものにする。人民の精神文化生活をより豊かにし、中華民族の結束力と中華文化の影響力を不断に強める。住民所得の伸び率と経済成長率の基本的一致、労働報酬の上昇率と労働生産性の上昇率の基本的一致を保ち、基本公共サービスの均等化レベルを一段と向上させ、多層的社会保障体系をいっそう完全なものにする。都市・農村の居住環境を大きく改善し、「美しい中国」の建設において著しい成果を上げる。国家安全保障をいっそう確保し、中国人民解放軍創立百週年の奮闘目標を期限どおりに達成し、「平安中国」の建設を着実に推し進める。中国の国際的地位と影響力をさらに高め、グローバル・ガバナンスにおいてより大きな役割を果たす。

 社会主義現代化国家の全面的建設は、任重く道遠しである。前進の道のりにおいて、次の「五大重要原則」をしっかりととらえなければならない。一つ目は、党の全面的指導を堅持し強化することである。党中央の権威と集中的・統一的指導を断固守り、党の指導を党・国家事業の各分野・各方面・各段階で徹底して、いざというとき党が終始全人民の最も頼れる大黒柱となるようにし、わが国の社会主義現代化建設の正しい方向を確保し、団結奮闘の強大な政治的結束力と発展の自信を持つことを確保し、心を一つにして困難な時局をともに乗り越える強大な力を結集する。二つ目は、中国の特色ある社会主義の道を堅持することである。経済建設を中心とすることを堅持し、四つの基本原則を堅持し、改革開放を堅持し、独立自主と自力更生を堅持し、道を変えず、志を変えず、閉鎖的で硬直したかつての道を歩まず、旗印を変えて邪道にそれないことを堅持し、国家と民族の発展を自力に頼ることを堅持し、あくまでも中国の発展・進歩の運命を自らの手にしっかりと握りしめる。三つ目は、人民を中心とする発展思想を堅持することである。人民の根本的な利益を守り、民生福祉を増進し、人民のための発展、人民に依拠した発展、人民の間での発展の成果の共有を不断に実現し、現代化建設の成果がより多く、より公平に全人民に行き渡るようにする。四つ目は、改革開放の深化を堅持することである。改革・革新を踏み込んで推進し、開放を揺るぐことなく拡大し、深層部の体制・仕組み上の障害を取り除くことに力を注ぎ、中国の特色ある社会主義制度の優位性を不断に示し、社会主義現代化建設の原動力と活力を絶えず増強し、わが国の制度的優位性を国家統治の効果によりよく転化させる。五つ目は、闘争精神の発揚を堅持することである。全党・全国各民族人民の気概・信念・自信を高め、邪なものに惑わされず、悪を恐れず、圧力に屈せず、困難をものともせず突き進み、発展と安全を統一的に考慮し、前進途上のさまざまな困難・試練を全力で乗り越え、不屈の闘争によって事業の発展に向けて新天地を切り開く。

 (筆者は中共中央党史文献研究院長である)

 (出所:「第20回党大会の精神を深く学習理解する」より抜粋、「中国紀検監察報」2022年11月3日 5面)




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