習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想の世界観と方法論を深く学習・理解する

| 著者:曲青山 | 発表時間:2022-11-30

 習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想は、マルクス主義の中国化・時代化の新たな飛躍を実現した。マルクス主義はわれわれの立党立国、興党興国の根本的な指導思想である。実践がわれわれに教えてくれているように、中国共産党が有能で、中国の特色ある社会主義が優秀なのは、つまるところマルクス主義が有用であり、中国化・時代化したマルクス主義が有用だからである。マルクス主義の科学的理論による指導は、わが党が信奉・信念を固め、歴史的主導権を握る上での根本的なよりどころである。マルクス主義の中国化・時代化の新境地を切り開くことは、習近平総書記が第20回党大会報告の中で提出・論述された奥深い思想の内容と重大な政治的意義を持つ命題である。

 マルクス主義の中国化・時代化の推進は真理を求めて明らかにし、そして実践する過程である。第18回党大会以降、国内外の情勢の新たな変化と実践による新たな要請を受け、習近平同志を主な代表とする中国共産党員は、マルクス主義の基本原理を中国の実情と、中華の優れた伝統文化とを結び付け、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を堅持し、党創立以来の歴史的経験を深く総括して十分にいかし、新たな現実に立脚し、習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想を確立した。新たな視点から共産党の執政の法則、社会主義建設の法則、人類社会発展の法則に対する認識を深め、中国の特色ある社会主義事業を推進するために科学的思想指導を提供した。

 マルクス主義を堅持し発展させるには、中国の実情と結びつけなければならない。マルクス主義の生命力や活力、魅力は、その革新にあり、各国・各民族の具体的な実際と時代の特徴と結びつけるところにある。マルクス主義はわれわれの行動の指針であり、永久不変のドグマにしてはいけない。われわれは思想を開放することと、事実に基づいて真理を追求することと、時代とともに前進すること、真実を求めて実践に励むことを堅持し、何事も現実に立脚し、新時代の改革開放と社会主義現代化建設の具体的な話題の解決を見据えて、絶えず中国の問い、世界の問い、人民の問い、時代の問いに答え、中国の実情と時代の要請に適った正しい答えを出し、客観法則に即した科学的認識を導き出し、時代にふさわしい理論を生み出し、中国の実践をよりよく指導しなければならない。

 マルクス主義を堅持し発展させるには、中華の優れた伝統文化と結び付けなければならない。自国・自民族の悠久の文化の肥沃な大地に根ざしてはじめて、マルクス主義という真理の木が茂るのである。中華の優れた伝統文化の歴史は長く、内容は奥深く、それは中華文明の英知の結晶である。そこに内包する、「天下為公(天下を公と為す)」、「民為邦本(民は惟れ邦の本)」、「為政以徳(政を為すに徳を以ってす)」、「革故鼎新(故きを革め新しきを鼎る)」、「任人唯賢(官に任ずるは唯だ賢才をせよ)」、「天人合一」、「自強不息(自ら疆めて息まず)」、「厚徳載物(厚徳もて物を載す)」、「講信修睦(信を講じ睦を修む)」、「親仁善隣(仁に親しみ隣に善くする)」などの考えは、中国人民の長期にわたる生産・生活の中で積み上げられた宇宙観、天下観、社会観、道徳観の重要な表れであり、科学的社会主義価値観の主張と高度に一致するものである。われわれは歴史と文化への自信を固め、古代の知恵を現代に生かし、古いものから新しいものを生み出し、マルクス主義思想の精髄を中華の優れた伝統文化の精華と通じ合わせ、人民大衆が無意識のうちにもつ共通の価値観と融合させて、科学的理論を鮮明な中国色に染めていき、マルクス主義の中国化・時代化の歴史的基盤と大衆的基盤を不断にうち固め、マルクス主義を中国にしっかりと根ざしたものにしなければならない。

 習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想を貫く立場・観点・方法をしっかりと堅持し、活用していく。実践に終わりはなく、理論の革新にも終わりはない。マルクス主義の不断の中国化・時代化を推し進めることは、現世代の中国共産党員の厳かな歴史的責務である。引き続き実践を踏まえた理論革新を推進するためには、何よりもまず習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想の世界観と方法論をしっかりとおさえ、それらを貫く立場・観点・方法をしっかりと堅持し、活用していく必要がある。

 「六つの堅持」は、習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想を貫く立場・観点・方法である。「六つの堅持」は、人民至上の堅持、自信・自立の堅持、根本を貫いて革新を起こすことの堅持、問題志向の堅持、系統的なものの見方の堅持、世界のためを思うことの堅持である。人民性はマルクス主義の本質的属性であり、党の理論は人民の中から生まれた、人民のための、人民に幸福をもたらす理論であり、人民の創造的実践は理論革新の尽きることのない源泉である。自信・自立は党と人民の歴史的経験の深い総括である。党の百年奮闘の成功の道は党が人民を指導して自ら模索し切り開いたものであり、マルクス主義の中国編は中国共産党員が自ら実践することによって書かれたものである。その要諦の一つは、中国の問題は必ず中国の基本的国情を踏まえて中国人自身で答えを出さなければならない、ということである。根本を貫いて革新を起こすことはわが党が実践模索の中で堅持する重要な原則である。われわれは携わっているのは前人未踏の偉大な事業であり、根本を貫いてこと、方向を見失うことも、致命的な誤りを犯すこともなく、革新を起こしてこそ、時代を読み、時代をリードすることができるのである。問題とは時代の声であり、それに答え問題解決を指導するのは理論の根本的な任務である。世界の万事万物は相互連関・相互依存の関係にある。普遍的連関・全面系統・変化発展の観点から事物を観察してこそ、事物の発展法則をとらえることができるのである。わが党は中国人民の幸福と中華民族の復興を追求する政党であり、人類の進歩と世界の大同をはかる政党である。われわれは世界的視野を広げ、人類の発展・進歩の流れをしっかりと見極め、各国共通の関心事に積極的に応え、人類共通の課題の解決に貢献し、あらゆる川を受け入れる海のような度量をもって人類文明のすべての優れた成果を取り入れ、よりよい世界の構築を促していかなければならない。人民至上を堅持することは、マルクス主義の中国化・時代化を推進する根本的な出発点である。自信・自立を堅持することは、マルクス主義の中国化・時代化を推進する基本的な立脚点である。根本を貫いて革新を起こすことを堅持することは、マルクス主義の中国化・時代化を推進する主要な力点である。問題志向を堅持することは、マルクス主義の中国化・時代化を推進する現実的な着眼点である。系統的なものの見方を堅持することは、マルクス主義の中国化・時代化を推進する重要な統一点である。世界のためを思うことを堅持することは、マルクス主義の中国化・時代化を推進する重要な立ち位置である。

 (筆者は中共中央党史文献研究院長である)

 (出所:「第20回党大会の精神を深く学習理解する」より抜粋、「中国紀検監察報」2022年11月3日 5面)




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