第20回党大会報告を最も早く目にした外国人

出所:http://j.people.com.cn | | 発表時間:2022-10-20

 習近平総書記は中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)で、第19期中央委員会を代表して報告を行った。この報告の文章を最も早く目にした外国人たちがいる。彼らが全力で報告の翻訳・校正作業にあたったのは、中華民族の偉大な復興を推進し、世界に計り知れない影響を与えるこの歴史的文書を、質の高い訳文によって世界に示すためだ。新華社が伝えた。

 英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、アラビア語、ドイツ語、日本語、ラオス語の8ヶ国語を担当する9人の外国籍の言語専門家が、招請を受けて第20回党大会報告の翻訳作業に参加した。

 ■中国式現代化が特に注目される

 外国籍専門家による校正作業の取りまとめを担当したスタッフは「第19回党大会報告の翻訳作業において、中国は改革開放以降、初めて外国人専門家に訳文の校正を依頼し、良い成果を上げた。そのため、今回の党大会でも外国人専門家にこの作業を依頼した」と説明する。

 外国語版の翻訳を担当する外国人専門家は、第20回党大会の開催前に報告の文章を受け取り、直ちに作業に入った。

 複数の専門家は「『中国式現代化』という表現は、習近平総書記が第19期中央委員会を代表して行った第20回党大会報告においてことのほか注目され、翻訳にあたって推敲を重ねるべきものだった」と述べる。

 英語の専門家ショーン氏は、中国式現代化の5つの特徴を熟知しており、「これは世界の既存の現代化モデルとは著しく異なり、重大な意義を持つ。中国式現代化の実現は、人類の発展における大きな一歩となり、『各国はいずれも自らの国情に合い、国民の支持を得られる現代化の道を努力して探るべきだ』という深い示唆ももたらすだろう」と語る。

 スーダン出身のアラビア語専門家ヤヒヤ氏も、これに深く賛同。「中国式現代化は、略奪や戦争、流血に基づく西側の現代化と異なり、自主独立、平和路線、国際協力に基づく現代化であり、全人類に新たな選択肢を示した」と指摘する。

 フランス出身の専門家ペギー・ラファエル氏は、最も注目した3つのキーワードとして「人々、環境、平和」を挙げる。

 「世界最大の社会主義国」を理解しようとしてきた同氏は、「中国式現代化は少数の人だけのものではなく、『中国人民全体の現代化』だ。中国のダブル炭素目標は非常に遠大な目標だが、中国は必ず達成できるものと信じる。中国の選択した発展路線は帝国主義や植民地主義、覇権主義の道ではなく、平和的発展の道だ」と語る。

 ■新時代の10年間には「一里塚的意義がある」

 第20回党大会報告は新時代の10年間に収めた偉大な成果を全面的に総括した。外国人専門家にとっては、報告の内容はいずれも自身が身をもって実感してきたことだった。

 中国での勤務が18年になるスペイン語の専門家エニオン氏は、中国の貧困削減の成果に驚きを覚えたという。中国は人類史上最大規模の貧困脱却の難関攻略に成功し、10年足らずで農村部の貧困層1億人近くの貧困脱却を実現した。「これは世界の貧困削減事業への重大な貢献だ」とエニオン氏は言う。

 中国は経済力の歴史的飛躍を実現し、経済規模で世界第2位を維持し、国民生活を全面的に改善した。「現在中国各地にある公園を見ると、高齢者や子供がくつろぎ、遊んでいる。こうしたシーンを見れば世界の人々もうれしくなることだろう。中国は歴史的チャンスをしっかりと捉え、全国民の共同努力を引き出し、急成長によって幸せで楽しい生活を実現した」とエニオン氏は語る。

 ロシア語の専門家アンジー氏は、中国人が青空や澄んだ水、汚染されていない土壌といったより美しい環境を享受し、新エネルギー車も増えていることを目の当たりにしたという。英語の専門家ショーン氏は、中国が完成させた世界最大の高速鉄道網に驚嘆している。日本語の専門家である田口なお氏は、報告の社会保障、健康中国、高齢化対策などの内容に深く心を打たれたとし、「こうした面での経験は、私達がとても必要としているものでもある」と述べる。

 ドイツ人の専門家ヴェラ・モン氏は、中国在住歴がすでに11年になる。モバイル決済やシェアサイクル、インターネット・プラットフォームがもたらした喜びと利便性以上に、「文化的な自信も含め、中国は大国としての自信をさらに示すようになっている」ことを強く感じている。

 ■本当の中国共産党を理解する

 党大会報告の翻訳に参加するには、中国語が分かるだけでは到底遥かに不十分だ。外国人専門家は「中国を読み解くには、まず中国共産党を読み解く必要がある。これには、中国共産党の歴史とその執政論理に対する深い理解が必要だ」と指摘する。

 中国共産党は人々に幸福をもたらすことを、最も重要な政治的業績としている。第20回党大会報告では、「人心は最大の政治」「人民至上」「国家はすなわち人民、人民はすなわち国家」といった中国色の濃い政治用語が専門家たちに深い印象を与えた。

 「こうした理念と語彙は、中国共産党が人民を最高の地位に据えていることを物語っている」と、英語の専門家ショーン氏は語る。

 アラビア語の専門家ヤヒヤ氏は、5年前に翻訳に携わった第19回党大会報告で「小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な完成」が打ち出されたことを今も覚えている。

 中国共産党は有言実行し、「小康社会の全面的な感性」という約束を期限通りに果たした。ヤヒヤ氏は「中国共産党は14億人余りの中国国民を率いて、社会主義現代化国家の全面的建設のために団結・奮闘している。国民に対する厳粛な約束をしっかりと果たすものと信じる」と語る。

 「報告で強く印象に残っているのは、『守正創新』(正しい道を守りながら革新を図る)という簡潔で力強い4文字だ」と語るドイツ語の専門家ヴェラ・モン氏は、この言葉の意味を「基本的価値観と文化的伝統をしっかりと守りながら、果敢に革新し、開放と進取を保つ」ことだと指摘する。

 「団結・奮闘」「自信・自強」「思想的先進性」「長期的視点」「政策的一貫性」が、外国人専門家達の目に映る中国共産党のイメージだ。

 ラオス語の専門家ポンテ・チャルーンスック氏は、「報告にある『鉄を打つには自らが強くなければならない』『虎を打つ』『蠅を叩く』『狐を狩る』といった、特徴的であると同時に生き生きとしたイメージを喚起し、一目見て理解できる表現が、全面的に厳格な党内ガバナンスや果敢な自己革命に対する中国共産党の断固たる決意を示している」と語る。

 ■中国の責任感が世界に幸福をもたらす

 社会主義現代化強国の全面な完成に関する全体戦略は、2段階に分けて進められている。まず、2020年から2035年までの期間で社会主義現代化をほぼ実現し、2035年から今世紀中頃までの期間で中国を富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国にする。

 ドイツ語の専門家ヴェラ・モン氏は、報告で「イノベーション」という言葉が頻出したことに注目する。これは、同じくイノベーションを重視するドイツにとって、協力発展のチャンスだ。また、「一帯一路」(the Belt and Road)建設は国際社会にとって共通の財産だ。

 アラビア語の専門家ヤヒヤ氏は、経済、貿易、インフラ整備分野における中国とアラブ諸国の協力に大きな期待を抱いている。

 英語の専門家ショーン氏は、報告が「中国は平和を必要とし、平和を希望しており、世界の平和に一層の貢献を果たすことを望んでいる」としたことを指摘する。

 世界は百年間なかった大きな変化を経験している。中国共産党は、民族の復興と人類の進歩という深い命題を時間的にも空間的にも壮大な次元において考えている。

 世界は再び歴史の岐路に立っている。中国は揺るぎなく歴史の正しい側に立ち、人類の進歩の側に立っている。「人類運命共同体の構築を後押しする」「新型の国際関係の構築を後押しする」「開放型世界経済の構築を後押しする」「真の多国間主義を堅持する」「中国はグローバル発展イニシアティブ、グローバル安全保障イニシアティブを打ち出し、国際社会と共にその実行に努めることを望んでいる」……。第20回党大会報告は、中国の知恵、中国の案、中国の責任感を伝えている。

 「世界は家族であり、栄辱を共にする」。フランス語の専門家ペギー・ラファエル氏は、中国共産党は世界の大政党として世界へも思いを寄せる見識と洞察力を示していると語る。

 同報告は「中国式現代化によって中華民族の偉大な復興を推進する。中国共産党は中国人民を団結させ、率いて、新時代の中国の特色ある社会主義のさらに美しく輝かしいページを刻むだろう」と指摘した。

 アラビア語の専門家ヤヒヤ氏は、20年数前に来中した当初、北京には地下鉄が2路線しかなかったことを覚えている。今や北京は地下鉄が四方八方に通じ、世界唯一の「夏冬五輪開催都市」となった。数10年間の発展と飛躍を見てきたヤヒヤ氏は、中華民族の偉大な復興を確信している。「第20回党大会後、中国は現代化事業の新たな発展を迎えるだろう。私は中国の人々と共に、この偉大な歴史的プロセスを目撃したい」とヤヒヤ氏は語った。

 「人民網日本語版」2022年10月19日


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