「決議」の意義とその影響について

| | 発表時間:2021-12-29

 2021年11月12日午前、中国共産党中央委員会は記者会見を開き、党の19期6中全会の精神について解説した。その中で、中央党史・文献研究院曲青山院長は記者の質問に答え、「決議」の内容について説明を行った。

 Q(日本テレビ記者):

 中国共産党第19期6中全会で「党の百年奮闘の重要な成果と歴史的経験に関する中共中央の決議」が審議・採択されましたが、この「決議」の意義とは何なのでしょうか。そしてどのような影響をもたらすのでしょうか。

记者问

 A(曲青山院長):

 記者の皆さん、おはようございます。この質問は私がお答えします。中国共産党第19期6中全会で審議し採択された「決議」は、中国共産党創立100周年という重要な歴史的節目に、また、われわれの党が人民を団結させ率いて一つ目の百年の奮闘目標を成功裏に実現し、小康社会の建設を全面的に完成し、社会主義現代化強国の全面的完成という二つ目の百年奮闘目標に向けて邁進している重大な歴史的分岐点においてうち出されたものであります。「決議」は全党の英知を結集して、われわれの党の百年奮闘の重要な成果と歴史的経験を全面的かつ系統的に総括し、とくに第18回党大会以降の党・国家事業において収めた歴史的成果やその中で生じた歴史的変革について重点的に説明しました。これは、われわれの党の優れた政治的知恵と強い責任感を非常にはっきりと示し、われわれの党の歴史に対する強い覚悟と自信を十分に表しています。

 われわれの党は歴史的経験を総括することを非常に重視しており、また歴史的経験を総括する能力も優れているマルクス主義政権党です。重要な歴史的時期と重大な歴史的分岐点が訪れる度に、われわれの党は歴史を振り返り、経験を総括して、歴史から前に進み続ける知恵と力を汲み取ってきました。先ほど王暁暉さんから決議に関する説明があり、その中で次のことに触れました。それは、われわれの党の百年の歴史において、1945年に「若干の歴史問題に関する決議」、1981年に「建国以来の党の若干の歴史問題に関する決議」を採択しましたが、この二つの「決議」はいずれもわれわれの党の歴史において、党の事業を推進しリードしていく上で重要な役割を果たしたということです。今回の全会で採択された「決議」は、われわれの党の歴史における三つ目の歴史決議であると言えます。この「決議」はわれわれの党がこれまでに採択した二つの歴史決議と同様に、全党の思想の統一・意志の統一・行動の統一を促し、全国各民族の人民を団結させ率いて歴史を鑑とし、未来を切り開き、刻苦奮闘し、勇往邁進し、新時代において中国の特色ある社会主義を堅持し発展させ、中華民族の偉大な復興を実現する上で必ずや重要かつ深遠な意義をもつだろうと私は思います。

 今回の「決議」に関して全般的な評価や位置づけを行うとすれば、次の三つの点にまとめることができると私は考えます。第一に、「決議」はマルクス主義の綱領的な文献であること。第二に、「決議」は新時代において中国共産党員が初心と使命を銘記し、中国の特色ある社会主義を堅持し発展させるための政治宣言であること。第三に、「決議」は歴史を鑑とし、未来を切り開き、中華民族の偉大な復興を実現するための行動指針であるということです。

 さらに具体的に言えば、「決議」は次のような重要な意義を持ち、社会に深く広い影響をもたらすだろうと考えます。私はこの三点についてさらに詳しくお話したいと思います。

 (一)「決議」はわれわれの党が百年にわたり人民を団結させ率いて勝利を重ねてきた偉大な道のりを深く総括し、共産主義政権の獲得、新中国の樹立、中国の特色ある社会主義の確立の並々ならぬ苦労を深く認識するよう全党を教育し導き、われわれがこれからも前進し続ける勇気と原動力をくれました。新たな征途において、われわれは貴重な発展のチャンスを迎えながら、一方でさまざまな複雑で厳しいリスクや試練に直面しています。そのため、われわれは党の収めた重要な成果と歴史的経験を頼りに闘志を奮い立たせ、方向性を明確にし、力を結集し、自信を固め、勇往邁進の姿勢で引き続き中国の特色ある社会主義を堅持し発展させ、全力を尽くして社会主義現代化国家の全面的建設の新たな勝利を勝ち取る必要があります。

 (二)「決議」はわれわれの党がこの百年間、小さきものから大いなるものへ、弱者から強者への成長の道のりを深く総括し、党の政治建設強化の重要性を深く認識し、全党の団結・統一に対する覚悟と不動心を固めるよう全党を教育し導きました。新たな征途において、われわれが二つ目の百年の奮闘目標を達成するには、党中央の権威擁護と集中的・統一的指導という歴史的経験、とりわけ「四つの意識」を強め、「四つの自信」を固め、「二つの擁護」を徹底するなど、第18回党大会以降の新しい経験を堅持し発揚させ、習近平同志を核心とする党中央の力強い指導の下、われわれの党が「一枚岩」の結束を固め、一致団結して前へ進む必要があります。

 (三)「決議」はわれわれの党の百年にわたる党自体建設の強化と自己革命の推進という偉大な実践を深く総括し、われわれの党の全面的な厳しい党内統治の重要性と必要性を深く認識し、中国共産党が終始中国の特色ある社会主義事業の強固な指導的核心であり続けるべく、全党を教育し導きました。新たな征途において、「試験」はこれからも続いていくのであり、全党は任重くして道遠しであります。われわれは党自体の建設強化、先進性と純潔性の維持、指導レベルと執政レベルの向上に関する歴史的経験を掘り下げて汲み取り、全党のさまざまなリスクや課題への対応能力を高め、党の生命力と活力を末永く保ち、全国各民族人民を団結させ率いて中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現に向けて奮闘し続けていく必要があります。

 この質問についての私の回答は以上です。ありがとうございました。


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