国家統計局農村司長王貴栄氏 夏穀物の生産状況に関する解説

出所:理論中国網 | 著者:国家統計局 | 発表時間:2024-08-14

2024年全国夏穀物の豊作

 今年に入ってから、習近平氏を核心とする党中央の強力な指導の下、各地域および各部門は党中央と国務院の決定と政策を真剣に実行し、穀物生産に力を入れて取り組み、全国の夏穀物は豊作となった。2024年の夏穀物の作付面積は安定傾向を維持し、単位面積当たりの収穫量も増加し、夏穀物の生産量は前年同期比362.7万トン増の1億4,977万9,000トンに達し、増加率は同2.5%であった。

 一、夏穀物の作付面積は安定

 2024年の全国夏穀物の作付面積は26,613.1千ヘクタールで、前年より4.5千ヘクタール増加し、全体として安定傾向を維持している。その中で小麦の作付面積は23,090.7千ヘクタールで、31.7千ヘクタール増加し、0.1%の成長となっている。地域別に見ると、25の夏穀物生産省(区、市)のうち、19の地域で作付面積が増加しており、四川省、浙江省、山東省、安徽省ではそれぞれ18.4千ヘクタール、15.8千ヘクタール、14.3千ヘクタール、13.5千ヘクタールを増加した。一部の西部地域では、夏収穫の雑穀や春小麦の作付面積を減少させ、秋収穫の穀物作物であるトウモロコシに転作し、夏穀物の作付面積が減少した。

 夏穀物の作付面積が安定している主な理由は以下の通りである。一、責任の明確化。各地域は党と政府の食糧安全保障の責任を厳格に実行し、耕地の保護と利用管理を強化し、「非農業」を抑制し、「非食糧」を防止し、冬期遊休田の開発と利用、作付け構造の調整などを通じて、作付面積の潜在能力を十分に引き出す。二、政策支援の強化。今年も国家は「強農・恵農(農業基盤を強化し、農村に実益をもたらす)」政策を一連続して打ち出し、小麦の最低購入価格を引き上げ、耕地保全補助金の実施を継続し、穀物生産県への支援を強化し、フルコスト保険と収穫保険の適用範囲を拡大し、農民を全面的に動員して穀物を栽培し、穀物に対する地元の熱意を高める。三、播種期の適切な土壌状況。2023年の秋冬の播種期には、冬小麦の主要生産地の土壌水分条件は概ね適し、殆どの産地で適時播種が行われ、冬小麦の作付面積は安定して増加した。

 二、夏穀物の単位面積当たりの収穫量が増加

 2024年の全国夏穀物の単位面積当たりの収穫量は前年同期比135.4kg/ha増の5,628.0kg/haに達し、増加率は同2.5%であった。その中で、小麦の単位面積当たりの収穫量は前年同期比150.4kg/ha増の5,985.8kg/haに達し、増加率は同2.6%であった。地域別に見ると、ほとんどの省(区、市)で夏穀物の単位面積当たりの収穫量が増加しており、河南省、陝西省では前年「集中豪雨」の影響で単位面積当たりの収穫量が減少したため、今年は回復的な増加を実現し、それぞれ426.8kg/ha、125.1kg/haを増加した。新疆ウイグル自治区、山東省、江蘇省などの夏穀物の主要生産地域ではそれぞれ109.1kg/ha、81.6kg/ha、67.3kg/haを増加した。

 夏穀物の単位面積当たりの収穫量が増加した主な理由は以下の通りである。一、気象条件の総合的な良好。華北平原、黄淮平原などの主要生産地域では、小麦の根付けと節間伸長、穂孕みと出穂、乳熟などの重要な成長期において、日照、温度、水分のバランスが良好で、災害の発生が少なく、気象条件は小麦の成長と収量の形成に有利であった。南方の一部地域では春節前後に雨、雪、凍結の天候の影響を受け、麦苗の葉が凍害を受け、単位面積当たりの収穫量は若干減少した。二、生産条件の継続的な改善。各地域では高規格農地の建設を推進し、農業社会化サービスを積極的に発展させ、新たな農業経営主体を積極的に育成し、地域の状況に応じて新たな農業生産力を発展させ、農業災害の予防と軽減の能力を着実に向上させ、穀物生産の基盤をさらに堅固なものにした。三、単位面積当たりの収穫量向上プロジェクトの成果。各地域では小麦の単位面積当たりの収穫量向上の各種要素を細かく実施し、小麦の高収量安定収量、耐倒伏性・耐病性の強い品種を積極的に推進し、深耕・整地、適当な深度と精密な播種、播種後の鎮圧などの措置を取り、病害虫防除を強化し、「一散布、三予防」の全面カバーを引き続き実施し、様々な措置を講じて単位面積当たりの収穫量を向上させた。

 三、夏穀物の生産量が増加

 2024年の全国夏穀物の生産量は前年同期比362万7,000トン増の1億4,977万9,000トンに達し、増加率は同2.5%であった。その中で小麦の生産量は前年同期比365.8万トン増の1億3,821万6,000トンに達し、増加率は同2.7%であった。地域別に見ると、25の夏穀物生産地域のうち21の地域で生産量が増加し、特に河南省では昨年の災害による減産263万トンから今年は回復的な増産235万6,000トンを実現し、全国増加量の65.0%を占めている。山東省、江蘇省、安徽省、河北省などの夏穀物の主要生産地域ではそれぞれ42万4,000トン、23万3,000トン、18万5,000トン、14万4,000トンを増加した。

 2024年の中国の夏穀物の豊作は、年間を通じて食糧生産を安定させるための強固な基礎を築き、経済の好転を定着・強化させ、引き続き質の高い発展を促進するための確かな支えとなった。


版权所有中央党史和文献研究院

建议以IE8.0以上版本浏览器浏览本页面京ICP备11039383号-6京 公网安备11010202000010