『党と国家の監督体制の堅持と完備に関する習近平氏の論述ダイジェスト版』

出版社: 中央文献出版社

出版年日: 2022年1月

出版にあたって

 中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議は、党の百年奮闘の重要な成果と 歴史的経験を深く総括し、「自己革命の堅持」を党の百年の奮闘の重要な経験として概説した。習近平氏は、勇気をもって自己革命をすることが、中国共産党が他の政党と一線を画す顕著な特徴であり、中国共産党はいかなる特別な利益も持っておらず、これが中国共産党の自己革命に挑戦する勇気と底力の源泉であり、全党は自己革命の精神を永遠に保持し、全面的な厳しい党内統治が常に進行中である政治的自覚を高め、新時代の中国の特色ある社会主義を堅持し発展させる歴史的過程において、党が常に強力な指導核心となるようにしなければならないと強調した。

 党が不敗の地に永遠に立つために、自己革命を絶えず推進しなければならない。中国共産党の全面的な指導と長期執政における最大の課題となっているのが、権力に対する監督である。中国共産党第18回全国代表大会以来、習近平氏を核心とする党中央は、かつてない勇気と揺るぎなさをもって、全面的かつ厳格な党内統治を行ってきた。党は党と国家の監督システムを指導・完備し、国家監察委員会と地方各レベルの監察委員会の設立を推進し、巡視・巡察の上下連動構造を構築し、党内監督が主導し、各類の監督が貫徹・協調する制度を構築し、権力の運用に対する制約と監督を強化し、実効性ある権力監督制度を構築し、党が自己浄化、自己改善、自己革新、自己向上の制度規範体系を構築し、自身の問題を解決し、興亡のサイクルから抜け出せるための成功の道を長期間にわたり探索している。習近平総書記が党と国家の監督体制の堅持と完備をめぐり発表した一連の重要な論述は、高遠な構想と豊かな内容、深い思想を持つものであり、人民が権力を監督し、権力のオープンな運用を目指し、権力を制度のオリに閉じ込め、人民から与えられた権力が常に人民の幸福のために用いられるようにし、全面的な厳しい党内統治の深化を推進し、国家ガバナンス体系とガバナンス能力の現代化を推進するうえで、非常に重要な意義を持つ。広範な幹部と大衆が全面的で体系的に習近平氏の重要な論述を学習し、理解し、掌握するために、われわれは『党と国家の監督体制の堅持と完備に関する習近平氏の論述ダイジェスト版』を編集した。

 同書は、2012年11月15日から2021年11月11日までの習近平氏の報告、談話、説明、指示など重要文献130編余りから抜粋した計371段落の論述を10つのテーマに分けて収録している。初めて公開されるものも一部含まれている。

中共中央紀律検査委員会

中華人民共和国国家監察委員会

中共中央党史・文献研究院

二〇二一年十二月

目次

一、党が不敗の地に永遠に立つために、自己革命を絶えず推進しなければならない

二、新時代における政治監督の基本的任務は「二つの擁護」である

三、党の統一的指揮を受け、全面的にカバーする、権威的で効率的な監督体系を構築する

四、党内監督は第一の監督である

五、巡視は党内監督の戦略的制度配置である

六、「一把手」に対する監督と同じ等級別に対する監督という難問の解決に力を入れる

七、規律検査委員会と国家監察委員会は党と国家の監督制度において良い役割を果たすべきである

八、各種監督の調整と一貫性を促進し、常態的かつ効果的な監督相乗効果を形成する

九、制度のオリをうまく作り、権力の運用に対する規制と監督を強化する

十、厳しさを基調とすることを長期にわたって堅持し、党員と幹部が監督と制約の環境で働き、生活することを習慣づける