『全面的な厳しい党内統治に関する習近平氏の論述ダイジェスト版(2021年版)』

出版社: 中央文献出版社

出版年日: 2021年6月

出版にあたって

 全面的な厳しい党内統治は、新時代における党の国政運営の鮮明な特徴である。中国共産党第18回全国代表大会以来、習近平氏を核心とする党中央は、全面的な厳しい党内統治を「四つの全面」戦略的な配置に組み入れ、党の直面する重大なリスク・試練と党内に存在する際立った問題に果敢に向き合い、強靭な意志と品性で気風の是正と綱紀の粛正、汚職の撲滅と悪行の懲罰に取り組み、党と国家の内部に巣くう深刻なリスク要因を取り除いた。これにより、党内の政治生活の空気が一変し、党内の政治生態が目に見えて好転し、党の創造力・結集力・戦闘力が著しく強まり、党の団結・統一がより強固になり、党と大衆の関係が明らかに改善され、党は、革命性を鍛え上げる中でいっそう強くなり、新たな強力な生気に満ち溢れた。このことは、党と国家の事業の発展に確固たる政治的保証をもたらした。習近平氏が全面的な厳しい党内統治に関連して述べた一連の重要な論述は、志向が高く、内容が豊富で、思想が深いものであり、初心を忘れず、使命を胸に刻み、「四つの意識」を強化し、「四つの自信」を固め、「二つの擁護」を実現し、全面的な厳しい党内統治を揺るがず推し進め、新時代の党の自己革命で社会革命をリードし、現代社会主義国家を全面的に建設し、中華民族の偉大な復興という中国の夢意を実現するうえで、非常に重要な意義を持つ。広範な幹部と大衆が全面的で体系的に習近平氏の重要な論述を学習し、理解し、掌握するために、中央の党建設工作グループの指導の下、中共中央党史・文献研究院と中央党建設工作グループ秘書グループが協力して、2016年12月に出版された『全面的な厳しい党内統治に関する習近平氏の論述ダイジェスト版』に基づき、『全面的な厳しい党内統治に関する習近平氏の論述ダイジェスト版(2021年版)』を編集した。

 同書は、2012年11月15日から2021年4月27日までの習近平氏の報告、談話、文章、指示など重要文献220編余りから抜粋した計788段落の論述を12つのテーマに分けて収録している。初めて公開されるものも一部含まれている。

中共中央党史・文献研究院

二〇二一年六月

目次

一、全面的な厳しい党内統治を揺るがず推し進め、党をより強固で強力にする

二、党の全面的指導を揺るぎなく堅持・強化する

三、党の政治建設を第一に考え、「二つの擁護」を実現する

四、理念と信念を堅固に持ち、精神的カルシウムを補充する

五、マルクス主義およびその中国化の革新的理論で全党を武装することを堅持する

六、党の組織体系の建設を重点的に把握し、党の組織基盤を固める

七、党の幹部・人材管理を堅持し、執政中堅チームと人材チームの構築をしっかりと握る

八、風紀を持続的に正し、「四風」を断固として是正する

九、ゼロ容認の態度で腐敗を懲罰し、「不敢腐、不能腐、不想腐(結果を恐れて腐敗に手を染めず、腐敗したくてもできず、腐敗しようと思わない)」を一体的に推進する

十、党と国家の監督制度を改善し、権力使用に対する制約、監督を強化する

十一、制度による党統治、規定による党統治を堅持し、制度のオリを全面的に締める

十二、全面的な厳しい党内統治の主体的責任を全面的に実行する