『国家エネルギー安全保障に関する習近平氏の論述ダイジェスト版』

出版社: 中央文献出版社

出版年日: 2024年6月

出版にあたって

 エネルギー安全保障は、経済・社会の発展に関わる全体的な戦略課題である。中国共産党第18回全国代表大会以来、習近平氏を核心とする党中央は、国家の発展と安全保障という戦略的観点から、エネルギーの大きな流れに順応した発展の道を見出し、新たなエネルギー安全保障戦略を打ち出してきた。党中央は、エネルギー消費革命、エネルギー供給革命、エネルギー技術革命、エネルギー体制革命を全面的に推進するとともに、国際協力を多角的に展開し、中国の新たなエネルギーシステムの構築を加速させている。その結果、エネルギー安全保障の基盤は着実に強化され、経済・社会の発展に力強い支えを提供しつつ、世界のエネルギー安全保障とエネルギー発展の転換に対しても、「中国の知恵」と「中国の力」により貢献してきた。国家エネルギー安全保障をめぐる習近平氏の一連の重要な論述は、豊富な含意と深い思想があり、新時代・新征途において、新エネルギーの発展と国家のエネルギー安全保障を統一的に計画し、エネルギー革命を一層推進し、エネルギー強国の建設を加速させ、中国式現代化の建設に安全で確かなエネルギーの保障を提供する上で、非常に重要な意義を持つ。広範な幹部と大衆が習近平氏の重要な論述を学習し、理解し、掌握するために、われわれは『国家エネルギー安全保障に関する習近平氏の論述ダイジェスト版』を編集した。

 本書は、習近平氏の2012年11月から2024年5月までの報告、演説、講演、談話、祝賀メッセージ、書簡への書簡への返信、指示、批示など130編余りの重要な文献から計217段落の論述を抜粋し、8つのテーマに分けて収録している。初めて公開されるものも一部含まれている。

中共中央党史・文献研究院

二〇二四年五月

目次

一、エネルギー強国の建設を加速させ、中国式現代化の建設に安全かつ信頼性の高いエネルギー保障を提供する

二、中国のエネルギー資源の特性に踏まえ、炭素排出量ピークアウトとカーボンニュートラルを積極的かつ着実に推進する

三、人民の利便性と安心を重視し、民生用エネルギーの安全かつ安定的な供給を確保する

四、エネルギー消費革命を推進し、省エネルギー型社会の形成を加速する

五、エネルギー供給革命を推進し、新型エネルギー体系の構築を加速する

六、エネルギー技術革命を推進し、現代的エネルギー経済の発展を図る

七、エネルギー体制革命を推進し、エネルギー発展のための制度的基盤を切り開く

八、国際協力を多角的に強化し、開かれた環境のもとでエネルギー安全保障を実現する