主要文章の概要
中共中央党史・文献研究院が編集した、習近平総書記著『一切の活動に対する党の指導の堅持について』には、総書記による2012年11月から2019年7月までの「一切の活動に対する党の指導の堅持」に関する重要原稿70篇が収録されている。以下はこの特別テーマ文集にある主要な文章の概要である。
●「党が終始中国の特色ある社会主義事業の強固な指導的核心であり続けるために」は2012年11月17日、総書記が中国共産党第18期中央政治局第1回集団学習会を主宰した際に行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
わが党は人民を団結し率いて小康社会を全面的に築き上げ、社会主義現代化を推進し、中華民族の偉大な復興を実現するという重責を負っている。党が強大な力を持ち、人民と血肉のつながりを保てば、国家に繁栄と安定を、人民に幸福と安寧をもたらすことができる。そのため、全党は緊張感と責任感をいっそう強く持ち、党の指導レベルと執政レベルを絶えず向上させて、世界情勢の抜本的に変化する歴史的過程においてわが党が終始一貫して時代の先頭に立ち、国内外のさまざまなリスクや試練に対応する歴史的過程において常に全国人民の大黒柱となり、中国の特色ある社会主義を堅持し発展させていく歴史的過程において終始強固な指導的核心であり続けなければならない。
「全局を統括し各方面の協調をはかる党の指導的核心としての役割を発揮する」は2012年11月から2018年4月にかけて、総書記が行った多くの講話から関連内容を抜粋したものである。その中で、総書記は次のように指摘している。
中国共産党は中国の特色ある社会主義の指導的核心であり、全局を統括し各方面を協調させる地位にある。党・政府・軍隊・民衆・教育機関に対しても、全土のすべての地域に対しても、党は一切の活動を指導する最高の政治的指導力である。わが国社会主義政治制度の優位性が際立つ特徴の一つは、党が指導的核心として全局を統括し各方面の協調をはかる役割を果たすことである。「多くの星が月の周りに集まる」ようなイメージであり、この「月」がまさに中国共産党なのである。国家統治体系という重大局面において、中国将棋でいえば、党中央は本陣に構える「帥(総指揮官)」であり、「車」「馬」「砲」などすべてのコマがそれぞれの役目を存分に果たすことができたならば、勝敗は明らかである。党の指導を、改革・発展・安定や内政・外交・国防、そして党・国家・軍隊の統治などすべての分野とすべての方面で貫き、反映させ、党が終始全局を統括し、確実に各方面の協調を保たなければならない。
「経済活動に対する党の指導を強化する」は2012年12月15日、総書記が中央経済活動会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
発展は党が執政・興国を進める上での最重要任務であるため、われわれは執政党として経済活動に対する党の指導を確実に強化しなければならない。そのためには、国内外の経済情勢の新たな変化に即応し、活動の主題や主軸を強調する一方で、単純に外資の誘致や投資の拡大、プロジェクトの企画立案、生産の強化に取り組むといったやり方を改め、経済活動を指導する上での立脚点を、発展の質・効率の向上と新たな経済発展パターンの早期確立へと転換する必要がある。また、指導幹部の能力開発を強化し、経済活動を指導する上での科学化水準を引き上げるとともに、仕事のやり方を改め、着実に全力で実行し、党と政府への信頼を高める必要がある。
「政治規律を厳正にし、自覚を持って党の団結・統一を守る」は2013年1月22日、総書記が中国共産党第18期中央規律委員会第2回全体会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党の規律を厳正にする上で、いちばん大切なのは政治規律を厳正にすることである。政治規律が最も重要かつ最も根本的で、最もカギとなる規律であり、党の政治規律の順守は党のすべての規律を順守する上での重要な基礎である。党の政治規律を順守する上で最も核心となるのは、党の指導を堅持し、党中央と高度の一致を保ち、積極的に中央の権威を守るということである。
「宣伝・思想教育活動をよりよく進めていく」は2013年8月19日、総書記が全国宣伝・思想教育活動会議で行った講話の要旨である。講話の中で、総書記は党と国家の全局的な高みに立って、宣伝・思想教育活動の長期的な発展にかかわる一連の重大な理論的問題と現実的問題を深く説明した上で、次のように指摘している。
イデオロギー関連活動は党にとって極めて重要な仕事の一つであるため、イデオロギー分野におけるマルクス主義の指導的地位を強化し、全党と全国人民が団結し奮闘するための共通の思想的基盤をうち固めなければならない。また、党性の原則を旗幟鮮明に堅持しなければならない。党性と人民中心論は常に一致した統一的なものであるからである。党性を堅持することの核心は、正しい政治的方向性を堅持し、正しい政治的立場にしっかりと立ち、断固として党中央と高度の一致を保ち、党中央の権威を守るということにほかならない。宣伝・思想教育部門は自らのしかるべき職責をしっかりと担い、全力を尽くして責任を履行し、各級の党委員会は政治的責任と指導上の責任をしっかりと果たさなければならない。
「改革を全面的に深化させるには党の指導を強化し改善しなければならない」は2013年11月12日、総書記が中国共産党第18期3中全会第2回全体会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
われわれはしっかりと改革の舵を取り、大胆に模索・実践し、統一的な計画と協調を重視し、改革の共通認識を共有し、指導の責任を徹底して実行しなければならない。また、総書記は次のように強調した。改革推進の目的は、わが国社会主義制度の自己改善・発展を不断に推進して社会主義に新たな生気と活力をもたらすことにあるが、そのうち、最も核心となるものは党の指導の堅持と改善、中国の特色ある社会主義制度の堅持と整備である。
「党の組織規律を厳正にする」は2014年1月14日、総書記が中国共産党第18期中央規律委員会第3回全体会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党の指導は党の科学的理論と正しい路線・方針・政策に表れ、党の執政能力と執政レベルに表れるとともに、党の厳密な組織体系と強い組織力にも表れる。それゆえ、党性を確実に強化し、組織制度を確実に順守し、組織管理を確実に強化し、組織規律を確実に実行しなければならない。
「中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴は中国共産党の指導である」は2014年2月から2018年3月にかけて、総書記が行った多くの講話から関連内容を抜粋したものである。その中で、総書記は次のように指摘している。
中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴は中国共産党の指導であり、中国の特色ある社会主義制度最大の優位性は中国共産党の指導である。もし中国共産党の指導がなかったら、わが国、わが民族は今日のような成果をあげることはなく、今日のような国際的地位を得ることもなかったであろう。党の指導の堅持と改善は党と国家の根幹をなすものであり、命脈にほかならず、全国各民族人民の利益や幸福にかかわるものである。中国共産党は国家最高の政治指導の力であり、中華民族の偉大な復興の実現を根本的に保証するものである。党の指導の堅持というこの重要な原則に対して、われわれには冷静な判断力、鋭い観察力、確固たる立場がとりわけ必要なのであり、いかなる曖昧さや動揺があってはならない。
「人民代表大会制度は党の指導の堅持と人民の主体性と法に基づく国家統治を有機的に結びつけるための根本的な制度設計である」は2014年9月5日、総書記が全国人民代表大会成立60周年祝賀大会で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
人民代表大会を堅持し改善していくためには、いささかも揺るぐことなく中国共産党の指導を堅持しなければならない。さらに、党の指導を絶えず強化・改善して、党の主張が法的手続きを経て国家の意志となり、党組織の推薦した者が法的手続きを経て国家政権機関の指導者となるようにし、国家政権機関を通じて国家と社会に対する指導を実施し、民主集中制の原則に従い党と国家の権威を守り、うまく全党と全国の団結・統一を守っていかなければならない。
「民族関連活動にしっかりと取り組む上で重要なのは党であり、人である」は2014年9月28日、総書記が中央民族関連活動会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
中国共産党の指導は民族関連活動の成功を根本的に保証するものであり、各民族の大団結を根本的に保証するものである。強固で力強い政治的指導がなければ、多民族の国家で団結・統一の実現などもってのほかである。われわれは中国共産党の指導をしっかりと堅持してさえいれば、いかなる者、いかなる政治勢力もわれわれの民族関係を割くことはできず、われわれの民族間の団結・統一は政治面において十分に保障される。
「文学・芸術活動に対する党の指導を強化し改善する」は2014年10月15日、総書記が文学・芸術活動座談会で行った談話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党の指導は社会主義文学・芸術の発展を根本的に保証するものである。党の根本目的は誠心誠意人民に奉仕することであるが、文学・芸術の根本目的も人民のために創作することにある。この立脚点を理解することで、党と文学・芸術との関係を正しく扱うことができる。文学・芸術活動に対する党の指導を強化し改善していくためには、次の二点の要請、①広範な文学者・芸術家たちにしっかり頼ること、②文学・芸術の法則を尊重し、それに従うことをしっかりと押さえなければならない。
「党の指導を法に基づく国家統治の全過程と各方面で徹底する」は2014年10月23日、総書記が中国共産党18期4中全会第2回全体会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党の指導は社会主義的法治を最も根本的に保証するものである。中国の特色ある社会主義的法治の道を堅持する上で、最も根本的なのは中国共産党の指導を堅持することである。法に基づく国家統治の全面的推進は党の指導を強化・改善し、執政党としての地位をうち固め、党の執政面での使命を果たすことにつながり、党の指導を弱めることは決してない。それゆえ、われわれは党の指導を法に基づく国家統治の全過程と各方面で徹底し、党による立法の指導、法執行の保証、司法への擁護、順法面での率先垂範に示していかなければならない。
「軍隊に対する党の絶対的な指導を堅持することは軍隊増強の真髄である」は2014年10月31日、総書記が全軍政治活動会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
軍隊に対する党の絶対的な指導は軍隊増強の真髄であり、軍隊の精神をしっかりと鍛え上げることはわが軍の政治活動の核心的任務である。この方針はいかなる時も揺るがしてはならない。党に対する絶対的な忠誠は「絶対」の二文字が最も重要であり、まさに唯一の、徹底した、無条件の、不純な考えや虚偽な要素が微塵もない忠誠である。軍隊に対する党の絶対的指導は一つのまとまった制度によって保証されているが、錨のような役目を果たすのは党委員会の統一した集団指導下の指導者分担責任制である。また、党委員会体制、党委員会書記・行政責任者共同指導体制、政治委員体制が一種の制度設計であり、一種の政治制度でもあることを、われわれは認識しなければならない。
「統一戦線関連活動に対する党の指導強化について」は2015年5月18日、総書記が中央統一戦線関連活動会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
統一戦線関連活動では各級の党委員会が各自の役目をしっかりと果たし、各自の職責をしっかりと履行しなければならない。党委員会が統一的に指導し、統一戦線統括部門が調整役を務め、関連部門がそれぞれの責任を負う全面的な統一戦線関連活動の枠組みを堅持して、一丸となる力を形成しなければならない。党外活動であればこそ、党のことを常に念頭に置き、政治面から問題を観察・処理する能力を高め、党の政治規律と政治規則を厳しく守る必要があるのである。
「人民団体・組織は中国共産党の指導を自覚的に堅持しなければならない」は2015年7月6日、総書記が党所属人民団体・組織関連活動中央会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
政治性は人民団体・組織の魂であり、第一義的なものである。党所属人民団体・組織の政治性を維持し強化する上で、カギとなるのは人民団体・組織が中国共産党の指導を自覚的に堅持しなければならないことである。労働組合や共産主義青年団、婦人連合会などの人民団体・組織は、大衆を導いて党の言うことに従い、党とともに進むという政治的任務をしっかりと担い、党の執政の階級基盤と大衆基盤をうち固めるために尽力しなければならない。
「党学校は党の指導する学校であるという原則を党学校運営全体で終始貫いていく」は2015年12月11日、総書記が全国党学校運営会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党学校がその名のとおりに党の指導する学校であることは党学校運営の根本的な原則であり、運営にしっかりと取り組む上での根本的な拠り所である。すべての教育活動や科学研究活動、学校運営活動において党性の原則を堅持し、党の政治路線に従い、常に党の旗印を高く掲げ、党の意志を貫き、党の使命をしっかりと果たすとともに、党の政治規律と政治規則を厳しく守り、党員として党を愛し、党の理念をさらにうち固め、常に党を念頭に置き、党のために尽くし、思想・政治・行動の面において党中央と高度の一致を保たなければならない。
「中央政治局の同志たちは一致意識を強くもたなければならない」は2015年12月28、29日、総書記が中国共産党第18期中央政治局の「「三厳三実(厳しく身を修め、厳しく権力を用い、厳しく自らを律すること[三厳]と、計画は現実的に立て、事業は着実に進め、人として誠実であること[三実])」特別教育をテーマとする民主生活会で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
各級の指導幹部は一致意識をもち、自ら進んで党中央と一致した立場をとり、党の理論と路線・方針・政策を徹底して理解しなければならない。中央政治局の同志たちは一致意識を強くもち、さらに常に自ら進んでこの意識を強めなければならない。こうしてはじめて真に党中央と一致した立場をとすることができるのである。これこそ最も差し迫った重要な政治である。党中央の権威を守ることは、方向を決定づける原則的な問題であり、党性や大局観の現れであり、党、民族、国家の前途・命運にかかっている。そのため、中央政治局は先頭に立たなければならない。
「全面的かつ厳格な党内統治の核心は党の指導を強化することにある」は2016年1月12日、総書記が中国共産党第18期中央規律委員会第6回全体会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党が党自身をしっかりと管理し、党内を厳しく治めることは、党建設における一貫した要請であり、党建設の根本的な方針である。全面的かつ厳格な党内統治の核心は党の指導の強化であるが、その基礎となるのは全面性、カギは厳格さ、根本的な方法は党内統治である。各級の党組織は全面的かつ厳格な党内統治の主体的責任をしっかりと担い、党の指導を徹底していかなければならない。
「報道・世論関連活動に対する党の指導を堅持する」は2016年2月19日、総書記が党の報道・世論関連活動座談会で行った談話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党性の原則は党の報道・世論関連活動の根本的な原則である。党性の原則を堅持する上で最も根本となるものは、報道・世論関連活動に対する党の指導を堅持することである。党によるメディア管理は、党が直接所管しているメディアを管理するだけでは十分とは言えず、各段階、各種類のメディアをすべて党の指導下に置くべきである。インターネットをしっかり管理し活用することは、新たな情勢下で報道・世論の陣地取りをする上でのキーとなる。さもなければ、長期執政の実現は難しくなるであろう。
「党の宗教関連活動の基本方針を堅持し、新たな情勢下での宗教関連活動にしっかりと取り組む」は2016年4月22日、総書記が全国宗教関連活動会議で行った講話の要旨である。その中で、総書記は次のように指摘している。
宗教問題は常にわが党が国政運営を進める上でうまく取り扱わなければならない重大な課題である。党の宗教関連活動にしっかりと取り組み、党の宗教関連活動の基本方針を首尾よく堅持していく上でカギとなるのは指導の面において高い視野に立って深く考え、問題の本質をきちんと見極め、的確にとらえて、適切で力強く、効果的な指導法を身につけ、宗教関連活動の主導権をしっかりと握らなければならない。
「国有企業に対する党の指導を堅持することは重要な政治的原則である」は2016年10月10日、総書記が全国の国有企業における党建設関連活動会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
国有企業に対する党の指導を堅持することは重要な政治的原則であるため、われわれはそれを終始一貫して守らなければならない。国有企業に対する党の指導は、政治的指導と思想的指導と組織的指導が有機的に結びついたものである。中国の特色ある現代国有企業制度の「特徴」とは、党の指導をコーポレートガバナンスの各段階に浸透させ、党組織を企業統治構造に組み入れるとともに、党組織の企業統治構造における法的地位の確立を明確にして徹底し、組織面でしっかりと整備され、管理幹部が十分に配置され、職責が明確に定められ、監督が厳格化するという企業の理想像を描くことである。
「『四つの意識』を強化し、『四つの自信』を固め、『二つの擁護』を徹底する」は2016年10月から2019年3月にかけて、総書記が書いた多くの原稿から関連内容を抜粋したものである。その中で、総書記は次のように指摘している。
党中央の権威と集中的・統一的な指導を守ることはわが国の革命・建設・改革の中で積み重ねてきた重要な経験であり、成熟したマルクス主義執政党の重要な結党の原則である。党の指導を堅持するには、何よりもまず党中央の権威と集中的・統一的な指導を守らなければならない。これが党の指導の最高の原則である。党中央の集中的・統一的な指導を堅持し、党の指導的核心を確立し擁護することは、全党と全国各民族人民の共通の願いであり、全面的な厳しい党内統治を推進し、党の創造力・結集力・戦闘力を向上させる上での切なる要請であり、党と国家の事業発展の正しい方向性を維持するための根本的な保証である。党に忠誠を尽くすためには、『四つの意識』を強化し、『四つの自信』を固め、『二つの擁護』を徹底し、党の政治規律と政治規則を厳しく守り、政治的立場、政治的方向、政治的原則、政治的道筋において終始一貫して党中央と高度の一致を保っていかなければならない。
「大学運営に対する党の指導権をしっかりと握る」は2016年12月7日、総書記が全国大学思想・政治教育活動会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
わが国の高等教育をよりよく進めるには、党の指導を堅持し、大学運営活動に対する党の指導権をしっかりと握り、大学が党の指導を堅持する上での確固たる拠点となるようにしなければならない。党委員会は政治的指導と思想的指導にしっかりと取り組み、大学の正しい運営方向を保証して、大学が終始一貫して社会主義事業の建設者と継承者を育成するための確固たる拠点でなければならない。
「『四つの意識』をしっかりと確立し、党中央の権威を守る」は2016年12月26、27日、総書記が中国共産党第18期中央政治局民主生活会で行った講話の要旨である。その中で、総書記は次のように指摘している。
わが党のような巨大政党、わが国のような大国をよりよく統治するには、党の団結と集中・統一を確保し、党中央の権威を守ることは極めて重要である。中央政治局の同志たちは政治意識・大局意識・核心意識・一致意識をしっかりと確立し、あくまでも党の旗印を高く掲げ、党の進む方向に沿い、党の意志を第一義的なものとして、自らの政治的思考力を高めなければならない。「四つの意識」は中身のない空っぽのスローガンではなく、口先の態度表明にとどまることなく、確実に行動に移さなければならない。
「軍事委員会における主席責任制の堅持について」は2017年2月4日、総書記が中央軍事委員会民主生活会で行った談話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党の指導者が中央軍事委員会の主席を務めるのはわが党の制度である。その目的は軍隊に対する党の絶対的指導を確保することである。この制度の至上の重要性について、われわれは党、国家、軍隊の繁栄・発展と長期的安定の高みに立って認識しなければならない。主席責任制の役割とはわが軍の最高の指導権と指揮権の問題を解決することであり、つまり、軍事委員会主席がわが軍の重大な問題に対し最終決定権を持つ。主席責任制を徹底するためには、全軍は特に冷静さを保ち、自覚的な行動をとらなければならない。
「党中央の権威を守り、民主集中制を徹底する」は2017年2月13日、総書記が党の18期6中全会の精神の学習・貫徹をテーマとした省・部級主要指導幹部セミナーで行った談話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党中央は権威をもってこそ、全党をしっかりと結集させることができ、さらに全国の各民族人民を緊密に団結させて、向かうところ敵なしの、一丸となる強大な力を形成することができるのである。全党は党中央の至上の権威を認め、党中央と一致した立場を保たなければならない。地方や部門の権威はいずれも党中央の権威から生まれたものである。各級の地方組織がその下級組織に対して自らの権威を見せつけたり、自らと一致した立場を押し付けたりするのは、政治的に誤ったことであり、甚だしきは害をもたらすことである。党中央の権威と集中的・統一的な指導の擁護を強調することは、民主集中制が不要だという意味ではないが、この二者を対立させてはいけない。われわれの実行している民主集中制は集中もあれば民主もあり、規律もあれば自由もあり、意志の統一もあれば個人がいきいきとして心地よい制度であり、民主と集中が密接に結びついた制度である。
「党の指導とわが国の社会主義制度の優位性を社会統治の優位性に変えていく」は2017年9月19日、総書記が全国社会治安総合対策模範部門表彰会の代表者と会見した際に行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
揺るぐことなく中国の特色ある社会主義の社会統治の道を歩み、党の指導とわが国の社会主義制度の優越性を社会統治上の優越性に変える能力を高めていかなければならない。さらに、わが国の実情から出発し、統治の法則に従い、時代の特徴を把握し、社会統治を強化・革新するとともに、中国の特色ある社会主義の社会統治体系を不断に改善し、国家統治体系と統治能力の現代化を推進し、わが国の社会に見られるさまざまな問題をよりよく解決し、社会を活気溢れるものにし、調和と秩序を保たなければならない。
「揺るぐことなく全面的かつ厳格な党内統治を進め、絶えず党の執政能力と指導水準を高めていく」は2017年10月18日、総書記が中国共産党第19回全国代表大会で行った報告「小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、新時代の中国の特色ある社会主義の偉大な勝利をかち取る」の一部である。その中で、総書記は新時代における党建設の全般的要請を次のように明確にうち出した。
党の全面的指導を堅持・強化し、「党が党を管理し、全面的に厳しく統治する」方針を堅持し、党の長期的執政能力の建設と先進性・純潔性の建設を主軸とし、党の政治建設を先導とし、理想・信念・根本目的の強化を土台とし、全党の積極性・主体性・創造性の喚起を重点とし、党の政治建設・思想建設・組織建設・気風建設・規律建設を全面的に推し進め、その過程で制度建設を軸に、反腐敗闘争を踏み込んで推進し、党建設の質的向上を不断にはかり、党を終始時代の先頭を歩み、人民の心からの支持を受け、果敢に自己革命を行い、さまざまな荒波や試練に耐え抜く、溌剌としたマルクス主義の政権党へと築いていく。
「『三農(農村・農業・農民)』関連活動に対する党の指導を強化・改善する」は2017年12月28日、総書記が中央農村関連活動会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
農村関連活動にしっかりと取り組み、農村の振興を実現する成否のカギは党にある。そのため、われわれは党が前進の方向や戦略計画、政策を決定し、改革を促す上での能力と不動心を高め、党が終始全局を統括し、各方面の協調をはかり、新時代において党が農村関連活動を全面的に指導する能力・水準を向上させなければならない。また、党委員会が全面的かつ統一的に指導し、政府が責任を負い、党委員会の農村活動部門が統一的協調を分担する農村関連活動の指導体制を整え、農村振興戦略の指導者責任制を確立するとともに、中央が統一的計画を策定し、省が全責任を担い、市・県が具体的措置を徹底する活動体制を実行し、市・県の党・政府指導グループと指導幹部を対象とする農村振興戦略推進実績考課制度を導入しなければならない。
「外交大権は党中央が握ることを堅持しなければならない」は、総書記が2017年12月28日、2017年度外交使節会議の参加者に接見する際に行った講話と、2018年6月22日、中央外事活動会議で行った講話の要旨である。その中で、総書記は次のように指摘している。
外交は国家意志が集中的に反映されたものであるため、外交大権は党中央が握ることを堅持しなければならない。システミックな事業としての外事活動を進めるに当たり、政党、政府、人民代表大会、政治協商会議、軍、地方、民間社会などは統一的な協調の強化やそれぞれの役割分担、相互連携協力により、党が全局を統括し、各方面を協調させ、関連部門が全面的に協同する外事活動の局面を形成し、党中央の外交方針・政策と戦略計画の徹底した実施を確実に保障しなければならない。そのため、われわれは新時代における中国の特色ある社会主義の外交思想を全面的に貫徹・実践し、中国の特色ある大国外交を踏み込んで推進し、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現と人類運命共同体の構築推進に向けて不断に良好な外的条件をつくり出していかなければならない。
「党の全面的指導の堅持と強化は党と国家機構改革深化の全過程を貫く政治的主題である」は2018年2月28日、総書記が中国共産党19期3中全会第2回全体会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党の全面的指導を堅持し強化することは、党と国家機構改革を深化させる上での内的要請であるし、この改革深化の重要な任務であり、改革の全過程を貫く政治的主題である。党と国家の重要な政策・方針の決定権が党中央にあるため、われわれは最終決定権をしっかりと握るという党中央の至上の権威を実際の行動をもって守らなければならない。今回の党と国家機構の改革深化の重点目標は、一切の活動に対する党の指導強化を念頭において制度設計と計画策定を行うことにほかならない。党と政府との関係をよりよく取り扱うためには、何よりもまず党の指導を堅持しなければならない。こうした大前提のもとで、はじめて党と政府の役割分担を決めることができるのである。ただ、その役割分担がどのような形となっても、その出発点と帰着点は党の指導の堅持と改善でなければならない。
「中国共産党の指導する多党合作・政治協商制度は中国の土壌から生まれた新しいタイプの政党制度である」は2018年3月4日、総書記が第13期全国政治協商会議期第1回会議で中国民主同盟・致公党・無党派人士・中華全国帰国華僑連合会委員による合同会議に参加した際に行った講話の要旨である。その中で、総書記は次のように指摘している。
わが国の基本的政治制度の一つとしての、中国共産党の指導する多党合作・政治協商制度は、中国共産党と中国人民、民主諸党派、無党派人士による偉大な政治的創造であり、中国の土壌から生まれた新しいタイプの政党制度である。それは中国共産党の指導を強調しているし、社会主義民主の発揚も強調している。中国共産党の指導を堅持することとは、民主を放棄するというわけではなく、より幅広く、より効果的な民主の確立を目指すことである。われわれは多党合作制度を創設する際の初心を忘れてはならず、中国の特色ある社会主義政治発展の道を揺るぐことなく歩み、わが国社会主義の政党制度をしっかりと堅持し発展させ、よりよいものにしていかなければならない。
「生態文明建設の政治的責任を断固として果たす」は2018年5月18日、総書記が全国生態環境保護大会で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
汚染対策堅塁攻略戦は時間的にきつく、任務は重く、非常に厳しい戦いであり、特に苦難に満ちた大規模な取組でもあるため、党の指導を強化しなければならない。各地区・各部門は「四つの意識」を高め、党中央の権威と集中的・統一的指導を断固として守り、生態文明建設の政治的責任を断固として果たし、党中央の定めた政策と活動計画を全面的に貫徹・実行していかなければならない。
「党の全面的指導を実現するには党の力強い組織体系の力が必要である」は2018年7月3日、総書記が全国組織運営会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党の力は組織から生まれたものである。党の全面的指導、党の一切の活動は党の力強い組織体系に依拠して実現されなければならない。これまでわが党は、党の中央組織と地方組織、末端組織を含む厳密な組織体系を形成してきた。党の末端組織は党の体の「末梢神経」であるため、戦闘のとりでとしての役割をしっかりと果たさなければならない。党の末端組織の建設強化においては、組織力の向上に重点を置き、政治的機能を際立たせなければならない。
「全面的な法に基づく国家統治に対する党の指導を強化する」は2018年8月24日、総書記が中央全面依法治国委員会第1回会議で行った講話の一部である。その中で、総書記は次のように指摘している。
党中央は中央全面依法治国委員会の新設を決定した。このような機構はわが党の歴史上初めて設置されたものであり、その目的は全面的な法に基づく国家統治に対する党の集中的・統一的指導を強化し、この方面の関連活動を統一的に推進することである。そのため、党は立法に対する指導を行い、法執行を保障し、司法をサポートし、率先した順法を堅持し、党が全面的な法に基づく国家統治を指導するための制度と活動の仕組みを完全なものにするとともに、法的手続きを経て党の主張を法律化して国家の意志として示し、法律に基づいて党の政策の効果的な実施を保障し、全面的な法に基づく国家統治の正しい方向性をしっかりと保っていかなければならない。
「中央・国家機関の党建設関連活動会議での講話」は2019年7月9日、総書記が行った講話である。党中央により招集された中央・国家機関の党建設関連活動会議は党の歴史上初めてのものである。講話の中で、総書記は次のように指摘している。
われわれが率先して「二つの擁護」を徹底することは中央・国家機関における党建設の最重要任務である。「二つの擁護」は、党中央の決定した政策と活動計画を断固として貫徹する行動や、自らの職責しっかりと果たす上での実効性、党員・幹部の日常の言動の中で示さなければならない。「二つの擁護」を率先して徹底することとは、根本的に、党に忠誠を尽くし、理性と感情の両面から高度のアイデンティティを示すとともに、党中央を断固として擁護する上での不動心や能力を備えることにほかならない。中央・国家機関は新時代の中国の特色ある社会主義思想を深く学習・貫徹する上で、終始一貫して党中央と高度の一致を保つ上で、そして党中央の決定したすべての政策と活動計画を断固として貫徹・実施する上で垂範しなければならない。
「人民日報」2019年10月28日付け2面