2018年10月のCPI、PPIは前月比が低下

　　本日、国家統計局は2018年10月消費者物価指数（CPI）と生産者物価指数（PPI）のデータを公表した。それに対して、国家統計局城市司の縄国慶・高級統計師は次のように分析している。

　　一、CPIは伸びが前月比で低下し、前年同期比で前月並み

　　前月比からみれば、CPIは0.2％上昇、伸びは前月から横0.5ポイント低下した。そのうち、食品価格は0.3％低下したため、CPIは約0.05ポイント低下した。非食品価格は0.３％上昇したため、CPIは約0.24ポイント上昇した。食品価格の上昇はCPIの伸びが減速した主な原因だ。食品のうち、秋、冬の野菜が市場に現れたため、野菜価格は3.5％低下した。気温が下がり、鶏の産卵率が高まり、卵価格は4.0％低下した。野菜価格と卵価格の値上げに影響され、CPIは約0.12ポイント低下した。肉類の消費需要が増加し、豚肉、牛肉、羊肉の価格はそれぞれ1.0％、1.1％と1.8％上昇した。果物市場は供給がやや不足で、価格が1.9％上昇した。その影響で、CPIは0.07％上昇した。非食品のうち、ガソリン、ディーゼルオイル、石炭と液化石油ガスなどのエネルギー価格はそれぞれ4.2％、4.7％、2.9％、1.8％上昇した。その影響でCPIは約0.12ポイント上昇した。服装価格は0.8％上昇したため、CPIは約0.06ポイント上昇した。航空券と旅行価格はそれぞれ7.2％、0.9％低下したため、CPIは約0.04ポイント低下した。

　　前年同期比からみれば、CPIは2.5％上昇、伸びは前月並みだった。そのうち、食品価格は3.3％上昇、そのため、CPIは0.64ポイント上昇した。非食品価格は2.4％上昇したため、CPIは約1.90ポイント上昇した。食品のうち、野菜、果物、卵の価格はそれぞれ11.5％、10.1％、7.8％上昇したため、CPIは0.47ポイント上昇した。牛肉、羊肉、鳥肉価格はそれぞれ4.5％、9.9％と4.3％上昇したため、CPIは約0.10ポイント上昇した。豚肉価格は1.3％低下したが、下げは五か月連続で縮小した。非食品のうち、住宅価格は2.5％上昇したため、CPIは約0.55ポイント上昇した。教育サービスと医療保健価格はそれぞれ3.2％と2.6％上昇したため、CPIは約0.43ポイント上昇した。ガソリンとディーゼルオイル価格はそれぞれ22.5％と25.0％上昇したため、CPIは約0.44ポイント上昇した。推算によると、10月2.5％の前年同期比の伸びのうち、去年の価格変動の影響が約0.3ポイント、新しい値上げ要素の影響が約2.2ポイントだっだ。

　　二、PPIは伸びが前月比、前年同期比やや低下

　　前月比からみれば、PPIは0.4％上昇、伸びは前月から0.2ポイント減速した。そのうち、生産資料価格は0.6％上昇、伸びは前月並みだった。調査っ対象となった40つの業界のうち、価格が上昇したのは27つ、横ばいとなったのは8つ、低下したのは5つだった。主な業界のうち、伸びが減速したのは次のようなものだ。石油、石炭及びほかの燃料加工業は3.1％上昇、伸びは前月から0.9ポイント減速した。化学原料と化学製品製造業は0.9％上昇、前月から0.１ポイント減速した。伸びが加速したのは次のようなものだ。石油と天然ガス採掘業は6.3％上昇、前月から2.5ポイント加速した。石炭採掘と洗鉱業は1.1％上昇、前月から0.6ポイント加速した。非鉄金属の製錬と圧延加工業価格は0.5％上昇、0.2ポイント加速した。非金属鉱物製品業は0.7％上昇、0.1ポイント加速した。上昇から低下へ転換したのは化学繊維製造業で、0.3％低下した。また、鉄金属の製錬と圧延加工業価格は前月から横ばいとなった。

　　前年同期比からみれば、PPIは3.3％上昇、伸びは前月から0.3ポイント減速した。そのうち、生産資料価格は4.2％、生産資料価格は0.7％上昇した。主な業界のうち、伸びが減速したものは次のようになる。化学原料と化学製品製造業は6.1％上昇、前月から0.9ポイント減速した。非鉄金属の製錬と圧延加工業価格は7.3％上昇、前月から0.8ポイント減速した。鉄金属の製錬と圧延加工業価格は6.9％上昇、前月から0.3ポイント減速した。石油、石炭及びほかの燃料加工業は24.0％上昇、前月から0.1ポイント減速した。一方、伸びが加速したのは石油と天然ガス採掘業で、42.8％上昇、前月から1.6ポイント加速した。下げが加速したのは非鉄金属の製錬と圧延加工業で、2.6％低下、前月から0.9ポイント加速した。推算によると、10月3.3％の前年同期比の伸びのうち、去年の価格変動の影響が約1.2ポイント、新しい値上げ要素の影響が約2.1ポイントだっだ。