現代中国の改革開放を正確に認識、評価

出所:『光明日報』(2018年08月06日) | | 発表時間:2018-09-07

  改革開放は党が新しい歴史的条件において人民を率いて展開した新しい偉大なる革命で、現代中国の運命を決定する肝心な一歩で、中国特色のある社会主義を堅持し、発展させ、中華民族の偉大なる復興を実現するための避けて通ることのできない道だ。新時代に、改革の全面的な深化をさらに推進するためには、最も重要なことは、党の指導を堅持し、党の基本的路線を貫き、閉鎖的な道を歩まなく、旗を変えるような道を歩まなく、中国特色のある社会主義道路を動揺せずに歩み、改革が終始して正確な方向に従って進むように確保することだ。 

  改革の成績を評価し、閉鎖的な古い道を歩まない 

  改革の歴史を科学的に評価し、改革を否定するような歴史虚無主義の思潮に有効に対応するためには、改革の成績を明らかに評価し、改革開放の時代的な偉大なる意義を十分に重視し、改革を全面的に深め、閉鎖・硬化しないように理論と現実の根拠を提供しなければならない。この歴史的意義はまず、改革が現代中国の運命を決定する肝心な一歩で、新時代に小康社会を全面的に完成し、ひいては社会主義現代化強国を全面的に建設するための根本的な推進力であることに現れている。40年の改革開放を経て、中国の経済実力、科学技術実力、国防実力、総合的国力は世界の前列に仲間入りし、党の姿、国の姿、人民の姿、軍隊の姿、中華民族の姿は根本的な変化を成し遂げ、民族復興の明るい光景を迎えた。1978年に、中国共産党が改革開放を動揺せずに実行し、改革開放を動揺せずに推進し、改革開放の正しい方向をしっかりと把握していなければ、本日のような光景がなかったに違いない。深刻な危機に直面し、ソ連、東欧のように国と党が滅亡する境地に陥ったのかもしれない。改革開放がなければ、今の中国がなく、中国の明日もやってこない。中国特色のある社会主義が新時代に入り、改革開放も新しく重要な一環になり、均衡・十分な発展を実現し、人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要を満足させるためには、改革全面的な深化をさらに推進しなければならない。改革開放の面においては、我々は動揺してはならない。改革開放の旗を高く揚げ、改革開放の成績を十分に評価し、改革開放の正しい方向をしっかりと把握すべきだ。共産党員全体は改革の自信を固め、より大きな政治勇気と知恵、より有力な措置と方法によって改革を推進していくべきだ。 

  改革開放の最も重要な成果は、中国特色のある社会主義を構築、発展させ、社会主義の現代化建設に強い推進力と有力な保障を提供したことだ。新時代に、中国特色のある社会主義の偉大なる事業を引き続き推進するために改革を全面的に深めなければならない。改革開放は共産党史上における偉大なる覚醒で、新時期に理論から実践への偉大なる創造を育成し、党と人民を硬化した思想による制約から開放させ、科学的な態度で毛沢東思想を見直し、現代化建設にある実際の問題をめぐってマルクス主義を革新、発展させ、新しい歴史的条件においてマルクス主義の基本的原理と中国特色の具体的な実際を結合させた再びの偉大なる飛躍で、中国特色のある社会主義道路を切り開き、中国特色のある社会主義理論システムを形成し、中国特色のある社会主義制度を確立し、中国特色のある社会主義文化を発展させ、現代中国のすべての進歩のために実現ルート、行動指南、制度保障、価値けん引を提供した。実践からみれば、改革開放は現代中国が発展、進歩するための活力の源で、党と人民が時代を乗り越えるための重要な宝物で、中国特色のある社会主義を堅持、発展させるために避けて通ることのできない道だ。中国特色のある社会主義が旺盛な生命力を持っているのは、改革開放の社会主義を実現したためだ。中国特色のある社会主義は改革開放の中で生まれ、改革開放の中で発展、壮大していく。党の第十一回三中全会以来の路線方針政策を動揺せずに堅持し、改革革新の精神を国政運営の各一環に動揺せずに貫き、改革を全面的な深めながら、中国特色のある社会主義事業を進めていくべきだ。 

  改革開放の中には成績もあれば問題もあるが、改革開放の矛盾は、改革をさらに深めることによって解決されていく。中止したり後ずさりしたりしてはならない。党は中国の実際問題を解決するために人民を率いて革命、建設、改革を展開してきた。党の第十一回三中全会以来、党中央は全国人民を率いて、改革の方法によって党と国家事業が発展の中で直面した問題を解決した。また、一連の新しい矛盾や問題も生じた。それらを解決するためには改革を深めるしかないのだ。すなわち、改革は問題の逆押しによって生まれたもので、問題を解決する中で深めていく。経済社会の40年来の高速成長によって、元の社会矛盾はほとんど解決された。しかし、改革開放が深く発展すればするほど、発展中の問題と発展後の問題、一般的問題と深いレベルの問題、未完成の問題と新しく提示された任務が重なり、より複雑になった。これらの矛盾は前進する道で直面する矛盾で、これらの問題は発展する中で生まれた問題だ。改革を全面的に深めることで直面する妨害と抵抗を十分に推定しなければならないが、それによって改革の成績を否定したり、改革の本質をゆがめたりしてはならない。問題の本質を正確に把握したうえで改革を深めることによってそれらを解決すべきだ。事実からみれば、改革開放は大勢の赴くところで、人心の向かうところだ。発展する中で直面する様々な難問を解決し、各方面からのリスクとチャレンジを解消し、中国特色のある社会主義制度の優位性をよりよく発揮し、経済社会の持続的、健康な発展を推進するためには、改革開放を深める以外に成功する道はない。 

  改革方向を明確にし 旗を変えるような道を歩まない 

  改革開放は深刻な革命で、方向、立場、原則を持っている。その本質は、社会主義制度の自己改善と発展で、社会制度の変更ではない。正確な方向を堅持し、中国特色のある社会主義道路に従って進むように推進すべきだ。中国特色のある社会主義が社会主義だと確信するなら、どんなに改革しても開放しても、中国特色のある社会主義道路、中国特色のある社会主義理論システム、中国特色のある社会主義制度、中国特色のある社会主義文化を終始して堅持すべきだ。世界が発展し、社会が進歩していく。改革開放を実施しなければ滅亡するしかない。社会主義方向を否定するような「改革開放」を展開すれば滅亡してしまう。敵対勢力と下心のある人は旗を振ってときの声を上げ、世論をそそのかし、視聴を混淆し、改革を西洋制度の方向への改革と定義し、そうでなければ改革とは言わないと提唱している。それに対しては、我々はそのからくりを見抜き、動揺しない政治、明確な政治位置づけを保ち、経済建設を中心とすることと、四つの基本的原則を堅持すること、改革開放を堅持するという二つの基本点を、中国特色のある社会主義の偉大なる実践に統一することを終始して堅持すべきだ。四つの基本的原則によって改革開放の正確な方向を保証し、改革開放によって四つの基本的原則に新たな時代の中身をあたえ、様々な干渉を排除し、中国特色のある社会主義の道路を動揺せずに歩み、中国社会主義制度の自己改善と発展を引き続き推進し、社会主義に新たな生機と活力を与えるべきだ。 

  改革開放の時期に作成した政策、創立した理論、成し遂げた成績は源のない水、根のない木ではなく、改革開放前期の艱苦な探索に対する継承と発展なのだ。改革開放前後の異なる歴史的時期の相互関係を正確に理解、把握し手こそ初めて、改革の性質をはっきりと判定し、改革の方向を明確にすることができる。中国共産党が人民を率いて社会主義建設を展開することは、改革開放の前、改革開放後という二つの歴史的時期に分かれている。この二つの歴史的時期は、社会主義建設の思想指導、方針政策、実際仕事などの面で大きな違いを持っているが、互いに切り離し、根本的に対立しているものではない。本質からみれば、わが党は人民を率いて社会主義建設の実践を探索することだ。唯物史観によって両者の関係を正確に見るべきだ。改革開放前の歴史的時期によって改革開放後の歴史的時期を否定してはならず、改革開放後の歴史的時期によって改革開放前の歴史的時期を否定してもならない。改革開放前の社会主義実践探索は改革開放後の社会主義の実践探索のために条件を積み重ね、改革開放後の社会主義の実践探索は前の時期の堅持、改革、発展で、両者は一つの血統を受け継いだもので、時代と共に進むもので、新中国が成立して以来、党が民族復興と人民幸福を実現するために探索し続ける完全な歴史を共に構築した。 

  改革開放は中国の実際に基づく内的進化で、中国特色のある社会主義新時代に改革の全面的な深化をさらに推進するためには、中国の国情から出発し、経済社会発展の実際から出発し、改革を系統的に推進し、全国を沸き立たせるような効果を求めず、表だけのことだけを展開せずに、正確な改革方向を終始して堅持しなければならない。所変われば品変わる。一つの国がどんな社会制度と管理モデルを選んだのは、この国の歴史伝承、文化伝統、経済社会発展のレベルによって決定されるもので、この国の人民によって決定されるものだ。中国特色のある社会主義制度は中国の歴史伝承、文化伝統、経済社会発展に基づいて長期的に発展し、変化し、内的に進化した結果なのだ。小康社会を全面的に完成し、社会主義現代化強国を全面的に建設するためには、改革の全面的な深化を堅持し、中国特色のある社会主義制度を改善し続け、ガバナンスシステムとガバナンス能力の現代化を実現しなければならない。しかし、何を変えるか、どのように変えるかは、中国の実際と発展に基づいて決定されることだ。変えてはいけないことは、いくらたっても変えるべきではない。西洋の理論、観点を自国の発展にそのまま援用してはならない。中国は一切の人類文明成果を参照するが、そのまま援用することはしない。「江南のタチバナを江北に移し植えればカラタチとなる。木の葉は似ているが味が異なる。なぜそのようなことになるかと言うと、風土がそうさせているのだ。」自国の国情を無視して他人の制度をそのまま援用すると、虎をかいて犬に似るようになっていしまい、実際の問題を解決できないのみならず、気候風土になじまないことで、深刻な結果をもたらすことになるかもしれない。 

  中国特色のある社会主義道路を堅持し、改革の全面的な深化を推進 

  中国特色のある社会主義の最も本質的な特徴は、中国共産党の指導で、中国特色のある社会主義制度の最大の優位性は、中国共産党の指導だ。党の指導は中国革命、建設、改革が勝利を成し遂げ続けるための根本的な保証で、新時代に改革の全面的な深化を推進するための根本的な保証だ。実践は、党の指導は歴史と人民の選択で、改革の道で直面する様々なリスクとチャレンジに対応し、打ち勝つための必然的な要求であることをすでに証明し、しかも引き続き証明していく。中国共産党の指導がなければ、民族復興などは空想にすぎない。現代中国では、党はすべてを指導する最高の政治力で、党指導の中核的な地位を動揺し、代わりをするような力は存在しない。党の建設という新しい偉大なる工程を有効に推進し、党の旺盛な生命力と強い戦闘力を永遠に保つことは、改革の全面的な深化を順調に推進するための決定的な要素だ。厳しい党内管理、党内統治を実施し、党の政治建設を第一位に置き、党の政治建設を指導に、党員全体、特に指導幹部の理想・信念の堅実性を強化し、党内制度システム特に民主集中制を改善氏、システム・メカニズムの改革と革新を推進し、腐敗の懲罰と予防システムの建設を強化することによって、党の指導力と執政力をさらに向上させ、党の政治指導力、思想牽引力、民衆組織力、社会呼びかけ力を強化し、党が世界形勢が深く変化する歴史過程において時代の前列を歩み、国内外のさまざまなリスクに対応する歴史過程において全国人民の支えになり、改革の全面的な深化を推進する歴史過程において終始して大黒柱になり、全局を総括し、各方面を協調するような中核的な指導者としての役割を発揮し、改革の成功を確保しなければならない。 

  人民のために幸せを求めることは中国共産党員が党を創設する初心で、人民を率いて改革開放と社会主義現代化建設を展開する初心でもある。中国特色のある社会主義道路を堅持し、改革の全面的な深化を推進することは、社会生産力を発展させることによって均衡・十分な発展を実現し、人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要を満足させ、人類の全面的な発展と社会の全面的な進歩を実現することだ。改革開放40年来、中国では、7億人の人口は貧困を脱離し、13億人の人民の生活品質とレベルが大幅に向上した。中国は数十年間をかけてほかの国が百年間をかけて歩んできた発展過程を完成した。しかし、中国は依然として世界最大の発展途上国で、国民経済と社会発展のさまざまな一人当たりの指標は世界ランキングで後れをとっている。中国人民全体が素晴らしい生活を暮すためには、改革を深く推進し続けるべきだ。新時代に改革の全面的な深化を推進するためには、社会主義初級段階の基本的国情に立脚するのみならず、社会の主な矛盾が起きた歴史的変化を正確に把握し、人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要を重視し、経済社会の発展にある不均衡・不十分問題を解決し、民衆が関心を持つところに入手し、民生の福祉を図り、民生の憂いを解消し、幼い子供が育てられ、学習者が教育を受けられ、労働者が収入を得られ、患者が診療してもらえ、老人が介護してもらえ、住民が住宅を持ち、弱い人が助けてもらえるような面で新しい進展を成し遂げ、社会の公平と正義を促進し、改革発展の成果をよりよく、より公平に人民全体に共有させ、人民の達成感、幸福感、安全感をより充実、より保障的、より持続的にさせ、人民全体の共同裕福に向かって進んでいく。 

  改革開放は進行形しかなく、終止形を持っていない。党の第十一回三中全会以来、党は巨大な政治勇気によって、経済システム、政治システム、文化システム、社会システム、生態文明システムと党建設制度の改革を推進し、開放を拡大し続け、著しい成果を成し遂げてきた。実践の発展に行き止まりがなく、思想の開放に行き止まりがなく、改革開放にも行き止まりがないのだ。改革が成し遂げた実践と理論成果によって、我々は前進する中の問題に直面し、それらをよりよく解決することができるが、自慢する理由、前進する負担になってはならない。改革開放事業が進めば進むほど、新状況、新問題がますます多くなり、直面するリスクとチャレンジも多くなる。これらの難問を解決するためには、改革を深めなければならず、改革の方向を間違えてはならない。中国特色のある社会主義の道路自信、理論自信、制度自信、文化自信を強化し、より大きな勇気と知恵によって改革開放を推進していくべきだ。 

  (著者:教育部習近平新時代の中国特色のある社会主義思想研究センター 執筆:貴清) 

版权所有中央党史和文献研究院

建议以IE8.0以上版本浏览器浏览本页面京ICP备11039383号-6京 公网安备11010202000010